厚木市長選 2019 立候補予定者アンケート

独自アンケートを実施

 任期満了に伴う厚木市長選挙が、2月10日告示、同17日に投開票される。2月6日時点で立候補を表明しているのは、表明順に現職の小林常良氏(69)、いずれも新人で県議の佐藤知一氏(49)、元市議の石射正英氏(65)。3人はいずれも無所属。タウンニュースでは3人に対して、政策などのアンケート調査を実施した。
 本紙アンケートは全9問。最重点政策や厚木市の課題、それに対する施策などについて、考えを聞いた。


立候補予定者(左から名前・政党・新現・各SNS)

  氏名 党派 新現別 リンク
小林常良画像 小林 常良 無所属 twi FB HP
現厚木市長。1949年4月28日生、69歳。日本大学農獣医学部卒業。
上依知在住。事務所は中町4-10-8
佐藤知一画像 佐藤 知一 無所属 twi FB HP
現神奈川県議会議員。1970年1月12日生、49歳。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修了。
中町在住。事務所は中町2-12-3-2階
石射正英 石射 正英 無所属 twi FB HP
東京薬科大学監事。1954年1月17日生、65歳。東京薬科大学薬学部卒業。
長谷在住。事務所は田村町10−18

アンケート結果

設問をクリックすると回答が表示されます
    小林画像小林 常良 一つを選ぶことはできませんが、市民の皆さまの命と、安心安全な暮らしを守るための取組は、市長就任以来、私の政策の中心として進めてきたもので、評価いただける施策のひとつであると思います。
    設問1-B その理由:
    刑法犯認知件数の激減は、市民の皆さまにより、大きな活動となっているセーフコミュニティの成果です。新しくなった市立病院は、健康を守るだけでなく、市民生活の安心につながっていると思います。
    佐藤知一画像佐藤 知一 未病を改善する取組み
    設問1-B その理由:
    私が県議として取組んできた「未病の取組み=健康寿命の延伸」を早く導入。厚木市では今後、急激な人口減少と高齢化が深刻な事態になると推計されている。65歳以上が6割を占める超高齢化の地域が市内に出現します。
    石射正英画像石射 正英 新厚木市立病院の建設。平成15年4月に県から移譲された病院は老朽化し、将来の急性期医療に対応出来ないとの判断から、前市長により建替え方針が示され、その後様々な問題を克服して新病院が完成したこと。
    設問1-B その理由:
    今後、急増する救急患者や災害対策など、様々な課題に対応できる病院整備は、市民の命を守る上で最重要施策であり、現在地建替えという中で、病院関係者や入院患者の理解と協力で完成できたこと。
    小林画像小林 常良 全力で市政を進めておりますので、評価できないものはありませんが、全ての市民の皆さまに満足いただいているとは思っておりません。一人でも多くの方の声に真摯に耳を傾け、次の施策に生かしてまいります。
    設問1-D その理由:
    特になし
    佐藤知一画像佐藤 知一 日常的に大渋滞をする本厚木駅前に厚木市役所、市役所第二庁舎、県政総合センター(県の合同庁舎)、厚木市消防本部等を合築する方針。
    設問1-D その理由:
    20歳人口は、40歳人口のおよそ6割。20歳の方は、40歳の倍働いて、倍税金を納めなければ、社会を維持することはできないが、現実には無理。厚木市が持つ財産や資産を十二分に活用して、「稼ぐ公共」を実現するべき。
    石射正英画像石射 正英 長期政権の弊害でもありますが、市政全般における施策の目標・目的に対するその後の評価並びに市民への情報公開が十分ではない。
    設問1-D その理由:
    市の計画で数値目標を示していながら、民間会社のランキングに終始する子育て施策の評価姿勢や、多額の税金が使われているイベントや五輪キャンプ誘致関連事業の成果に関する情報公開が極めて不十分です。
    小林画像小林 常良 子どものころ、母が引くリヤカーを押しながら、「この坂が良くなれば、たくさんの人が楽になるのにね...」という母の言葉が強く記憶に残っています。今思えば、まちづくりや政治を考える私の原点であったと思います。
    佐藤知一画像佐藤 知一 私は障害を持つ家族と共に育ちました。あの頃のように町全体が優しさにあふれた厚木市にしたいと強く思った。私自身、調理師を経験し30歳で大学に入学しました。誰もが、やり直し・再チャレンジできる厚木にしたい。
    石射正英画像石射 正英 院内感染で父を亡くし医療の道に進み、北里大学で医学博士となりました。医療行政に関わり政治の大切さを痛感し議員となり、このたび「生涯にわたり健やかで幸せに暮らせるまちの創造」を目指し立候補いたします。
    小林画像小林 常良 私は、市民の皆さまに支えられ、確かなまちづくりを進めてまいりました。これまでの仕事を責任もって総仕上げし、皆さまの暮らしの安定を第一に、感謝を込めて恩返しとなる日本一のまちづくりを実現してまいります。
