甘利明

衆議院議員〈比例代表 南関東ブロック〉

甘利 明

あまり あきら

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「不健康長寿政策?」

2017年09月20日 11:12

「あーっ!」

東京駅構内でばったり出くわし、お互いが声を上げた相手は世界的な建築デザイナー・安藤忠雄氏でした。

「今月、新東京国立美術館で私の 展覧会があるんですわ。良かったら見に来くれまへんか?」

「先生の?創られたものの写真の展示会 ですか?」

「いや、模型を展示するんです。初日には90歳近い有名人がぎょうさん来られますけん。」

「90歳近い?!」

「そうですねん。万が一の場合に備えて隣には青山墓地がありますから。(爆笑)」

世界に冠たる建築デザイナーのブラックユーモアにはいつもビックリ。以前、大阪の積水ハウス本社ビルの20階に絹谷浩二美術館が出来た時のこと。そのオープニングセレモニーにて600人の著名人を前に主賓の安藤忠雄氏が挨拶に立ち、

「実はここが絹谷さんの第1号の美術館ではありません。かつて生家のある奈良の地元で絹谷美術館を建設しようと話がありました。 私がデザインをしましたが、あの人だけはやめてくれと地元の人に反対されて潰れたことがありました・・・。」

主賓のブラックユーモアに場内爆笑。続いて挨拶に立った当事者の絹谷浩二画伯は

「挨拶を頼んだ時に嫌な予感がしましたけれども、その通りになりました。実を言うとあれは安ちゃんのデザインが悪いから反対されたんで・・・。」

また爆笑。まるで掛け合い漫才です。そういえば安藤忠雄氏は幾多のがん手術を乗り越えて、いくつも臓器を摘出しているそうです。

「すい臓と脾臓を摘出して元気な人はいますか?」

「生きてる人はいますが、元気な人は・・・。」

との主治医の答えでしたが、日本最初の元気な人になったようです。
とにかく、癌にもめげずエネルギッシュで皆に勇気を与える冗談のきつい世界に誇るアーティストです。(笑)