IT企業・ベンチャー企業から見る新しい働き方(1)

2021年11月02日フェリスチーム

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 こんにちは!フェリスチームです!

 7月12日、フェリス女学院大学で「女性のITベンチャーのキャリア」についての講演会がありました。

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講演中のお2人。兼田さん(右)鈴木さん(左)

 今回、そんな講演会を行ってくださったお二人に、IT業界やベンチャー企業での働き方について改めてインタビューをさせていただきました!!

 今日はその第一弾、ITベンチャー企業でお勤めされている兼田さんへのインタビュー記事です。

兼田さん
・現在ITベンチャー企業 広報部勤務
創業3年  コンピューター・ITサービス
従業員数 50人程度
・転職を3回経験されていて、ベンチャー企業だけでなく、大手企業での勤務のご経験もあり

◆ITベンチャーとは?

 まず、ITベンチャー企業とはなにか、簡単にご説明します。

IT関連の新しいサービスやビジネスを展開する企業のこと。

 私たちは当初、「IT業界は女性の割合が少ないのでは?」というイメージを持っていました。

 しかしながら、講演会の中で、実際は女性と男性の割合が半々という企業も多く、女性も男性と同様に活躍できる環境であるとお聞きしました。

 「年功序列型賃金制度」に疑問の声が上がり、リモートワークが進む昨今、他業界からも注目されるIT業界で働く兼田さんに実際の声をお聞きしました。

◆ベンチャー企業での女性のキャリアップは?

―大企業とベンチャー企業で、仕事の仕方や女性のキャリアアップに違いはありますか?

 仕事の向き合い方に違いはあると思います。ベンチャー企業は、規模の割に事業成長が早い分、業務が多岐に渡ったり、若いうちから裁量権を持たせてもらえることが多いです。その分早く成長することが出来ます。そのため、いかに主体的に動けるかや、会社や組織の急成長に合わせて自分自身も柔軟に変化していけるかがキーになると思います。

―育休・産休システムについてお聞かせください。

 私の会社では育休取得者がまだいませんが、必要になれば誰でも声をあげることができ、経営陣が柔軟に対応してくれます。 必要な制度は自分たちでつくっていけると思っているので、不安はありません。

―男性育休制度についてはいかがでしょうか?

 男性育休に関しての制度はまだありません。しかし、育休・産休制度同様、必要になれば随時作っていくことができるため、今後できる可能性もあります。

◆コロナ禍とITベンチャー企業

ーコロナ禍前と後で仕事の形に変化はありましたか?

 コロナ禍での入社だったので、コロナ前の今の会社の状況はわかりませんが、現在は原則リモートで週に一度出社日があります。また、会議の時間は1時間(に及ぶ)ということはほぼなく30分(程度)というかたちが多いです。

ーコロナ禍のリモートワーク普及において、会社では何か対策をとられていますか?

 リモートワークがベースになったので、交通費が廃止となり、その代わりに「ニューノーマル手当」という福利厚生ができました。毎月決まった金額が全社員に支給され、交通費にあてたり、リモートワークの環境整備に投資したりするなど、判断は個人に委ねられています。

ーIT業界についてマイナス面や課題を感じる場面はありますか?

 わたしはこの環境が好きで選んでいるので特に日頃課題を感じているわけではないですが、新卒でベンチャー企業に入る場合は、育成環境が整っていない会社もあると思うので、自分にとってどんな環境がよいかはしっかりと考える必要があると思います。

◆最後に

ーベンチャー企業の良い点を教えてください。

 会社が日々成長していくので、変化に溢れているところが面白いです。そういう環境を楽しめる人には向いていると思います。

 あとは何よりも、自分たちが社会に必要だと信じる新しいサービスを、会社というチームでお客様・世の中に広めていくということにやりがいを感じます。

 とはいえベンチャーだからいい、大企業だからいい、ということではなく、大切なのは自分が生き生きと働ける環境であるかどうかだと思います。

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インタビューに答える兼田さん。(右下)

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