    佐藤知一画像佐藤 知一 日常的に大渋滞をする駅前に厚木市役所、市役所第二庁舎、県政総合センター(県の合同庁舎)、厚木市消防本部等を合築する方針の見直し。震災時に自衛隊や救援物資、被災者の受入れを考えると不適切な場所である。
    石射正英画像石射 正英 三大ゼロ政策である「かなちゃん手形無料(75歳以上)」、「学校給食費無料」、「固定資産税無料(転入促進特別地域の創設)」です。
    小林画像小林 常良 年々、発生確率が上昇する大地震や大型化する台風など、大規模災害への対応が求められています。地域ごとの防災計画や避難所の運営、災害時医療体制の確立など、より具体的な災害対策を市民協働により進めます。
    佐藤知一画像佐藤 知一 日常的な渋滞が経済面からも厚木市の元気を奪っている。また、世代交代や事業継承が、全く進まずに停滞感と閉塞感から抜け出せていない。子ども達を含めた全ての厚木市民に居場所と出番を確保することが大事です。
    石射正英画像石射 正英 人口減少と高齢化が本格化する2025年以降の市政運営であり、新元号と共に始まるこれからの10年間は大変重要な期間です。市民の皆さんと共に未来志向の施策を実現することが必要です。
    小林画像小林 常良 築48年の老朽化に併せ、分散化の解消や災害対応力の強化などのため、市庁舎の建替えは先送りできない事業です。移転先は、外部委員会や市議会、様々な方々の御意見に併せ、建替え費用などを総合的判断して選定したものです。
    佐藤知一画像佐藤 知一 厚木で最もお金を生む駅前一等地は、金の卵を産むニワトリです。駅前に週末や祝祭日、誰もいない市役所や県の合同庁舎、厚木市消防本部の設置はあり得ない。民間も含めた活用で、厚木の停滞感と閉塞感を打破できる。
    石射正英画像石射 正英 市役所新庁舎は建設すべきです。第2庁舎も耐震性に課題があります。しかし、建設場所は拙速に今決定しなければならないことではなく、一度立ち止まって考えることが必要です。議会を中心として検証して頂きます。
    小林画像小林 常良 市長は、選挙により4年ごとにその審判を仰ぎます。いわゆる多選の弊害に陥ることなく、託された任期を全うすることに努め、たとえ1期目であっても、市民の皆さまのご判断を真摯に受け止める姿勢が大切だと思います。
    佐藤知一画像佐藤 知一 マニフェストは市民との約束。厚木市議会では、市長多選自粛条例の履行を求める陳情を市議27人のうち24人が賛成し採択した。自ら提案して制定に至った市長多選自粛条例は、守って当たり前。4選出馬は理解できない。
    石射正英画像石射 正英 10年が妥当ですが、4年任期なので3期12年がよいと考えます。例えば新病院建設は必要不可欠で、二人の市長によって実現しました。条例を遵守し必要な事業は次期市長へ引継ぐ、または後継者の育成をすべきです。
    小林画像小林 常良 「保育所待機児童ゼロ」と「学童保育待機児童ゼロ」の実現です。保育人材の確保や放課後児童クラブの開所など、厚木市独自の支援策で、待機児童ゼロを達成し、子育て環境日本一のまちを目指します。
    佐藤知一画像佐藤 知一 今すぐ建替える必要のない市役所庁舎新設にかかる百億円超のお金を高齢者施策に使い、社会保障、子どもの教育、環境充実に使うシステム創り。具体的には、空き家・空店舗を活用したグループホーム、宅幼老所の設置。
    石射正英画像石射 正英 三大ゼロ政策である「かなちゃん手形無料(75歳以上)」、「学校給食費無料」、「固定資産税無料(転入促進特別地域の創設)」です。
    小林画像小林 常良 私は相模川の近くで生まれ育ちました。川遊びや鮎釣りをした日々。母なる川と称されますが、私も相模川で育った一人かもしれません。大人になった今も、豊かなその流れは、私たちにふるさと厚木を感じさせてくれる風景です。
    佐藤知一画像佐藤 知一 厚木中央公園と荻野運動公園。前を通ると、子供達がアスレチックで元気に遊んでおり、子供達の笑顔を見ると、この子達世代のためにも頑張ろうと励みになり、元気を与えてもらっています。中央図書館も大好きです。
    石射正英画像石射 正英 和田傳先生の『鰯雲』が映画化された際にラストシーンでも使われた長谷の耕地から見る大山。長谷の耕地から富士山は見えませんが、美しい大山、雪を被った姿、玉川沿いの桜ともよく合って一年中素晴らしい景色です。
    小林画像小林 常良 たくさん読んだ司馬遼太郎の本の中でも「坂の上の雲」です。明治という時代の中で、文化を育むために奔走し、新しい国づくりに命を掛けた主人公たちの姿は、私が生きていく上での手本でもあります。
    佐藤知一画像佐藤 知一 市議初当選後、父から勧められた 山本周五郎の「ながい坂」。下級武士が巨悪を前に立ち向かう物語。時にはくじけそうになりつつも、藩政を腐らせる悪者等、困難を前に迷い、苦しみ、したたかに立ち向かう姿勢に感銘。
    石射正英画像石射 正英 『病者・花』細川宏遺稿詩集。細川氏は44歳の若さでがんに倒れた病理学者で、この本で患者心理の一端を知りました。医療人としての患者への向き合い方は、政治家として声なき声の市民への思いに通じるものと思います。

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