3,結果・報告2
(17日)2か所目
・外国貿易大学(FTU)VJCC(ベトナム日本人材開発インスティチュート)
VJCC訪問には、花里信彦専門家(Mr. Hanazato, Chief Advisor)にご対応頂いた。Dr.HGUYEN THI HIEN所長、Ms.LAM THI THU HIENコーティネーターにご同席頂き、ブリーフィングを行った。外国貿易大学(FTU)は、1960年に創立された国立大学で、学生数2万人のベトナムの社会科学系トップスクール(日本で言う一橋大学の位置付け)。ベトナム日本人材開発インスティチュート(VJCC)は、日本のODAで設立、運営されている。
VJCCは、日本とベトナム両国政府によって設立された人材育成機関である。ベトナム市場経済化のための人材育成を目的とし、ビジネス教育、日本語教育を実施。また、それらを補完する相互理解促進事業を通じて、両国の適切な相互理解を目指しております。日本企業、自治体、経済団体等と連携し、経営塾企業と日本企業の交流会(ビジネスマッチング)を実施しています。これまで4,000名以上の日越企業関係者が参加している。日本の連携大学との共同プログラム(VBiz)、学生インターンシップ、短期学生交流を実施し、グローバル人材の育成する機会を提供している。ベトナム国内には2ヵ所あり、2002年3月にハノイ、同年5月にホーチミンにセンターが開設された。当日は、経営塾の塾生(企業経営者)も含めて、今後の課題とこれまでの成果について、聴取した。
その後の授業見学は、Dr.HGUYEN THI HIEN所長にご案内頂き、2クラスを訪問し、我々訪問団一同、御挨拶をさせて頂きました。
【スケジュール】
9:30 日本側代表団からのご挨拶
9:40 VJCC所長Dr.Hienからの歓迎ご挨拶(代表団側が通訳)
9:55 VJCCご紹介(花里専門家)
10:10 質疑応答
10:25 授業見学(2クラスを訪問)と施設内視察
10:55 記念撮影
11:00 出発

(17日)2か所目
・在ベトナム日本大使館
外務省 大臣官房総務課 地方連携推進室 便宜供与担当:江幡(えばた)氏
担当:在ベトナム日本国大使館 一等書記官石井悠久氏 (労働人材関係担当)、三等書記官廣松光貴氏(地方連携担当・地方公共団体との連携推進=福岡県から出向)
当日は、以下の二点を中心にお話を伺うことができた。
(1)在ベトナム日本国大使館主催によるキャリア(人材育成)セミナーの実施について
(2)日・ベトナム経済連携協定(EPA)に基づいた、日本の看護師・介護福祉士の国家資格の取得を目指して日本で働くベトナム人看護師・介護福祉士候補者の送り出しの状況について
・外国人労働者の技能実習制度にかわり、新たに育成就労制度を設けることを柱とする改正出入国管理法などが、参議院本会議で賛成多数で可決・成立しましたが、セミナーなどを通じ、2027年に向けての周知を行っている。近年、ベトナムは、国連安全保障理事会の非常任理事国や ASEAN 議長国を務めるなど、国際社会でのステイタスを高めるとともに、米中貿易摩擦の影響により、中国からの生産拠点のシフト先として注目されている。一方、技能実習生の失踪も大きな問題となっている。主な要因として、送り出しにかかる莫大な費用を、高金利の金融機関から借りていることから、低賃金では返済ができないことや、日本企業の受け入れ 環境の整備不足などによる劣悪な労働環境などがあげられており、政府間で対応を継続協議していると伺った。
・経済連携協定(EPA)に基づく、看護・介護分野の人材受入れについては、インドネシア、フィリピン、ベトナムの3か国のみ。看護師試験については9割近く(1900人程度。神奈川県は300人)の合格率。日本人よりも合格率が高い。神奈川県議会においても、片桐紀子議員が質問をした。「まだまだ周知広報の余地がある(大使館)」
(17日)3か所目
KANAGAWA FESTIVAL IN HANOI 2024が開催された「ホアンキエム湖」等を現地調査しました。

視察終了後、Sanshin Viet Nam Jsc 新妻東一代表に宿泊先にご挨拶にお越し頂きました。新妻代表には、今回の視察において、大変お世話になりました。