議員インタビュー! Vol.3 角田真美さん

2021年05月31日小林瑞歩

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 今回インタビューさせていただいたのは、小田原市議会議員の角田真美議員です。

角田真美議員
小田原市議会議員
当選回数:1回
https://seijinomura.townnews.co.jp/profile.html?aid=1760

ーどんな生徒でしたか?

 学級委員長や生徒会長をやるなど、人前に出ることが苦ではないような性格でした。マスコミ業界に憧れていたので、放送委員会に入ったりしていました。

ーその頃、政治に興味はありましたか?

 私が4歳の頃から父が議員をやっていたので、政治への関心は人一倍だったと思います。政治家の娘として紹介されることもあり、意図せずとも目立つ存在ではありました。政治が近すぎて家がせわしなかったため、家の外にも居場所がある大切さは身にしみています。

ー外では何をやられていたのですか?

 ガールスカウトに入っていました。幼少期から自立心がしっかりと芽生えて、周りから応援してもらえるような環境でした。結婚してからもしばらく続けていたくらい熱中していました。

ー議員になる前は何をしていましたか?

 もちろんマスコミ業界は何社も受けましたが、残念ながら落ちてしまいました。最終的にカネボウ化粧品へと就職し、総務部で仕事をはじめました。社会人になってからは今の主人と出会い、28歳で結婚し、専業主婦になりました。政治の世界からも少し距離ができて、穏やかな日々を過ごしました。また、ご縁がありテレビの仕事やラジオパーソナリティの仕事などもさせていただきました。

ー幼少期の夢が叶っていて感慨深いですね。そこからなぜ政治の道に進んだのですか?

 一番下の子どもが中学校を卒業し、私自身の人生について考え直していていたことが1つのきっかけです。私が政治に近い家庭環境で苦労したこともあるので、自分の子どもが義務教育を終えるまでは政治に関わらないと決めていたんです。その代わりPTAや「図書館を考える会」など市民活動には積極的でした。

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「小田原松風ライオンズクラブ」で献血活動した時の様子

 もう1つのきっかけは、一人の女性議員が市議から県議に立候補する時期だったことです。女性の議席が減るのではないかと危機感に近い気持ちを覚え、「女性の歩みを止めてはならない」「女性であることで損をしていた時代は終わりにしなければならない」と強く思いました。

ー印象に残っている一般質問を教えてください。

 令和元年12月の定例会が、自分の想いを一番伝えられました。歴史的建造物の利活用については、私の育った「板橋」が持つ潜在的な良さを伝えられたと思います。住んでいる人にとってもいい利活用ができるといいですよね。

 また、内閣府は毎年「女性に対する暴力をなくす運動」を実施しています。ちょうどその時期と近かったので「ダブルリボン運動」についても取り上げました。

ダブルリボン
「女性に対する暴力をなくす運動」の象徴であるパープルリボンと、「児童虐待防止運動」の象徴であるオレンジリボンを掛け合わせて、DV対応と児童虐待対応との連携強化を象徴したリボンです。

 実はそのダブルリボンを自分で手作りしたんです。同じ会派の方々がそのリボンを議会の日につけて来てくださったのはとても嬉しかったです。

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左側は吹田市のWリボンバッジ 右側は角田さんお手製リボン

 同時に話題に出した「はーもにぃ」は全国的に見ても素晴らしい施設だと思います。

はーもにぃ(おだわら子ども若者教育支援センター)
2020年にオープンした、0歳から39歳までの発達支援機能が集約した施設。「就学相談」「教育相談」「児童相談」「子ども発達相談」「青少年相談」などがまとめられ、切れ目のない支援をすることが目的。

 ただ、私は教育相談窓口と福祉サービスとの連携がスムーズに行くのかを懸念していました。例えば児童虐待などの相談窓口に来た人が生活保護を必要としていた場合、これまでは窓口が同じ建物内だったので、次の場所まですぐにご案内できていました。

 本庁舎から離れている「はーもにぃ」で生活保護が必要だと判断された場合、どうなるのでしょうか。この連携について質問したことで、「本庁舎から離れても今まで通り連携していく」という回答を引き出せました。この回答はとても意味があるのではないかと思います。

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綾瀬市立図書館を見学した時の様子

ー様々なジャンルに精通している印象ですが、改めて関心のある社会課題を教えてください。

 公的にお母さんたちの力になれないかと考えています。女性は身体的暴力だけではなく、目には見えない精神的な傷を抱えていることも多いからです。

 例えば旦那さんやお姑さんと少し離れる時間を作ったり、ちょっと子どもと離れて過ごせる時間を過ごせる時間と場があるといいですよね。公的に子どもの一時預かりみたいなことを実現できないかなと密かに考えています。辛いことを我慢するのではなく、限界が来る前にお母さんたちの子育てを助けられるようなよりよい市政をより考えていきたいです。

ー若者へ伝えたいことを自由にどうぞ!

 枠にはまらず、若いパワーを存分に広げていってほしいです。疑問に思ったことは都度聞いて、おかしいことには「おかしい」とどんどん声をあげてほしいなと思います。

ー インタビュー中、一般質問の回答に関して「これからも見ていかなければならない」と繰り返しおっしゃっていたことが印象的でした。市民も責任を持って市政を見続けなければいけないなと思いました。ありがとうございました!


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