• このエントリーをはてなブックマークに追加

横須賀市長選 2017 立候補予定者アンケート

独自アンケートを実施

 タウンニュース社では6月18日告示、25日投開票の横須賀市長選挙に向けて、立候補を予定している吉田雄人氏、上地克明氏、林伸明氏の3氏(6月14日現在、ならびは表明順)に独自アンケートを実施した。

 各候補者への質問は、今回の市長選で有権者に訴えたい政策(選挙戦の争点)、人口減少に向けた対策、経済振興策など7項目。6月1日時点の有権者数は34万8084人。前回の投票率は50.72%だった。


立候補予定者(左から名前・年齢・政党・新現・各SNS ※出馬表明順)

  氏名 年齢 党派 新現別 リンク
吉田雄人画像 吉田 雄人 41 無所属 twi FB HP
上地克明画像 上地 克明 63 無所属 twi FB HP
林伸明画像 林 伸明 51 日本共産党 twi FB HP

アンケート結果

設問をクリックすると回答が表示されます
    吉田雄人画像吉田 雄人 ■評価できる施策:
    在宅での看取りを可能とする医療・介護・地域の連携推進
    ■その理由:
    厚生労働省によると、本市の在宅死割合は人口20万人以上の都市の中で全国1位になった。これは「最期まで住み慣れた自宅で暮らしたい」という市民の想いに応えるため、医療や介護、地域の多くの人が主体的に関わった結果であり、様々な行政課題の解決にあたってのモデルとも言える取り組みであると考えたため。
    上地克明画像上地 克明 ■評価できる施策:
    この8年間の市政は、あらゆる点で評価に値しませんが、強いて一つ挙げるとすれば、それ以前の4年間に準備が進められていたものを実現させたこと
    ■その理由:
    特別養護老人ホーム増設や児童養護施設の整備、企業の誘致など、前市長の時代から準備が進められていたことに「自分は引き継がない」といった対応はせず、粛々と進めた点は評価できる。
    林伸明画像林 伸明 ■評価できる施策:
    中学校完全給食の実施に踏み切ったこと
    ■その理由:
    現市政の4年前の公約はスクールランチの充実で、完全給食の実施については否定的だった。市民の大きな運動に押された結果とは言え、方針を切りかえたことは評価できる。
    吉田雄人画像吉田 雄人 ■評価できない(または課題と思われる)施策:
    人口の転出入の差、ゼロを目指す取り組み
    ■その理由:
    本市の転出入の差が大きいのは、他都市に比べて転入者の割合が少ないことが原因。住むまちの魅力を高めつつ、こうした魅力を市外の方にしっかりと認識してもらうためには少なからず時間が必要だと考える。既にメディア露出・観光客増など、一定の成果はあるが、転出入の差をゼロにするまでには至っていないため。
    上地克明画像上地 克明 ■評価できない(または課題と思われる)施策:
    この8年間の市政は、あらゆる点で評価に値しませんが、強いて一つ挙げるとすれば、すべての政策・施策に対する緊縮財政がもたらした停滞と衰退
    ■その理由:
    横須賀市公表の各種統計データからも明らかなように、この8年間で、市税収入は60億円以上、人口は約17,000人、事業所数は約1,200件、従業員数は約7,000人の減少という状況。緊縮財政、借金減少を旗印にするだけで、現状を打破しようとしない市政運営では、もはや「課題先進都市」横須賀の成長は望めない。
    林伸明画像林 伸明 ■評価できない(または課題と思われる)施策:
    企業立地奨励金は交付するが、住宅リフォームを早々に打ち切りにしたり、財政調整基金を高い目標を持って積み立てたり、福祉施設を民間が建設する時、市遊休地の無償貸与を、売却方針を理由に頑なに拒否するなど、住民サービスを向上させる財政運営になっていないこと
    ■その理由:
    呼び込み型では地域経済の活性化にならない。市が取り組むべきことは住民福祉の向上であり、財政調整基金に目標を持って積み上げるのは、自治体の仕事ではない。横須賀市は、市民一人あたり、県内都市の平均の2倍にもなる必要以上の積み立てをしている。これを適正規模に抑え、限られた財政を住民サービス向上に有効使用すべき。
    吉田雄人画像吉田 雄人 ■訴えたい政策(争点):
    時計の針を戻すのか、前に進めていくのか
    ■その理由:
    市長就任以来、常に市民の皆さんの声に耳を傾けながら、次世代の将来を見据え、既存の枠組みにとらわれない柔軟な思考で市政を運営してきた。その結果、市の借金を大幅に削減、企業誘致やメディアへの露出・観光客数増加など、一定の成果が表れている。この良い流れは絶対に断ち切ってはいけないと考えている。
    上地克明画像上地 克明 ■訴えたい政策(争点):
    復活か停滞か、積極投資か緊縮財政かの政策選択が問われる選挙
    ■その理由:
    借金を減らすために一番簡単なのは、何もしないこと。しかし、それでは市民生活は支えられない。例えば、事業所内保育所が整備されれば、企業は優良な労働力を確保でき、労働生産性も向上する。働く側は離職のリスクがなくなり、経済的な不安が解消され、地域経済の波及効果が生まれる。このような取り組みも、積極投資の一つだ。
    林伸明画像林 伸明 ■訴えたい政策(争点):
