SDGsを考えることは偏見から脱する思考に繋がる

2023年12月22日伊藤千夏

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皆さんはSDGsについての話題をよく耳にしませんか。

私の通う横浜にはSDGsのピンバッジを胸元につけた会社員や、チラシなどで「SDGsに関する取り組みを行っています」というような一文を目にすることが増えました。

ですが、恥ずかしながら私のSDGsに関する知識は乏しいです。

そこで今回は、私自身のパワーアップをするためにも、神奈川大学みなとみらいキャンパスでSDGsに関する活動を行っているPebbleの代表、北川有紗さん(21)に取材をし、「私たちがSDGsを考えるってどういうことなのか?」というテーマで話を伺ってみることにしました。

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Pebble-KU Minatomirai SDGs Project-の代表・北川有紗さん

私:北川さん、今日はよろしくお願いします。まずは北川有紗さんのことについて教えてください!

北川:はい!Pebble-KU Minatomirai SDGs Project-というサークルの代表をしている北川有紗です。趣味はクラシックギターの演奏で、音楽を聴くことも好きです。今日はよろしくお願いします。

私:私と北川さんは同じ学科の仲間でもあるので、こうやって所属しているサークルや活動について知ることが出来ることが嬉しい! 北川さんの所属しているサークルはどんなサークルなのでしょう。

北川:2021年に先輩方が立ち上げたサークルで、サークル外にSDGsについて考える機会を与えることも大切だけれど、それ以上にサークル内の学生たちがSDGsに関する知識をインプット出来るような場所になれれば、との思いからつくられました。

私:コロナ禍の最中に立ち上がったんですね。取り組みの具体例を教えてください。

北川:基本的に3ヶ月を1期間としてグループに分かれ、それぞれのチームで自分たちが出来るSDGsに関する取り組みをしています。目的がSDGsのゴール11の「住みやすいまちづくり」であれば防災コンサートへの参加、ゴール14「海の豊かさを守ろう」であれば江ノ島でゴミ拾いをして、自分たちが多様な社会課題について考える機会を創出しています。

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ゴール14「海の豊かさを守ろう」を目的としたゴミ拾い活動の様子

私:神奈川大学だから出来る取り組みもありますか?

北川:そこに当てはまるものとなると、ゴール16の「平和と公正をすべての人に」では、学内のムスリムの方にインタビューをし、普段の生活のことを伺い、記録をし、問題を洗い出しすることをしたことが当てはまると思います。

私:神奈川大学みなとみらいキャンパスは国際系の学部が揃っているので、外国人の方が多くいるんですよね。それでも学科によっては外国人の方と関わる機会がなく、どんな生活をし、日本でどんなことを不便に思っているのかは気になりますね。キャンパス内こそ、メディテーションルームという瞑想やお祈りのための部屋があるけれど、やはりイスラム教やキリスト教となると食文化も祈る場所も限られていて不便さを感じていると思いますね。

北川:私たちもサークル内で日々SDGsを考えることを通し、初めて知る事柄も多く、日々勉強を積み重ねています。自分たちが学んでいくところがPebbleらしいところ。また反対に私たちから皆さんに向けてSDGsに関して考えてもらうイベントを提供することもあります。

私:学祭である「みなとみらい祭」のことですね。

北川:はい。今年はワッフルのパッケージにSDGsに関する豆知識をのせて販売をすることや学生が使用しなくなったものを販売するフリーマーケット、プラゴミを再利用したワークショップ、SDGsに関するクイズを行いました。

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みなとみらい祭で販売されたSDGsの豆知識が書かれたワッフル

私:私も学祭でPebbleさんのブースに伺ったのですが、同じサークル内とはいえ各々のSDGsに関する課題意識の形は多様であり、それらの課題一つ一つに対して解決策を考え、多角的に実行に移していることに驚きました。継続して毎年学祭に出店出来ているだけでも素敵ですが、バージョンアップをし、複数の要素を持ったイベントに仕上げているところも面白いです。あの日フリーマーケットで購入した帽子を愛用しています(笑)

北川:愛用してもらえて嬉しいです!普段はインプットが基本ですが、アウトプットをすることでより自分たちの中での理解が深まるんですよね。

私:北川さんがSDGsのゴールを私に向けてわかりやすく説明をしてくれて、且つどんな取り組みがマッチするのか言語化出来ているところから、サークル内で積極的にインプットをしていることが伝わってきます。自分たちが変わっていくことが周りを変えるきっかけになるってことですかね。

北川:そうですね。サークルに入って、日常的に問題意識を持つようになりました。自分1人が取り組んでも地球規模の問題を変えられるかは正直わからない。けれど、ジェンダー問題を深く知ったときに当たり前だと思っていたことが当たり前でなかったことがあり、そういった視点を持てるようになることが大切なんじゃないかなと。1人1人が意識の中にその感覚を組み込んでいけば、偏見から脱せると思います。

私:SDGsを考えることで偏見から脱することが出来るのであれば、日常も豊かになりそう。なかなか身近な日常や普段の感覚を疑う機会がないけれど、サークルという形で機会が存在するのは有意義に思う。漠然とした質問をするけれど、北川さんから見て今の日本の環境問題ってどうなのかな。

北川:地球温暖化の問題が一番に浮かびます。大学生が地球温暖化に対して的確にアクション出来るかは難しいところ。それでも、大きな規模の問題だから自分とは関係がないと切り離すよりも考えることが大切です。

日本の環境問題への取り組みは先進的とは言えないかもしれません。特にエネルギー問題が他の国とは状況が異なっていますよね。私的には、より環境負荷が少ない風力発電のような発電が徐々に増えて欲しいなと考えています。そういった意味で国民の声が政府に届く環境になってほしいなと。


北川さんの話を受けて、SDGsを考えることがどんな意味があるのかより分析したくなりました。そこで、次回は私なりにSDGsについて調べ、考察します。SDGsに関して、日本が何を達成出来ていないのか、SDGsの意義は何か、次の記事で私なりに論述していきます。

改めまして、取材を受けてくれた北川さんに御礼を申し上げます。


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