自分たちのことを、自分たちで決めること。

2020年12月22日岡本琳南

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皆さんは、自分の住む地域のことをどのくらい知っていますか?

私は横須賀市で生まれ育ち、18年間暮らしていました。

しかし、いざ横須賀ってどんなまち?と聞かれると、

自然が豊か!
米軍基地がある!
ネイビーバーガーが美味しい!

・・・あれ、私、横須賀のこと何も知らないな。

自分の住むまちが、何を目指してどんなことに取り組んでいるのか、目を向けていなかったんです。

そんな時、たまたま駅でいただいたビラの「市議会議員インターン募集中!」の文字を見て連絡し、高校2年生の1月から活動を始めました。細々とお世話になり、もうすぐ2年になります。

インターンシップを始めて、政治への印象は大きく変わりました。

それまでは、広い議場に、スーツ姿の議員さんが集まって、難しい顔で話をしているようなイメージでした。

しかし、議員さんと一緒にしたのは、有機農園や森を守る会など、市民の活動に足を運ぶこと。そして、話を聞きながら、何に困っていて市政がどうお手伝いできるかを考えること。「議員は、市民の皆さんの声を聞いて、それを政治に反映させる立場なんだよ」

政治って身近なもので、私たちの手で作っていくんだ、という実感を得ました。

では、政治を自分たちの手で作っていくとはどういうことでしょうか。

ここで一つ考えてみたいと思います。

ある年の選挙の投票率が50%だったとします。最も票を集めたA党に投票した人は35%でした。いったい有権者(投票できる人)の何%がA党を支持していることになるでしょう?




正解は、17.5%です!

0.5×0.35=0.175から、有権者のおよそ18%がA党を支持しているという計算になります。

もちろんこの数字が全てではありませんが、本当にA党は世論を代表していると言えるのか、という疑問が生まれますよね。

2019年に香港で大きなデモがありました。

私は、民主的な政治を守るため、若者を中心に市民が立ち上がり闘う姿に感銘を受けました。

自分たちのことを、自分たちの手で決められることは、かけ替えのないことです。しかし、香港ではもはやその権利が失われてしまった。

私たちはその権利を持っています。政治を考え、自由に議論し、投票に行き、新聞に投稿し、意見を示すことができる。しかし、その権利を行使し続けなければ、やがて日本でも自分たちのことを誰かが決め、抑え付けられる日が来るかもしれません。そう考えると、とても怖いです。

私は、自分たちのことを、他の人の対話を通じて考え、自分たちで決めていくことに大きな意義を感じています。

そして、そのような過程を丁寧に行い、自分の意見が届く感覚を一番に感じられるのが、地方政治ではないかと思うのです。

ゆくゆくは、国のことも自分たちで決めていこうというエネルギーに繋がると思うのです。

このブログでは、横須賀のこと、政治のことを呟いていきたいと思います。私の呟きを目にした方が、その方の暮らすまちや政治について、考えるきっかけになったら嬉しいです!


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