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ドイツ公式訪問四日目(前半)/バーデン=ヴュルテンベルク州議会

ドイツ公式訪問4日目報告(前半)

公式訪問4日目の午前、訪問団はバーデン=ヴュルテンベルク州議会を訪問しました。ムフテラム・アラス州議会議長およびヴィリー・シュテッヘレ欧州・国際問題委員会委員長、同委員会委員を表敬訪問し、意見交換を行いました。
本日(2025年11月12日)は、同州議会第134回本会議が開催されており、訪問団は議場内で正式に紹介され、関係傍聴席より挨拶を行いました。本会議では国立公園法や自動データ分析に加え、「11月9日」に関する討議も行われました。

※11月9日は、ドイツにとって「自由と抑圧」「希望と悲劇」が交錯する歴史的な日です。共和制の誕生(1918年)やベルリンの壁崩壊(1989年)は自由と民主主義の象徴である一方、ミュンヘン一揆(1923年)や水晶の夜(1938年)は独裁と迫害の暗部として記憶されています。同日は過去の過ちと未来への希望を同時に考える歴史教育の重要な機会とされています。

会談では、州議会における国際協力の取り組みやEUとの連携強化に向けた課題について説明を受け、訪問団からは神奈川県の国際交流や政策展開の現状を共有しました。会談後にはアラス議長主催の昼食会が開催され、格式ある和やかな雰囲気の中で交流が深まり、相互理解と信頼を強化する貴重な機会となりました。議長自らがホストを務める昼食会は、両地域の関係の重みと今後への期待を象徴するものであり、神奈川県とバーデン=ヴュルテンベルク州の強い絆を改めて実感しました。議長と議員は採決のため議場に戻る場面がありましたが、意見交換は引き続き活発に行われました。また、私は州議会局(プロトコル担当)のお二人とも各地域の取り組みについて詳細に意見交換を行い、大変有意義な時間となりました。

神奈川県とバーデン=ヴュルテンベルク州は、40年以上にわたり産業・技術、青少年・文化、学術・研究、交通・まちづくりなど多岐にわたる分野で交流と協力を重ねてきました。その成果は単なる交流を超え、強固なパートナーシップとして発展し、国際的にも先進的な自治体間連携モデルとして高く評価されています。長年培われた信頼関係は、今後の国際的課題の解決に向けた重要な基盤であり、神奈川県にとっても大きな財産です。
同州は自動車産業、環境技術、研究開発分野で世界的な競争力を有しており、神奈川県も産業集積、研究基盤、交通政策などで国内有数の強みを持っています。両地域の連携は、産業競争力の向上、人材育成、持続可能な都市づくりに直結し、未来志向の協力関係として大きな意義を持っています。今回の訪問を通じ、自治体間連携が国際的な産業・環境政策に寄与する役割を改めて確認しました。
午後は借上げ車でミュンヘンへ移動し、約3時間の移動後、バイエルン州の産業振興機関「バイエルン・イノバティブ」を訪問する予定です。

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県議会議員〈厚木市・愛川町・清川村〉

佐藤 知一

さとう ともかず

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