いよいよ2025年大阪・関西万博が開幕しました。
「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマのもと、世界中から人と技術と想いが集うこの博覧会は、未来の社会のあり方を提案する壮大なプロジェクトです。
実はこの大阪万博、私たち神奈川県にとっても“他人事”ではありません。
なぜなら、2年後の2027年春には、横浜市瀬谷区にて国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」が開催されるからです。
万博は“学びの宝庫”
万博のような大規模イベントには、開催までのプロセス、当日の運営、終了後の地域づくりまで、学ぶべきことがたくさんあります。とりわけ、大阪万博で見えてくる課題と成果は、そのまま園芸博の準備や改善に直結するヒントとなります。
たとえば:
アクセス整備の進捗管理
→ 上瀬谷会場でも課題となっている交通アクセスの確保は、万博会場との共通点。予算管理と工期リスク
→ 万博では建設の遅れやコスト増加が社会問題となりました。園芸博でも同じようなコスト増が起こっていますが、今後どう未然に防ぐか。スマート技術と来場者体験の向上
→ 顔認証やキャッシュレスなど、万博の“おもてなしのDX”は園芸博でも応用可能。国際交流の実践
→ 多言語対応や各国パビリオンの運営手法などは、園芸博にも共通するポイントです。地域との連携と“レガシー”の創出
→ 博覧会は一過性のイベントではなく、地域の未来を描く契機であるべきです。
園芸博を「花と緑の博覧会」にとどめないために
「GREEN×EXPO 2027」は、単なる花や緑の展示イベントではありません。
テーマは「幸せを創る明日の風景」。
これは気候変動や食料問題、都市のあり方といった、未来社会のありようを植物・自然との共生から問い直すイベントです。
だからこそ、大阪万博を通して得られる“知見”をどう活かすかが、これからの神奈川県にとって大きな意味を持つのです。
万博を“実地教材”としてしっかりと観察し、来場者目線・運営者目線・地域目線で分析することで、園芸博をよりよいものに。
そして、横浜・神奈川の魅力を世界へ発信する絶好の機会としなければなりません。