トランプ元年。
2017年01月13日東海大学文学部広報メディア学科1年 猪股修平
謹賀新年。今年も政治の村studentsを宜しくお願いします。
さて、年明け早々話題となっている人がいる。
間もなくアメリカ合衆国大統領に就任するドナルド・トランプ氏だ。
歯に衣着せぬ物言いで選挙戦の序盤から色々な意味で注目されていた。
女性蔑視や半ばヘイトスピーチと捉えることもできる人種差別的発言を繰返し、よもや当選に至るとは思っていなかった方も多いだろう。私もその一人だ。
実際、総得票数は対抗馬だったヒラリー・クリントン氏の方が多かったようで、かの国でも選挙結果に納得のいかない人たちがデモ行進をしている。
(※大統領選挙は勝者総取り方式のため、必ずしも得票数が多い方が当選するとは限らない)
日本時間の今月12日未明に行われた就任前の公式記者会見では、メキシコ国境に壁を作ることを改めて明言した。また、質問を投げかけた記者に対し「おたくのメディアは嘘のニュースを流している」と言い返し、記者との間で激しい応酬となった。
一方では経済政策や外交の点では未知数の部分も。
果たして2017年、いや、トランプ元年はどのような道をたどっていくのか。今後のニュースに注目していきたい。
ところで、正月の三が日を実家の仙台で過ごした私は翌4日から9日まで渡米していた。訪れたのは世界最大の都市ニューヨーク。
トランプ大統領就任前の様子を見てみた。
話題のトランプタワーの前には大勢の観光客、警戒中の警察官、マスコミ関係者がごった返していた。
人々はスマートフォンでトランプタワーの玄関を撮影していた。 この日は表立って抗議活動をしている人はいなかったが、警察官が多数往来にいたため、物々しい雰囲気であった。
タイムズスクエアのギフトショップにはトランプ大統領グッズが売られており、書店にはトランプ大統領に関する書籍がずらりと並んでいた。
(中には風刺をこめた絵本もあった。日本では名誉棄損で販売中止になるだろう...)
ニューヨークを訪れるのは生まれて初めてだったが、きっと平時よりも不穏な空気だったのだと思う。
ホテルのTVでもひっきりなしにトランプ大統領が映り、売店で買ったニューヨークタイムズにもトランプ大統領の記事が。 表現の自由があるのも今のうちだけなのだろうか。そう考えるとゾッとした。
次にアメリカを訪れた時、いかなる変貌を遂げているのだろうか。トランプ元年が暗黒の1年とならないことを祈るばかりである。