地域を考えることが政治を考える第一歩
2023年08月08日伊藤 千夏
初めまして。伊藤千夏(いとうちか)です。これから2、3ヶ月に1度になるかと思いますが、自分なりに文章を書いていこうと思います。
大学1年生の頃、「政治」って聞いただけで「私には関係ないです!」と拒絶反応を示していました。政治の話は、阪神ファンと巨人ファンがいる我が家で野球の話をすることと同じくらい家族や友人ともすることが出来ない話だと感じていました。
そんな私がなぜこの場所で文章を書いているのか。
私は大学で民俗学と地域創生について学んでいます。民俗学とは、常民の歴史を扱う学問です。常民とは、上流階級ではない、一般の人々のことを指します。常民についての歴史といっても幅広いわけですが、例えば、農具やその場所に伝わる昔話などを扱うことは民俗学にあたります。
地域創生についても学んでいるわけですが、民俗学は地域創生に大きく関わっていると考えます。民俗学はそのまちの人を含めて地域のことを記録に残し、分析しようとします。地域創生はその延長線上にあり、民俗学で調べたものをいかに活用していくのかを実践的に考えることだと思います。では、地域創生の先に何があるのでしょうか。
私は、地域創生の先には政治が待っているのではないかと思います。政治に関心を向けるためには、身近な社会を学ぶ必要があります。私が政治の村Studentsに参加したいと思った理由は、決して政治についての知識が豊富であるからというわけではなく、政治に繋がる一歩として、まずは地域に対しての意識が大事ではないかという考えがあったからです。
政治は政治家が担うものではなく、国民自ら考えるものであるはずで、しかしながら国民と政治の間に壁があるように感じます。それはその前段階である、地域のことを知ることや分析すること、より良くするためにどんな手段があるのか等の情報を適切に得られていないことや政治と切り離して考えてしまっていることがもたらしているのではないでしょうか。
今、大学生のうちに地域という視点を持って行動に起こしている人は多くいます。私自身は、「アート×まちおこし」でまちに人が少しでも出てきて、自己表現の選択肢を幅広く持って欲しいと思って活動をしてきました。それだけではなく、ワークショップをはじめとするイベントを企画することで地域の人と関わる機会が増え、それが楽しく、まちおこしは「私にとって暮らしやすいまち」をつくるための手段でもありました。
私の記事の中では、私の意見を書くことに加えて、身近な若い活動者からどんな課題意識を持って取り組んでいるのか聞いていきたいと思います。私の文章が少しでも地域のことへ関心を向けてもらう一歩に繋がるよう努めます。
とはいえ、まだまだ政治について知らないことばかりです。この記事とともに、成長していければいいなと思います。気軽に読めるような文章にしていきますので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
(文・写真:伊藤千夏)