政治は【無関心】ではいられるが、【無関係】ではいられない

2022年03月30日

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衆議院議員の小泉進次郎さん(以下、進次郎さん)と「小泉さん自身について」「環境」「若者の政治参加」の3テーマについてお話しした様子を、3つの記事に渡ってお届けしています!今回の記事は「若者の政治参加」についてです。

他テーマの「小泉さん自身について」はこちら、「環境」についてはこちらからご覧ください。

私たちStudentsメンバー間の事前打ち合わせでは、「これ(政治関連)は外せませんね」ともなったテーマです。若者が主体となって活動している政治の村Studentsと、国会全体での年齢層を見ると若者である進次郎さん、この両者だからこそ実現した対談の記録をたっぷりお伝えしていきます。

――「政治参加」には投票やロビー活動など、様々な手段があるかと思います。「政治参加」において、一人でも多くの人に政治参加してもらうための手段など、ご意見をお聞かせください。

進次郎さん:「主に3つの事を考えています。1つ目は「政治に興味を持てない方にいかに振り向いていただけるか」、2つ目が「興味はあるけれど足を運びにくいと思っている方に、いかに足を運んでいただけるか」、3つ目は「応援してくれたり高い関心を持ってくれたりしている方に、いかに今以上の強い思いを持って一緒に走ってくれる人になっていただけるか」です。

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1つ目に関しては、特に若い世代に「『政治』をもっと身近に」感じていただくためにインスタライブを行っています。

進次郎さんのインスタグラムはこちら。過去のライブ映像も見られるようになっています。

2つ目については、足を運びやすいような場作りを心がけています。例えば、お子さんがいてあまりイベントに行けないという心配を最大限なくすため、どんな方でも気軽に足を運べるような『0才からの活動報告会』という報告会を継続的に開催しています。

0才からの活動報告会のリンク→https://shinjiro.info/action/activity/2018/03/28/631.html

3つ目は街中に貼っていただいている、私がスカジャンを羽織った自民党員募集のポスターですね。自民党員を2年続けていれば総裁選の投票にも参加できますし、自民党を中から変えていくこともできるんです。そうしたことを知っていただくための努力をしていますね。

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――そういった施策はSNSやホームページを拝見していても絶大な効果を発揮されているように思えます。しかし、私たちStudentsメンバーなどの一部の若い世代はそういった活動を存じ上げておりますが、いわゆるZ世代の多くはそもそもInstagramアカウントをフォローしていない、など一筋縄ではいかないように思えます。そういった方々への施策など、お考えがございましたらお聞かせ願えますか?

進次郎さん:「政治に興味のある皆さんのような方から、身近なお友達に声を掛けていって欲しい!友達が変わる行動を見ていると影響って受けやすいんですよ。みんなの「声は届く」ということを広めていただきたい。」

――「声は届く」とおっしゃられましたが、実際に若者の意見はどの程度取り入れられているのでしょうか?

進次郎さん:「環境大臣になって、子どもたちから届くお手紙が増えました。その中でも特に記憶に残っているのは当時小学6年生の男の子から私宛に届いた「マイボトルに給水できる場所が全然ないので給水できるようにしてほしい」というお手紙です。読んですぐに実現に動きました。新宿御苑にマイボトル給水機を6台設置しました。そのほかにも色々ありますが、お伝えしたいのは、ちゃんと「声は届きますよ!」ということです。」

――そうだったのですね!存じ上げておりませんでした。その男の子はさぞ喜んだことでしょう。しかしそんな心打たれる出来事があったことを、多くの方々は知らずにいるかと思います。「若者の政治参加」は道半ばかと思います。ここで、私たち若者へ『メッセージ』をいただけないでしょうか?

進次郎さん:「本当に伝えたいのは、『政治は【無関心】ではいられるが、【無関係】ではいられない』ということです。なぜなら世の中のルールを決めるのが政治であるからです。

国会中継や委員会中継、各議員の情報はネットで手軽に閲覧することが出来ます。投票だけで言えば、「どうせ当選するのは高齢者向けの政策の立候補者なんだろうな」と思っていても市町村規模であれば、開票の際に【実は数票の差だった】、【何人かが投票していたら結果が大きく変わっていたかもしれない】ということもあり得るのです。

政治は【無関心】ではいられますが、【無関係】ではいられないのです。そのことを知っておいてもらいたいですね。そして、誰が政治家になっても変わらないという声に対しては、絶対にそんなことはないと言いたい。政治家一人一人の決断や考え方次第で政策が大きく変わる姿を見てきてますから。」

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<まとめ>

デジタル化、効率化の波が押し寄せている世の中ですが、その中でも本企画のように政治家の方に実際に会い、実際に話すという一見非効率な対話をベースにした経験交流は無くしてはならないものだと実感しました。インターネットで国会中継や議員さんの情報は閲覧することができますが、こうしてお会いして対話する機会をいただけたのは私達Studentsメンバーとしても大変良い経験になりました。進次郎さんが開催して下さっている『0才からの活動報告会』など、そういった一つひとつの機会に関心を持ってアンテナを貼り、身近な友達も誘ってたくさん参加したいなと思いました。

青木万宙(法政大学キャリアデザイン学部2年)
岡本琳南(東京大学)
小林宏奈(かわさき区EST)
鈴木涼太(Vote at Chuo!!)


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