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ドイツ公式訪問四日目報告(後半)/バイエルン州産業振興機関「バイエルン・イノバティブ」/ミュンヘン市役所(新市庁舎)・旧市庁舎

ドイツ公式訪問4日目報告(後半)/バイエルン州産業振興機関「バイエルン・イノバティブ」/ミュンヘン市役所(新市庁舎)・旧市庁舎

午後は借上げ車にてミュンヘンへ移動し、バイエルン州の産業振興機関「バイエルン・イノバティブ」を訪問しました。道中、大渋滞により予定時間より遅れての到着となりましたが、モビリティ分野プロジェクトマネージャーのマルセル・ガスパー博士より、次世代モビリティの研究開発動向、産学官連携によるイノベーション促進の仕組み、そして持続可能な交通政策の具体的な事例について詳細な説明を受けました。
電動化・デジタル化を軸としたモビリティ変革の取り組みは、神奈川県が抱える課題とも共通しており、今後の政策形成に多くの示唆を与える内容でした。

なお、先の代表質問においては、水素分野の第一線でご活躍されている原田亮先生のご助言をいただきながら、「県央地区における水素ステーションの整備推進」という知事答弁を引き出すことができました。
その際に参考としたのが、ドイツ・バイエルン州経済・開発・エネルギー省による水素充填ステーション整備への助成制度(2020年)であり、この制度の実務を担う窓口こそが、本日訪問した「バイエルン・イノバティブ」であります。
質疑応答の中では、その経緯について私からも説明申し上げました。理論と実践の双方に精通するガスパー博士のご説明は非常に具体的で、欧州における先進的知見を直接学ぶ貴重な機会となりました。
予定にはありませんでしたが、夕食前にミュンヘン市役所(新市庁舎)および旧市庁舎を視察しました。
新市庁舎は、1867年から1909年にかけて建てられたネオゴシック様式の壮麗な建築物で、マリエン広場に面しています。100メートルを超えるファサードと85メートルの塔に設けられた仕掛け時計「グロッケンシュピール」が有名で、観光名所としても知られています。400室以上の部屋を有し、市の行政中枢として機能する一方で、市民や観光客の憩いの場としても親しまれています。
本日の視察は、州議会における政策対話と産業分野での先端的な取り組みの双方を体験できる構成となっており、政治と産業の両面からドイツの先進性を実感する、極めて有意義な一日となりました。
神奈川県としても、本日得た知見を今後の政策に活かし、国際連携を通じた持続可能な社会の実現に向け、取り組みを一層強化してまいります。
今回の訪問で得られた交流と学びは、本県の国際戦略の深化に直結するとともに、県民生活の向上にも寄与するものと確信しています。

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県議会議員〈厚木市・愛川町・清川村〉

佐藤 知一

さとう ともかず

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