城戸佐和子

小田原市議会議員

城戸 佐和子

きど さわこ

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漢方的養生法~冬~

2024年01月14日 17:32

冬とはすべての物が「静」を心得、エネルギーを蓄える時期。
もう少しでその冬が終わる。
春になると駆け上る龍のごとくエネルギーを上昇させていくことができるよう普段の生活の知恵は大切である。
しかし寒さは続くため、冬の養生法を紹介する。
陰極まった冬至からあっという間に1か月が経とうとしている。

地球にはH2Oという熱を蓄えるシステムがあるが、そこに影響を与えるのは約2か月の誤差がある。
そのため、今の時期の「寒さ」を人間がしっかり体内で実現するのは、構成成分の7割が水である人体では同様に2か月以上の誤差がある。
暑い時期に暑さを感じると、冬は寒くても順応することができ、
寒い時期に寒さを感じると、夏の暑くなっていくときに順応することができる。

今寒さを実感するとともに、エネルギーを蓄えておかないと春になってからのパワーが出ず、また、夏は暑さにバテやすくなる。

とはいえ、夏のクーラーに慣れている現代人は、冬の寒さにさらされることで体にトラブルが起こりやすくなる。

その際に意識すべきことを3つご紹介しよう。

まず、冬は五臓の中でも「腎」を意識するとよい
つまり、冬は寒くて汗が出にくいため、腎が膀胱と共に一生懸命働き、不要な水分を尿として体外に必死に出してくれている。
腎を酷使している状況であるが故、それが弱まる生活をしていると、水分の代謝が悪くなり軽いものでむくみや頻尿などの原因となる。
また、それをそのまま放置することで、エネルギーを蓄えるという冬に大切な働きをする「腎」が正常に働かず、なぜかだるくなったり、やる気を失ったり、精神的に落ち込みやすいもしくはイライラしやすいなどバランスを失う。
肉体に症状が出る場合は、痛みやシミ、老けといった症状で表れやすくなる。
冬は「腎」の働きを意識することが非常に重要だ。

さて、今回は3つの養生法をご紹介しよう。
他もたくさんあるのだが、行動しやすい3選である。

食材
鶏肉、えび、玉ねぎ、にら、かぼちゃ、くるみ、黒ゴマ、黒きくらげ、黒豆、海藻類、キノコ類など
黒い食材は「腎」の働きを助けてくれる。
それらと「温」の作用がある食材を組み合わせることで、「腎」の負担を軽減してくれるだろう。

暖房を利かせすぎない
先ほどお伝えしたように、寒さをしっかり体験することで、夏の暑さに耐えられる体を作ることができる。
通常でも、外気との寒暖差が激しいと、温度変化に体が対応できず、血管などに大きな負担となる。
また、熱いと感じるほどの暖房の効いた場所汗をかくことは、蓄えていたエネルギーも放出してしまうことにつながる。
冬はエネルギーを蓄え、その後の一年に備える時期。
上着などで調整し、衣類を工夫して、出来るだけ文明の機器だけに頼らない工夫をしてみよう。

激しい運動やダイエットは控える
エネルギーを消耗する活動は、冬には控えた方がよいと漢方では考える。
この時期はエネルギーを蓄えることが重要であり、しっかりと栄養をとらないと体が冷えてしまう。
そのため、ダイエットもこの時期にはお勧めはしない。
エネルギーを発散しすぎないよう「静」の時間を大切にしよう。

さて、すぐにできる3つをご紹介した。
この先の一年、エネルギッシュに過ごせるかどうかの大事な時期である冬。
過ごし方を少し変えるだけで、一年がガラッと変化する。

皆様の生活のヒントにしていただけたら幸いです。

そんなわけで、今週も楽しくいってみよー!!

 

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