議員インタビュー! Vol.2 池田彩乃さん

2021年05月06日小林瑞歩

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 議員インタビュー2人目は、小田原市議会議員の池田彩乃さんです。

池田彩乃議員
小田原市議会議員
当選回数:1回
https://seijinomura.townnews.co.jp/profile.html?aid=1785

ーどんな子どもでしたか?

私は右耳が難聴なんです。それに気がついたのは、検査のあった4歳か5歳のときでした。見た目だけでは障害児ということがわからないし、当時は今より障害に対する理解があまり進んでいなかったこともあって、周りからは「ちょっと変わった子」と思われていたと思います。

耳が聞こえないことで差別されたこともありますが、その度に傷つくというよりも、社会を知っていきました。2,3歳の頃には「自分は他と違う」と思い始めましたし、小学校1年生の頃には「私は普通じゃない」と社会と距離をとるようになりました。その時、小田原の子育てサークルのお母さんたちから言われた「みんな違ってみんないい」という言葉が私を救ってくれました。

ー将来の夢はありましたか?

私のように社会から距離を取ろうとしてしまう子どもたちに寄り添いたいという気持ちから、学校の先生になるのが夢でした。小学校の6年間という時期がすごく好きなんですよね。1年生のときは保護者にべったりだったような子も、卒業時には反抗期だったり。あの6年間は、人生の中でも1番精神的な成長が見られる期間だと思うとすごく面白くて。

ー政治に関わると思っていましたか?

思っていなかったです。でも地域に寄り添い、女性や子ども達などが自分らしく暮らせるよう、多様性を受け入れる社会をつくりたいと思っていました。

ー議員になられる前は何をしていましたか?

学校卒業後はグループカウンセリングのファシリテーターをやっていました。でも日本のグループカウンセリングだと、対象の子どもたちを見られるのはせいぜい2,3日でした。ファシリテーターをやる中で「自分がやりたいのは、もっと長期的に子どもたちに寄り添うことだ」と思うようになり、児童館職員へと転職しました。転職後、結婚して子どもを授かったのですが、その際「女性は子どもができると閉鎖的になってしまう」と痛感しました。

ー閉鎖的な環境に置かれてしまうとは、具体的にどういうことなのでしょうか?

例えば2時間おきにミルクをあげなければならないので、精神的にも身体的にも時間的にも余裕がなくなっていました。SNSで外部と繋がれるようになったとはいえ、SNSを見る余裕すらないというお母さんも多いのではないかと思います。

その上バリバリやっていた仕事をやめるとなると、社会から閉ざされてしまった気持ちになりました。産休育休を取った友人は「自分の戻る席がないのではないか」と心配していましたし、営業職の友人は「育休中に後輩に追いつかれるかもしれない」と不安がってました。

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zoomにてインタビューさせていただきました。(左:池田彩乃議員 右:小林瑞歩)

ー政界入りのきっかけは何ですか?

子育て中の女性が社会や情報から遠ざかってしまう現状を少しでもよくするため、子育て中の方のための情報誌で記事を書き始めました。小田原の広告代理店で働いていたとき、たまたま牧島かれん代議士と出会いました。当時は選挙にも出る前だったので代議士ではなかったのですが。この出会いが、政界入りのきっかけだと思います。

牧島かれん代議士に私のやっていることを伝えると、JC(日本青年会議所)(※)という団体に参加してみないかと誘われたんです。参加して面白かったため、入会を決めました。そこから先輩方の選挙をお手伝いしながら、政治を学んでいきました。

※JC(日本青年会議所)
「明るい豊かな社会を築き上げる」ことを共通の理想として掲げる全国的な青年組織。20歳から40歳までの若手経営者らを中心とする会員が、ボランティア活動を通じ地域に応じた社会的課題等に取り組んでいる(参考:日本青年会議所HP

ー印象に残っている一般質問は何ですか?

2020年9月の「障がい者と共に生きる社会の実現」についての質問が一番印象深いです。障害者雇用に関しては、今後企業としても課題となっていく部分だと思います。(企業規模によって障害のある方を雇う人数が決まっています)

この質問をしたことで、守屋市長も「誰もが安心して暮らせる地域社会」の実現を目指しているのだと認識できました。また、小田原の農業振興計画の中に「農福連携」という言葉が入りました。それを見た時、「誰一人取り残さない社会実現」という私の想いや、市長の福祉体制への想いを実際に感じられたこともあり、思い出深いものとなっています。

ー関心のある社会課題を教えてください。

ダイバーシティ(多様性のある共生社会)の実現です。障害者はもちろん、女性や子どもなど、全てひっくるめられるような社会にしていきたいです。縦割りだから解決していない問題もあるのではないかと考えています。いつもなら違う場所にいるかもしれないけれど、横串を刺せば一緒に解決できることもあるのではないかと模索しています。全て包んで地域社会全体で考えていくのが理想です。

ーダイバーシティ実現のためにご自身でやられていることなどありますか?

「地域食堂」を作ろうとしています。今小田原にある「子ども食堂」は、もともと貧困世帯が利用する場所としてスタートしました。今は地域の課題である高齢者の孤食や地域コミュニティの解決の緒とも認識され、地域のみんなで一緒に食事する場所となりました。障害のある方々も来られるような場所にしていきたいです。

ー最後に、若い世代に伝えたいことがあればお願いします!

私、今の若い人は何でもできると思うんです。自分の声をどうやったら届けられるのかとか、自分の武器をよく知ってらっしゃる。その上、YouTubeなどで学びたいことを気軽に学ぶこともできますし、すごい時代を生きているなと。だからこそ若さを武器に、今ある時代を存分に謳歌してほしいと思います。

ー子どもたちに対する想いや障害者雇用の必要性について学ぶことができました。ご協力いただき、ありがとうございました!


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