小泉進次郎さん×政治の村Students 第一弾 小泉さんご自身について

2022年03月18日

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インタビューを受けている小泉進次郎さん(中央)(2月26日 鈴木涼太撮影)

政治の村Studentsには現在7つのチームが参加しています。これまでチームの枠を越えて活動を共にすることは一度もなかったのですが、先日初めて、私たち政治の村Studentsメンバー9名で、衆議院議員の小泉進次郎さんと横須賀市内でお会いし、感染対策をした上で対話して来ました!

「小泉さん自身について」「環境」「若者の政治参加」の3テーマについてお話しした様子を、テーマごとにお届けします!今回の記事は「小泉さん自身について」です。

今まで私たちは政治家の方々をテレビの中でしか見たことがありませんでした。それ以前に「政治家さんは日々どんな事を考えているのだろう」などといった純粋な疑問もありました。なぜなら私たちが「政治(家)」についてあまりよく知らないから。今回の記事を通して1人でも多くの方に、進次郎さんのお考えをお伝えしていけたらと思います!

――政治家に初めて会うメンバーもいる中で困惑したのが小泉さんの呼び方。迷った挙句、インタビュー冒頭に直接聞いてしまいました!(笑)

Students:本題に入る前にお聞きしたいのですが、本日の対話企画ではなんとお呼びすればよいでしょうか?

進次郎さん:なにがいい?(笑)小泉さんでもいいしなんでもいいよ、みんなが呼びやすい名前。事前に考えてないの?

Students:さっき相談してて面白いなと思ったのは、進次郎っていってって言われたらどうしよう、面白いけど困るって

進次郎さん:進次郎って言って(笑)。じゃあそうしようか。進次郎さんでも進次郎君でも何でもいいよ。

Students:では進次郎さんとお呼びさせていただきます。(笑)
(以下、記事でも進次郎さんと表記します)

――冒頭から進次郎さんのフレンドリーさで一気に会場が和やかな雰囲気になった気がしました。ただ、まだまだ「政治家」はお堅い職業のイメージだったので、最初に趣味を伺ってみました。

進次郎さん:「最近、スパッと趣味ですって言えるものがないということに気づいて。やっぱり政治の仕事が一番自分は好きだなって思うんだよね。

世の中の課題って、万能薬のように一個何かをやれば全部が解決するっていうものはないんです。百歩先の理想を求められるかもしれないけど、そのために今ここで立ち止まるのではなくて、十歩でも前に進める、そのための営みが政治なんだよね。前に進むための努力と多くの方の理解を得る作業が進んだときに、やりがいと充実感を感じます。

自分が仕事をしていないときでも、考えることは全部政治につながる発想になっています。例えば落語に行きながらも頭で考えることは政治のこと。だから、自分は仕事が好きなんだなと感じますね。

それと、学生時代は野球に燃えてました。野球以外のことは考えないくらい。なので一つのことに没頭するタイプですね」

Students:なるほど、今は仕事に没頭されているのですね。

――Studentsメンバーには大学生も多くいるので、学生時代の様子を聞いてみました。

進次郎さん:「大学時代はよく遊んで友達との絆を深めたという時期であり、自分の生きていく方向性を決めた時期です。大学生でうちの親父(純一郎氏)が内閣総理大臣になり、激変するわけ、僕は変わってないのに。周りは一気に総理の息子ってみるようになったの。

それで色々嫌な思いもするんだけど、親父から『お前は将来どうするんだ』と聞かれて、その時に初めて『できることなら後を継ぎたい』という風に告げました。自分の中で日本の将来を考えた時に重要なのはアメリカという国の存在で、自分はそこで生活をしてアメリカという国を理解したいと思った。

そう思った根っこの部分は生まれ育った横須賀の町に在日米海軍の基地があって、アメリカ人の姿を見るのは当たり前。そういう環境が多分影響してるんじゃないかなと思う。

アメリカで3年間生活をして、結果すごくあの時期が無ければ今がないなと思うのは、外国で生活するっていうのは自分が外国人になる経験をするということなんだよね。自分がマイノリティ(少数派)になるっていう経験をすることが日本ではほぼないと思う。なぜなら日本人で日本に住んでる限りマジョリティ(多数派)だから。

現代と違って多様性やジェンダーの議論が活発で無いころから、自分の中で多様性が本当に大事だと思えたのは、自分がそういう生活をしたから。だからある意味人生の中でその後の自分の生きる一つの背骨というか、軸を定めた時期が大学生の時かなと思います。」

――もはやデジタル環境は現代に当たり前の存在ですが、菅内閣では新しくデジタル大臣が設置されました。今後進次郎さんや私たち世代が総理大臣になる頃には、さらに情報化が進むと思われます。そこで進次郎さんの思い描く社会像やデジタル化についても伺いました。

進次郎さん:「今のみんなにとっての当たり前が、10年前は当たり前じゃなかったことがたくさんあるんだよね。例えば農業もデジタル化やスマート農業もこの10年でかなり普及してきた。ドローンや人工知能活用も。

また日本の根本的な問題は人口が減ること。農業の担い手もどんどん高齢化して減少していきます。その時にデジタル化が日本の人口減少に対する対応策として、負荷を軽くする方向に寄与するのではないかと思います。

若い世代のほうがより良いツールを求めて様々なものを抵抗なく活用するマインドがあると思います。そんなみなさん(若者世代)にしか生み出せないものが必ずあるから、僕たち世代がやるべきことはみなさんが挑戦しやすい環境を整えることかなと考えています。」

――昨今話題にあがるフェイクニュースは、今後さらに問題視されると思われます。画像編集技術も日々進化する中で、フェイクニュースをどう判断すべきかについても伺ってみました。

進次郎さん:「情報ソースを絞らないことが重要だと考えています。ネット上の記事は興味があることを深掘りできる一方で、興味があることしか目に入りにくいです。その点新聞は、見開いて視覚的に他の記事も入るので、少し読んでみたらすごい発見がよくあるので好きです。

ちなみに、僕は未だに小学生新聞も読んでいます。小学生新聞や中高生新聞ほど、難しいニュースをあれだけわかりやすく伝えているものはないと思います。新聞を読まない世代と呼ばれる若い世代にこそ、新聞を読んでほしいと思います。あとタウンニュースもね(笑)」

<まとめ>

本記事では「小泉さんご自身について」ということで、進次郎さんのご趣味や学生時代についてお話を伺いました。抱える問題のすべてを解決できなくとも、少しでも前に進めるという考え方は政治に限らず生きていく上で大切なものだと思います。

また、フェイクニュースについてや「アメリカでの生活で初めて自身がマイノリティになる体験をした」というお話も印象的でした。普段の生活においても様々な情報を分析し、多様性に目を向けていくことが必要なのではないでしょうか。そして、それを自らの方向性を考える上での参考にしていけたらよいのではないかなと感じました。

金指知里(フェリスチーム)
鈴木涼太(Vote at Chuo!!)
丹羽洸之介(かわさき区EST)


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