「みんなで話そう会」参加レポ
2023年04月18日多摩市若者会議チーム
4月6日(木)18時~19時半に「若者のリアルな思いを政治や行政に届けよう!~若い世代へ願うこと・若い世代が願うこと~」というイベントが多摩市のMichicafeにて開催されました。
私たち政治の村studentsからは、伊藤と隈本が参加し、伊藤は司会を担当しました。
今回はそのイベントについて記述します。イベントでは多摩市に想いを持つ4名、石塚敦志さん、岩崎啓太郎さん、妹尾浩也さん、保坂有真さんに登壇して頂きました。登壇者に対して、若い世代が率直に感じた疑問等を投げかけました。
4名に共通するのは多摩市出身ではないというところ。しかしながら、それぞれに多摩市への想いやより住み心地の良い町にしたいという想いがあります。
石塚さんは紙を扱う会社で働いていました。そのときに、買い物用ビニール袋がゴミ袋になれば良いのではないかと商品開発をし、日野市に提案すると案が通ったそうです。しかしながら、多摩市では慎重に対応したいとの回答だったそうです。そこから、今までのやり方を大切にする多摩市をさらにグレードアップし、新しいことを始めやすい多摩市にしたいと思い立ったそうです。
岩崎さんは、看護師や教育者のような立場を経験した豊富な経歴の持ち主です。彼が多摩市で行いたいことは、医療・介護でより安心して暮らせる町にすること。多摩市は少子高齢化が進んでいます。今後、医療・介護が要となってきます。安心して暮らせる町は今後重要になってくるのではないでしょうか。
保坂さんは、大学で政治や法律等を専門的に学び、戦没者の遺骨収集ボランティアで各地をまわった経験があります。少子高齢化対策に力を入れていくと宣言しました。また、新しいことを受け入れてくれやすいことが多摩市の住民の特性だと話します。チャレンジできる町という特長があると、多摩市はより輝くかもしれません。
妹尾さんは、デザイナーです。地域の声を拾っていくことが大切だと話し、彼は積極的に地域活動を行っているそうです。彼の中では「子ども」が中心テーマです。命を守る市政を目指していくとのことで、気づいたことを整理し、実行出来るようにするという基本的な部分も再度整備していきたいと語ります。
今回の集まりでは議論が盛り上がりました。中でも私が興味を持った質問・回答を紹介します。
参加者から「多摩市議会議員の定数は26人だが、この数を多いと思うか少ないと思うか」と質問がありました。意外にも意見が割れて、石塚さんは議員が多いのではないかという意見、他3名の方からはちょうど良いとの意見がありました。
▶議員数が多いという意見
議員数が多いと感じるポイントは、議員になってから全く質問を発しない人や議会で寝ている人がいるところです。税金で働いているという面からも、議員の数を減らし、なるべき人が議員になって、多くの活動資金を得ることで、充実していくのではないかと考えを述べられました。
▶議員数がちょうど良い・少ないという意見
議員の仕事は市民の言葉を拾い、実行していくことです。議員は言わば、市民の窓口であり、その窓口を狭めてしまってはいけない、むしろ、議員数を増やすべきとも考えているそうです。
私はこの質問の回答を聞いたとき、どちらの理由も納得出来ました。どちらともにメリットとリスクがあり、簡単に私には判断が出来ません。同時に、これが選挙なのかと感じました。多摩市は立候補者数が非常に多く、誰がどんな考えを持っているのかを判断するには自分から積極的に分析しなければいけないため、非常に難しいです。
今回の議員数の質問に関しても、みなさんで意見が異なります。実際にその人に質問をし、話してみなければ本当に選びたい人なのかがわかりません。今回のイベントのような場が立候補者数の多い都市部の選挙でいかに必要かがわかり、私自身もこういった場を継続的に作っていきたいと感じました。
今回のイベントまでに、私は多くのポスティングされた選挙チラシを分析し、さらには政治経済の勉強も始めました。しかしながら、チラシだけではその人の人となりが把握出来ませんでした。もしくは、チラシを見てこの考えが自分に合っていると思っても、実際演説を聞くと「あれ?」と思うことばかりでした。
「若者が政治に興味を持つにはどうしたらいいか?」という問いに対して、今回のイベントのような場を増やすことが必要だと登壇者の方々が話していました。それぞれが自分の意見を社会に反映できるのだと希望を持つためには「主権者教育」が必要です。私自身も主権者教育を多く受けてきたわけではないので、「実際にそういった教育をもっと早い段階で受けることが出来ていたら...」と考えてしまいます。
適切な選挙への臨み方とはどんなものなのでしょうか。私の中で一つ大きな疑問が生まれました。ましてや、学生や社会人になりたての頃はまとまった時間がとれません。
若い人でも自分に合った政党や立候補者に投票できるやり方を模索していきたいと思います。
(文:伊藤・校閲:隈本)