佐藤知一

県議会議員〈厚木市・愛川町・清川村〉

佐藤 知一

さとう ともかず

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日本維新の会県議団 海外調査視察(1/2)4月15日・16日分視察報告

2025年04月16日 20:17

1,目的
黒岩知事はベトナムとの交流を積極的に行ってきた。令和5年、日本とベトナム国は外交関係樹立50周年を迎え、本県は、ベトナムの関係をさらに深化、拡大させるため、これまで毎年行ってきたベトナムフェスタin神奈川、KANAGAWA FESTIVALといったベトナムとの交流事業に一層力を入れているところである。一方、本県とベトナムとの関係は、友好都市といった形式にとらわれないものであるため、ベトナム各地で開催されているKANAGAWA FESTIVALといったイベントの成果も議会として認識しづらいものである。県議団として現地を調査し、本県の行うベトナム施策の成果と課題について調査をすることを目的とする。

2,結果・報告
(15日)
・ベトナム王朝王都ホアルー跡 -現在、ホアルー古都はベトナムの建築と歴史の複合施設で重要な役割を果たしている。ユネスコ世界遺産 チャンアン複合施設を構成する4つの中核の 1 つである。
・世界遺産チャン・アン(ボートで水面から鍾乳洞等を視察)-Thanh Cao Son Temples(タイン・カオソン洞窟) Lam Cave(ラム洞窟)60m 水の宮殿(Dia Lihn Mountain Pen Tower)Vang Cave(ヴァン洞窟) Thanh Truot Cave(タンチュト洞窟)320m Soul Tien Temple(スオルティエン寺院) Di Linh Mountain(ディリン山) Kim Quy Moutain (キムクイ山) Dai Cave(ダイの洞窟) Lam Royal Steps(ラムロイヤルステップス)
・ANAハノイ支局 星谷支局長と意見交換

「チャン・アン複合景観(Trang An Landscape Complex)」は、ベトナムで8番目の世界遺産として2014年に登録。複合遺産としてはベトナムで初めての登録。「チャン・アン複合景観」は、「古都ホアルー(Hoa Lu Ancient Capital)」「チャン・アン=タムコック=ビックドン景勝地(Trang An-Tam Coc-Bich Dong Scenic Landscape)」「ホアルー特殊用途林(Hoa Lu Special-Use Forest)」の3つの保護区が指定され、これらすべてを含めて複合遺産として登録されている。本県においては、現在、日本の暫定リストには、「武士の古都・鎌倉」として掲載されているが、2012年ユネスコの諮問機関ICOMOS(イコモス)の調査によって「不登録」となっている。2022年、4県市(神奈川県と鎌倉市、横浜市、逗子市)は鎌倉の世界遺産登録を「中長期的な目標」して当面の間、活動休止を発表している。本県としての鎌倉の世界遺産登録に関しての課題を調査した。併せて、ANAハノイ支局 星谷支局長と意見交換を行い、星谷支局長からは日越に共通した観光産業の課題についてのブリーフィングを行った後、意見交換を行うことができた。

(16日)
・JICAベトナム事務所
JICA事務所訪問の際には、受付から担当者の中丸(Ms. Nakamaru)氏にご対応頂いた。当日は、平岡久和次長(所長は出張中)、中丸舞所員、西川直孝企画調査員にご出席頂いた。教育を所管する中丸所員からは日越大学、西川企画調査員からは、VJCC(ベトナム日本人材開発インスティチュート)の運営状況についての説明を受けた。
日越両国の強固な関係とベトナムの発展における日本の貢献についてご説明を受ける。併せて、今後のベトナムでの協力計画についてお伺いした。また、国際協力機構(JICA)はベトナム政府や国際労働機関(ILO)と連携し、同国から来日する技能実習生の負担軽減を図る取り組みをしている。実習生が送り出し機関に支払う費用の半額以上を日本の採用企業が支出する指針作成についてのお話を伺う。来日のため多額の借金をする状況には海外から批判がある。採用過程を見直して国際的な人材獲得につなげる取り組みについても伺った。

・ジェトロハノイ事務所
ジェトロハノイ事務所小林恵介次長、ホアン・アイン(Hoang Anh)リサーチアシスタントにご対応頂いた。ハノイ及びダナンの経済環境、日系進出企業の動向等についてのブリーフィングが行われた。

・ベトナム国家大学ハノイ校日越大学ミーディンキャンパス
諸橋美千代サブチーフアドバイザー、根岸正実産学連携担当、Ms.PHAM THI THU GIANG(Associate Professor, Program Director)准教授、中丸舞JICA所員にご対応頂いた。
<スケジュール詳細>
13:00-13:40: Giang准教授から大学概要
13:30-14:45: 学生A発表(日本語)mr.ジュイ(日越大学一期生 筑波大学留学経験有)
13:45-14:00: 学生B発表(日本語)ms.チョウ 4年生(金沢大学留学経験有)
14:00-14:15: 学生C発表(日本語)ms.ミン 4年生
14:15-14:30: 学生D発表(日本語)ms.ガー 4年生(神戸女子大学留学経験有)
14:30-15:00: 質疑応答
15:00- 校舎案内・実際の授業を参観
1.日越大学教員からの大学概要説明
2.学生(学部4年生4名)によるスピーチ(日本語)
※スピーチ内容は日越大学を選んだ理由や今後の目標など。2名は、「さくらサイエンスプログラムAsia from Interdisciplinary Perspectives(JST国際青少年サイエンス交流事業)」受講生。同プログラムは、新たな時代の社会を担う、世界の優れた人材を日本に短期間招き、日本の最先端な科学技術や文化に触れるプログラム。(幹事校:早稲田大学)
・大学側の窓口部署が全体進行をコーディネートして頂き、日本人専門家も側面支援に入って頂きました。
学生発表の内容:自己紹介、日越大学の選択理由、今後のキャリアについて
場所:日越大学ミーディンキャンパス@613
3.実際に行われている授業にも教室に入れて頂き、プレゼンテーション発表(英語)を実際に視察させて頂いた。また、構内を行き交う学生とも直接、交流を持ち、ハノイ(KANAGAWA FESTIVAL IN HANOI 2024会場「ホアンキエム湖(玉山祠)・東側(戦没者記念像前)」)で開催されているKANAGAWA FESTIVALに対しても、ボランティア協力をする同校学生が多くいると報告を頂いた。