伊勢原市長選・県議補選・市議補選情報まとめ
平成24年9月23日(日)執行
伊勢原市長選挙・市議会議員補欠選挙・県議会議員補欠選挙開票速報(伊勢原市選挙管理委員会事務局)
http://www.city.isehara.kanagawa.jp/senkyo/h24_shichoshigi_kengi/kaihyo_info.html
2012年9月23日に投開票された伊勢原市長選挙、県議会議員補欠選挙、市議会議員補欠選挙に関するタウンニュース伊勢原版の記事を紹介いたします。
2012年9月14日号(9月11日起稿)
市長選は3人の争いへ
現職に新人2人が挑む
9月16日告示・23日投開票で実施される伊勢原市長選挙と伊勢原市議会議員補欠選挙。市長選挙には現職と新人2人が立候補を表明している。また、市議補選では本紙の取材に対し4人が立候補を表明。市選挙管理委員会には9月10日までに5陣営が訪れており、ほか1陣営も立候補を模索している。同日は県議会議員補欠選挙と合わせてトリプル選挙となる。
市長選挙への立候補を表明しているのは、3期目をめざす現職の長塚幾子氏(58歳)、前県議の高山松太郎氏(62歳)、元高校教諭の宮川一彦氏(46歳)の3人。9月10日現在で新たな候補者の動きもなく、3人による争いになりそうだ。
前回の同選挙(2008年)の投票率は36・15%で過去2番目に低い数字。激戦に加え、若年層の投票率向上をめざし日本青年会議所が「WE LOVE JAPAN選挙に行こう!!」プロジェクトを実施しており、投票率アップが期待される。
市議補選 本紙取材に4人が意欲
9月10日までに本紙の取材に対して、麻生捷二氏(70歳)、中野剛氏(46歳)、萩原鉄也氏(45歳)、橋田夏枝氏(41歳)=五十音順=の新人4人が市議補選への立候補を表明した。また、もう1陣営が立候補を模索しており、最終的には立候補者が増える可能性もある。
麻生捷二氏は秦野高校卒業。横浜税関職員を経て、現在は日本共産党県央地区委員、9条の会いせはら事務局長。日本共産党公認。上粕屋在住。
中野剛氏は拓殖大学中退。広告関連会社の役員などを経て、現在はウェブ広告・デザインの関連会社を運営する。みんなの党公認。高森在住。
萩原鉄也氏は神奈川歯科大学大学院卒業。現在は市内で歯科医院を経営、神奈川歯科大学非常勤講師。伊勢原青年会議所理事長などを務めた。小稲葉在住。
橋田夏枝氏は日本大学卒業後、商社・メーカーに勤務。現在は保険代理店を経営。市国際交流委員会や伊勢原小学校PTA役員などを務める。板戸在住。
9月19日(水)には立候補者の氏名・政見などが掲載される選挙公報が新聞折り込みで配布される予定。
伊勢原市の有権者数は9月2日現在で80212人(男40591人・女39621人)。伊勢原市長選挙・市議会議員補欠選挙の期日前投票は9月17日(月)から。
2012年9月7日号(9月4日起稿)
新人3氏の争いへ 県議会補欠選挙
小林氏が出馬表明
2012年8月31日号(8月28日起稿)
初のトリプル選挙
宮坂順一市議が県議補選に出馬
伊勢原市議会9月定例会の初日となった8月21日、宮坂順一市議(57歳)が議員辞職をし、9月23日(日)投開票で実施される県議会議員補欠選挙への出馬を表明した。これにより、同日の伊勢原市長選挙に加えて市議会議員補欠選挙も実施されることとなり、市内初となる地方選のトリプル選挙が行われる。県議補選への出馬表明は市議の渡辺紀之氏に続き2人目。
宮坂氏は市議を辞職した同日、県庁で会見を開き、立候補の意思を表明した。 後日、市内で行った本紙の取材に対して「1人しかいない県議、市民にとって大切な仕事。自分なりに真剣に考え、3期10年の経験を伊勢原に活かしたい」と出馬への意欲を語った。さらに「厳しい財政状況のなか、市と県が協力し、市民と一緒になって伊勢原市の素晴らしさを生かせるプロジェクトが大切」と話す。
辞職し補選を行うことについては「議員として適正人数を議論して決めたもの。自分の都合で減らして良いものではない」と話す。
宮坂氏は1955年、広島県生まれ。千葉大学工業短期大学部写真工学科を卒業後、スポーツバンクフレックスの支配人などを経て、2003年の市議会議員選挙で初当選。議会のあり方研究会の会長や秦野市伊勢原市環境衛生組合議会の副議長などを務めた。
トリプル選挙
市長選挙に合わせて市議補選を最後に行ったのは1987年。県議補選と同時となる地方選のトリプル選挙は市制施行以来初めて。
