【総合計画審議会】横須賀の未来を話し合おう!
2021年01月27日岡本琳南
こんにちは!
今回は、横須賀市のまちづくりの方針を決めている「総合計画」について書いていきます。
■市のすべての政策の根っことなる、「総合計画」づくりに関わっています!
市には、「総合計画」という計画があります。市の最上位計画とされ、市のすべての政策の大元になっています。この計画に書かれたものを市は実施していきます。裏を返せば、この計画に書かれていないことは、"実行しなくてもいい!" と言えてしまうのです。
総合計画はより大きなものから順に、「基本構想」「基本計画」「実施計画」という三層構造で出来ています。現行の基本構想は1997年(私が生まれる前!) に定めれたもので、「国際海の手文化都市」を目指しています。
詳しくはコチラ https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0830/upi/sougoukeikaku/index.html
現行の「基本計画」が2021年度に終了を迎えるに当たって、本来は2025年度までが期間だった「基本構想」も一緒に見直し、合わせて8年間の計画「 (仮称)YOKOSUKAビジョン2030」を作ろうということになりました。昨年10月から2ヶ月に1回程度の頻度で、市長の諮問機関*「総合計画審議会」の会議が開催されています。
*諮問機関(しもんきかん)=市から何かを決めるために相談を受け(≒諮問)、色々な人が集まり調査・審議して、意見を返すための機関
YOKOSUKAビジョン2030は、"未来の横須賀はこうであってほしい!" という未来の姿から逆算して計画を立てる、バックキャスティング手法という方法を用いています。会議では、事前に提示された「子育て・教育」「海洋」「産業振興」等のテーマをもとに、様々な部門から集まった委員が意見をします。計画を最終的に決めるのは市長ですが、審議会での議論は"8年間の市の計画をこうすべき!" という意見として市長に届けられる、影響力の大きなものです。責任感や緊張感と同時に、この大事な計画づくりに関わることのできる嬉しさを感じます。
この総合計画審議会では、市民の意見を集めるため、4名の委員が公募されました。私は、これからの横須賀を盛り上げるため、若い世代として積極的に声を上げていこう!と応募し、委員になりました。公募委員には同い年の委員がもう1名おり、若者として意見していきたいと思います!
■そんな重要な会議が、コロナの影響で「書面開催」に
1月26日には第3回総合計画審議会が開催される予定でしたが、緊急事態宣言の影響で書面会議という形に変更されてしまいました。書面会議は、会議資料を元に書面で意見する会議の方法です。直接やりとりができないため、議論して新たな意見を生み出すのが難しいと感じています。
これまでの総合計画審議会では様々な立場の方の意見を聞くことで、新たに考えることや気づくことがありました。第1回総合計画審議会の「子育て・教育」分野の話し合いでは、共に育つ「共育」という言葉を用いて、教える側も教えられる側も一緒に育っていくという考え方を打ち出したらどうか、という意見が出ました。私にはそのような発想がなかったので、面白い!と思って聞いていました。
私からは未成年として教育を受ける立場から、教育を受ける側は「受け身の存在」として捉えられがちだと感じていることを話しました。そして、子どもや学生を学びの主体として捉えて欲しいということを伝えました。また、私自身、横須賀の豊かな自然環境に触れる機会から、印象に残る思い出や経験、学びが多くあり、自然体験活動を一層充実させることを提案しました。
このように、同じ場に集まって他の委員の皆さんの意見を聞くことで、新しい意見も生まれ、議論も進みます。今回の会議が書面会議になってしまったのは、非常に残念です。話し合う機会が完全に絶たれてしまうので、活発な意見交換ができないのでは無いかと心配しています。
YOKOSUKAビジョン2030は、これからの横須賀市のあり方を決めるとても重要な計画です。その重要な計画を決める会議の対面による開催ができない時に、オンライン会議という選択肢がないことはショックでした。
コロナウイルスが日本で初めて確認されてからはや1年。オンライン化の動きが進み、大学の授業や会社の会議など様々な場面で導入されています。横須賀市もオンライン会議を推進して、積極的に発言の機会を保つ必要があると思います。私が通う大学の授業も、大半がオンラインでの開講ですが、チャット機能や挙手機能を活用しながら意見交換の場を保つことができています。
ぜひ、横須賀市にはコロナウイルス感染症の流行による社会変化に合わせた会議の方法を検討し、導入していってほしいです!