    いつまでも米軍基地と原子力空母の街でいいのか。立憲主義を踏みにじり、「戦争する国づくり」に暴走している安倍政権に何も言わないでいいのか
    ・米軍基地のある街だからこそ「ノー」の声を
    ・市民のくらしを優先し、お金の使い方を市民本位に切りかえる
    ・石炭火力発電所建設計画の撤回
    ■その理由:
    国政問題であっても自治体は国にものを言うべきだ。例えば、経済効果を理由に石炭火力を誘致することは、環境問題を軽視し、恥ずべき立場になりかねない。また、基地問題は市政の権限で解決することは難しいが、原子力空母の母港化撤回を主張することが市民の願いであり、軍転法が目指す「将来の平和なまちづくり」に活きていくと考える。
    吉田雄人画像吉田 雄人 人口の移動が多い結婚・子育て世代を対象に、この世代の関心が高い子育て・教育政策、雇用の場づくり、手ごろで良質な住宅の供給に力を注ぐ。また英語やマリンスポーツなど地域資源を生かした新たな魅力を創造するとともに、市内外へ強力に発信することで、この世代から「選ばれるまち」を目指す。
    上地克明画像上地 克明 住んでいる方の満足度が上がれば、転出に歯止めがかかり、新たに人を呼び込むことへと繋がる。イメージ戦略による定住促進ではなく、日々の暮らしに思いをはせ、市民が真に望む政策を全方向において展開する。また、出生数低下も人口減少の要因であり、その観点からも子育て支援策の充実が必須と考える。
    林伸明画像林 伸明 子どもを産み育てやすい環境、働き方改革、労働環境の改善など。保育園などの施設増設と子育て支援策を拡充する。省エネ技術の開発、再エネ産業の振興、農漁業の振興など内発型の産業振興で働く場を増やす。子育て世代に喜ばれるように、きれいな空気、青い海、豊かなみどりの自然環境を大切にする。
    吉田雄人画像吉田 雄人 入札制度改革
    ・地元企業に優先的に発注
    ・年間を通じ、発注を平準化
    企業誘致・創業支援
    ・市民に雇用の場を提供してくれる企業を誘致
    ・「ヨコスカバレー」の取り組みなどを通じ、ICT関連事業者等の集積を目指す
    ・産業振興財団の機能を拡充、連携強化
    商店街の活性化
    ・外国人の買物客増を目指し、英語表記、クレジットカード利用などの環境整備
    ・市内限定商品券制度の検討
    上地克明画像上地 克明 中小企業の復活が、最優先課題。中小企業向けのアドバイザー制度を創設し、各社が持つアイデアや技術を事業に結び付けるヒント・提案を得られるほか、意欲ある方々が再チャレンジできる融資制度や人材紹介制度も設けていく。また、中心市街地の活性化として、再開発事業にも取り組んでいく。
    林伸明画像林 伸明 中小企業振興条例や中小企業憲章を活かし、地域循環型の経済のしくみをつくる。住宅リフォーム制度の復活・拡充、商店版リフォームやエコリフォーム助成制度の創設。省エネ技術の開発、再エネ産業の振興、農漁業等一次産業の振興。公共事業の分割発注など中小業者が優先的に受注できるようにする。
    吉田雄人画像吉田 雄人 米海軍横須賀基地の存在については、現実のものとして受け止めている。 現在、一層厳しさを増しているといわれる安全保障環境において、日米安全保障体制に基づく、米海軍のプレゼンスが、日本のみならず、アジア太平洋地域の平和と安定に重要であるという事実も現実だと考える。
    上地克明画像上地 克明 今日ほど日本の平和が脅かされている時期はなく、あらためて平和の尊さ、ありがたさが実感されている。決して武力事態としてはなりません。外交交渉によって解決を図るべきで、この後ろ盾となるものが、自衛隊や日米同盟だ。横須賀市は、基地が安定的に運用されるように取り組む一方、基地の提供に伴う経済的補てんを国に求めるべき。
    林伸明画像林 伸明 いつまでも米軍基地と原子力空母の街でいいのか。安保法制(戦争法)によって自衛隊と米軍の一体化が進み、自衛隊がアメリカの戦争に参加する危険が強まっており、標的にされる危惧もある。自治体に権限はないが、市民のくらし、安全を守る立場から、基地の縮小・撤去や原子力空母の母港撤回を主張していく。
    吉田雄人画像吉田 雄人 ■最も影響を受けた本:
    夏目漱石「行人」
    ■その理由:
    個人主義の行き着く先と社会性の出発点を、現代に生きるストーリー展開で表現しているから。
    上地克明画像上地 克明 ■最も影響を受けた本:
    宮澤賢治「雨ニモマケズ」
    ■その理由:
    そのような人間になりたい。
    林伸明画像林 伸明 ■最も影響を受けた本:
    沖縄人民党の歴史
    ■その理由:
    アメリカ全面占領下の沖縄で「あきらめない」生き方をした人々の青春群像が生き生きと示されているから。

関連記事

「時計の針を前に進める」−吉田雄人氏(41) タウンニュース横須賀版 2017年6月9日号
国・県と連携 積極投資へ−上地克明氏(63) タウンニュース横須賀版 2017年6月9日号
市民の声を市政に活かす−林伸明氏(51) タウンニュース横須賀版 2017年6月9日号

PICK UP

意見広告・議会報告政治記事

一覧へ

NEWS

政治記事政治記事

一覧へ

WALL

政治の村 Facebook政治の村 ウォール