私の同僚が選挙デビューを果たそうとしているようだ
2021年10月27日小林瑞歩
ある日のランチ。
私と同僚Aは「不在者投票って面倒くさいよね」という話をした。書類の往復はハードルが高すぎる。
そのとき、同僚Bが「うち選挙行ったことないわ」と。今年7月に行われた東京都議会選挙にも行かなかったようだ。
都議選で私が投票先を決めた理由を話したところ、同僚Bに「もう推しじゃん!」と言われた。
"推し"とは、一般的に応援しているアイドルのことを指す。
そう、多分私は推しのグッズを買うノリで投票している。それが認められたみたいでなんだか嬉しかった。
その次の週のランチ。ちょうど衆議院選挙が始まった週だったと思う。急に同僚Bは「うちも今回投票してみようと思って」と言い出した。
えーー!?なんでえええ!嬉しい!と心の中で叫んだ。
そんな同僚Bは続けて「ニュースで政党との相性診断みたいなやつを見たんだけど」とスマホで調べはじめた。
私たちは何党と相性がいいのかを診断し、見せ合いっこした。「この『教育』ってどこまでを指すんだろうね?」とか言い合いながら答え、最後は違う党が出てきたりと意外と楽しかった。
まさかお昼を食べながら会社で政治の話をするとは...
なんで選挙に行く気になったのか、同僚Bに聞いてみた。
「同年代の2人がやってたから。ただそれだけ」
何気ない日常会話が誰かの一歩になることもあるんだな。
未知のことを行うということは、すごく面倒くさいし勇気がいるからこそ、それをする一助になれたのは素直に嬉しい。
こうやって、少しずつ政治の輪が広がるといいな。
「投票しよう」と呼びかけることに抵抗がある方もいると思います。
ただ、あなたが日常の中で少し選挙の話をするだけで、政治に興味を持つ人がいるかもしれません。
近くの人から少しずつ、政治の輪を広げてみませんか?