また、市議補選の定数は9月15日の告示日前日時点での欠員数となるため、すでに出馬を表明している渡辺氏が14日の県議補選の告示日に自動失職した場合は2議席で実施となる。
市議補選では、日程の都合上、立候補予定者事前説明会は実施しない。市役所の選挙管理委員会で告示前日まで個別で対応する。補欠選挙には前回の市議選立候補者を中心に数名が立候補するとみられている。
県議会議員補欠選挙は9月14日告示、伊勢原市長選挙・市議会議員補欠選挙は9月16日告示、投開票はすべて9月23日となる。
伊勢原市の有権者数は6月2日現在で80191人(男40518人・女39673人)。
市長選挙で公開討論会
伊勢原青年会議所(加藤宗兵衛理事長)と、伊勢原市商工会青年部(西村賢一部長)では、伊勢原市長選挙に合わせて、市長選立候補予定者による公開討論会を9月12日(水)に伊勢原市民文化会館小ホールで開催する。時間は午後7時から9時まで。参加無料。コーディネーターを介した一問一答形式による討論が行われる予定。
また伊勢原青年会議所の上部団体である日本青年会議所(井川直樹会頭)では、『WE LOVE JAPAN選挙に行こう!!』プロジェクトを8月10日に発表。伊勢原市長選挙で若年層の投票率向上を目指して、さまざまな活動を行う。
市内で取材に応える宮坂氏
2012年8月24日号(8月21日起稿)
宮川氏が出馬表明 伊勢原市長選
前回に続き2度目の挑戦
9月23日(日)投開票の伊勢原市長選挙に、宮川一彦氏(46歳・上粕屋)が立候補する。8月17日に市役所で記者会見を開き、意向を示した。市長選への出馬表明は前県議会議員の高山松太郎氏(62歳)、現職の長塚幾子市長(58歳)に続いて3人目。
宮川氏は会見で「自分のまちを守りたい、直したいという気持ち。やる気だけは誰にも負けない」と市長選へ強い意欲をみせた。
出馬の理由については「長塚市長が2期務めても市財政は一向に好転がみられない」「市長が給料をもらいながら仕事をしているのはおかしい」などと指摘。そのうえで、市長給与の半分カット、公用車や公衆トイレを活用したスポンサー収入の確保、企業誘致などを挙げ「打てる手をすべて打って財政赤字をなくしていきたい」と話した。
具体的な市政運営について宮川氏は「青写真はまだこれから」としながらも、「市長給与の半分カットなど思い切った財政対策などでマスコミの注目を集め、伊勢原から日本、世界を変えていきたい」と意気込みを語った。
宮川氏は平塚市出身。琉球大学理学部卒。元高校教諭で現在は無職。これまで伊勢原市議会議員選挙に4度(1995・99・03・07)出馬したほか、99年の秦野市議会議員選挙、08年の伊勢原市長選挙にも出馬し、いずれも落選している。
「他の選挙はない」
前回に続き2度目の市長選出馬となる宮川氏は同日、本紙の取材に応じ、出馬を決意した時期については「今年に入ってからすぐだが、前回選挙後から考えはあった」とコメント。今後、市議補選が実施されることになった場合も、宮川氏は「市長選出馬を取りやめて他の選挙に出ることは決してない」と強調した。
伊勢原市長選は9月16日(日)告示・23日(日)投開票。
宮川一彦氏
2012年8月3日号(7月31日起稿)
渡辺市議が出馬表明 県議会補欠選挙
市長選と同日選挙の見通し
高山松太郎県議会議員の伊勢原市長選への出馬表明に伴い実施が予定されている、県議会議員補欠選挙に伊勢原市議会議員の渡辺紀之氏(42歳)が立候補する。7月24日に県庁で会見を開き、意向を表明した。
渡辺氏は同月28日、本紙の取材に対し「市議3期の経験を生かして、県政の場でさらに市民の皆さんのお役に立ちたい」と伊勢原市選挙区から県政へ強い意欲を示した。出馬については、6月11日に高山県議が市長選への出馬を表明したことを受け、7月に入ってから決意が固まったという。市議会では保守系の最大会派・創政会の代表を務める渡辺氏。出馬の理由については「これまで先人たちが守ってきた保守系の1議席を守らなければいけないと思った」とコメント。
また、市の厳しい財政状況にふれ「市と県が連携する、両輪の体制づくりが今の伊勢原には重要」と指摘。「市民の皆様の声はもちろん、市議会の声も積極的に届けたい」などと語った。
県議補選に渡辺氏は無所属での出馬を予定し、現在、自民党からの推薦を依頼している。市議については告示まで辞職をしない自動失職を希望している。
