若者の声、届けます。
2017年10月02日東海大学文学部広報メディア学科2年 猪股修平
10日前に二十歳を迎えた。
大きな節目のはずだが、10日前は何をしていたっけ、と考えてしまう。
それは、このところ世間の動きが目まぐるしく変わったからだろう。
先月28日、衆議院が解散された。
安倍晋三首相は今回の解散を「国難突破解散」と呼称する。
はて、いつの間に国難が訪れていたのだろうと首を傾げてしまう。
強いて挙げるとすれば、昨今相次ぐ北朝鮮のミサイル発射は、確かに未曾有の事態だろう。日本各地でミサイルに備えた避難訓練が開催されている。
しかし、いざ訓練の模様をニュースで見ると、その場にしゃがみ込んだり、屋内に退避するだけである。
万が一ミサイルが人の住む地域に着弾したとすれば、たちまち吹き飛ばされてしまうだろう。
この訓練にはなんの意味があるのか。私はやはり、首を傾げるしかなかった。
ともあれ衆議院が解散されたとなれば、選挙戦が始まり、与野党の動きが活発になる。
さて、今回はどうなる。与党は相次ぐ議員の不祥事や、森友・加計学園問題で苦戦を強いられるのか、それとも内部で混乱している野党第一党が足元をすくわれ議席を減らすことになるのか。どこの政党にも懸念材料がある中、この選挙の行方が気になった。
すると突然、新党が現れた。
それだけではない。政権奪取をもくろむ野党議員の一部は、新党へと一目散に駆け込み始めた。
しがない学生でしかない私はこう思うしかない。
もう訳が分からない。
私が持つ一票は一体、どうすれば良いのか。
また、同年代の若者たちは今、混迷を極めるこの選挙をどう捉えているのか。
18歳選挙権が認められて以降、2度目の国政選挙が始まる。
政治の村Studentsでは、今月22日に投開票されるまでの約半月に渡って若者の声を届けていく。
未来を一票に委ねる若者たちは何を政治に何を思うのかを見つめていただきたい。