議員インタビュー! Vol.1 鈴木敦子さん
2021年04月19日小林瑞歩
こんにちは、小林瑞歩です!大学を卒業しましたが、政治の村studentsに関わらせてもらえることになりました。引き続きよろしくお願いします!
今回はなんと、議員さんにインタビューしてきました。
前回の記事で取り上げた「オリンピック組織委員会 森氏への抗議スタンディング」にも参加していた、鈴木敦子さんです。
鈴木敦子議員
小田原市議会議員
当選回数:3回(2011年〜)
https://seijinomura.townnews.co.jp/profile.html?aid=912
ーどんな生徒でしたか?
幼少期から正義感が強く、いじめを目にした時には口を出さずにはいられませんでした。将来は学校の先生や音楽家(歌手)になるのが夢で、部活もバンドをやるなど音楽がとても好きでした。読書も好きで、図書室によく通うような子どもでした。
ー将来政治家になりたいと思ってましたか?
全然!全く思ってなかったです。父親がよく政治番組を見ていて、それを幼少期から見てたくらいです。
ー議員になったきっかけは何ですか?
難病にかかった娘が社会へ関わり続けるために作った育児サークルは、私がボランティア活動を始めたきっかけです。子どもが産まれる前はみなさん「五体満足ならそれでいい」と言うけれど、産まれた途端「早く歩かないかな」「早く喋らないかな」と高望みをはじめていました。そんな周りの人たちも、難病の娘と明るい私をみて「私の悩みはちっぽけかもしれない」と思うようになったそうです。悩みに大小はありませんが、確かに当時は核家族化が進み始めた頃で、誰にも頼れずに悩むお母さんが多かった印象です。娘が小学校へ上がると、私はPTAに積極的に参加しました。PTAでは、政治がタブー視されている現状がありました。子育てをはじめとする様々なことに悩んでいるお母さんたちも、政治に関わるというか、暮らしについて話すことが自然な小田原にしたいと思ったんです。
ー印象に残っている一般質問について教えてください
初めての質問が1番印象に残っていて、内容は「小規模特認校」(※)についてでした。
※小規模特認校:小規模校の特性を生かした教育活動を推進している小中学校に、更に特色を持たせ、そのような小規模校において教育を受けさせたいという保護者の希望に応えるため、一定の条件のもとに通学区域外からの転入学を認め、児童生徒を受け入れる制度(木更津市HPより引用)
私の住んでいる片浦地区では過疎化が進んでおり、このままでは片浦小学校がなくなってしまうと危機感を覚えていました。当時のPTAや自治会、小学校で議論を重ねて市長・教育委員会に「小規模特認校」に関する意見書を提出したことが印象的で、小田原市全体のモデルになるだろうと考えていたため今でも覚えています。
現在、片浦小学校には「放課後児童クラブ」がなく、児童の放課後の居場所は「放課後子ども教室」となっています。「放課後児童クラブ」は保護者が働いていないと預けられませんが、「放課後子ども教室」であれば誰でも自由に通い、さまざまな体験や学習をすることができます。私はこの「放課後子ども教室」を小田原市の全小学校で毎日開かれるようにしたいと考えています。片浦小学校以外では「放課後児童クラブ」がメインとなっており、「放課後子ども教室」は週に1, 2回のみであるのが現状です。塾へ行かずとも放課後に学ぶ環境が整い、1人だけではできない体験を通して教育格差の是正にも役立つのではないかと思います。
ー今、具体的にはどのような地域課題に取り組んでいますか?
片浦は市街化調整地区(※)のため、小学校に通いたい家庭があっても「家を建てられないから越してこれない」という現状があります。そこで空き家バンクを活用し、人口増加を狙っています。
※市街化調整地区:市街化を抑制している地域をいう。この区域内で何かを建てる場合には原則として許可が必要。住宅のための宅地造成は許可されない場合が多い。(参考:アットホームHP)
またインフラも整っておらず、バスの減便も相次いているのが現状です。これには県の助成金を活用してコミュニティバスの運行を始めました。今後は無人駅の根府川駅に駅カフェを作って、雇用を生みながら地域を活性化させられたらと考えています。
ー現在、3期目ですよね。ここまで続けている理由は何かありますか?
目標を達成するまでやめられないと思っています。お母さんたちが政治に参画しやすい社会を作ったり貧富の差をなくしたりするには長期的な働きかけが必要で、それを実現させるには1, 2期では足りません。また、自分が抜けたあとも若者に引き継げるようにするには、もう何期か必要だと考えています。今後も活動型議員として頑張っていきたいです。
ー関心のある社会問題を教えてください
教育や国際問題(ヘイトクライム・ミャンマーの軍事クーデターなど)、地球温暖化など、「子どもたちに残したい世界」に関することなら何でも興味があります。自分で活動しているのは、主に教育に関することですかね。読み聞かせボランティアなどはずっと続けています。
ー様々な活動をされている鈴木さんですが、特に若い世代に伝えたいことはありますか?
今しかできないことに、臆せず挑戦してほしいです。目上の人は「いい人生を送ってほしい」との想いから、先回りして口をだすことがあります。でも実際は、その時になってみないとわからないこともあるので、「お利口」でなくてもいいと思います。
どんなに無茶な夢でも応援してくれる大人はたくさんいると思うし、私自身は若い人を潰すような大人でいたくないと思っています。そういう大人を見つけて、楽しく人生を歩んでほしいなと思います。
ー今回、教育や福祉への強い想いを感じました。ご協力いただき、ありがとうございました!