渡辺氏は1970年、平塚市生まれ。産能大学(現産業能率大学)経営情報学部卒。2003年、伊勢原市議会議員選挙に初当選。現在3期目。産業建設常任委員会委員長、第5次伊勢原市総合計画研究会代表。
市議補選は実施せず
県議補選に出馬を表明したのは今回の渡辺氏が初めて。渡辺氏が自動失職の形をとった場合、公職選挙法の規定に従って市議補選は実施されない。
また、補欠選挙は現職が辞職してから50日以内に行わなければならないため、県議補選は高山県議が8月上旬にも辞職し、9月23日に市長選と同日実施される見通し。
2012年6月29日号(6月26日起稿)
長塚市長が出馬表明 伊勢原市長選挙
新人の高山県議に続き2人目
長塚幾子市長(58歳)は6月20日、市議会本会議で渡辺紀之市議(創政会)の一般質問に答弁し、任期満了に伴う伊勢原市長選挙(9月16日告示、同23日投開票)に立候補する意向を表明した。
2期8年の成果と今後の市政運営を問われた長塚市長は、東日本大震災直後に被災地入りしたことにふれ、「初心に帰り、当初の志を再確認した。市民の命、心、財布を守り抜かなくてはいけないと強く思った」と答弁。「再度、皆様のご推挙を頂けるのなら、これまでの歩みをさらに一歩前に進めるため、さらなる努力を重ね、伊勢原に尽くしていきたい」と無所属での3選出馬を表明した。
その後の記者会見で長塚市長は「これまで進めてきた改革と協働の政策は大きな成果があった」と総括。市職員数の削減、公社債務を8年間で67・5億円縮減したことなどを挙げ「歩んできた道は間違っていない。さらに10万市民が安心して暮らせるまちをつくっていくことが私の使命」と語り、3期目に意欲を示した。
長塚市長は「市民が一番求めているのは安全で安心して暮らせるまち」とし、有権者に対しては「安心都市・伊勢原」を訴えていく考えを示した。また、取り組むべき施策に観光・産業の活性化、教育・福祉の充実などを挙げた。
長塚市長は、中郡伊勢原町(現・伊勢原市)の出身。早稲田大学第一文学部卒。2003年に市議会議員当選。04年に伊勢原市長に初当選し、現在2期目。県市長会副会長、県保育賞ほう賞委員会委員、(財)県市町村振興協会理事など。
出馬表明は新人の高山松太郎県議会議員(62歳)に続いて2人目。立候補に際し、長塚市長が政党の支持や推薦を受けるかは未定。
一般質問の答弁で3選への決意を語った
2012年6月15日号(6月12日起稿)
高山氏が出馬表明 伊勢原市長選挙
神奈川県議会議員の高山松太郎氏(62歳)が6月11日に伊勢原市役所で会見を開き、任期満了に伴い9月16日(日)告示、23日(日)の投開票で行われる伊勢原市長選挙への出馬の意思を明らかにした。
高山氏は1950年伊勢原市白根生まれ。平塚農業高校卒。1991年から2006年までの4期、伊勢原市議会議員を務め、07年に神奈川県議会議員に初当選、現在2期目。自民党伊勢原支部長。
この日の会見で高山氏は、県の予算を使い切れない市の財政状況と、福祉のいずみ基金等の目的基金を取り崩して今年度予算に入れていることを挙げて「明るい材料にしっかりと取り組む必要がある。財政見通しに甘さがあったのでは」と長塚市政について述べ、「県のグランドデザインに入った大山・日向などの過去からの資源を活かし賑わいを取り戻す。移転新築する協同病院と東海大学病院という恵まれた医療機関、新246バイパスや新東名を活用した街づくりをしていきたい」と抱負を語った。
また、財政危機といわれる市の財政状況には、「更なる選択と集中、市民に現状を理解してもらい市職員と議論しながら進めていきたい」と話した。現在、支持団体・推薦団体は決定していない。
本紙のインタビューに対して高山氏は「これから大きく変わる伊勢原に向けて仕事をしないと遅くなる。子ども達に夢、お年寄りに安心、働く人には希望を持てる伊勢原にしたい」と答えた。
同選挙で出馬を表明したのは高山氏が初めて。市長は去就の表明をしていない。直前議会の一般質問で市議からの質問に答える形での表明が慣例化しており、今月20日からの一般質問に注目が集まる。
会見する高山松太郎氏
■伊勢原市選挙管理委員会事務局
http://www.city.isehara.kanagawa.jp/kakuka/etc/senkyo/senkyo_index.htm
■神奈川県選挙管理委員会
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f5/