やっぱり市民の政治参加は大切!! 〜横須賀市長選で私が感じたこと〜
2021年07月06日FFFY
こんにちは!Fridays For Future YOKOSUKAです。私たちは気候変動に関心のある若者の団体で、未来を守るために気候変動対策を求めて声を上げています。私たちが活動する横須賀市では、6月27日に市のリーダーを決める横須賀市長選挙があり、以前、候補者の政策をまとめた記事を書きました。こちらをご覧ください。
投開票の結果、現職の上地克明氏が再選しました。投票率は33.41%と過去最低から2番目の低さ。新型コロナウイルスの影響も考えられますが、6割以上の方々が選挙に参加していない状態で市長が決定してしまったことを残念に思います。投票率の低迷が大きな課題であると実感しました。
環境問題への政策
いま、起きている気候危機を考えると、市の政策での気候変動対策は絶対に必要です。なぜなら気候変動は、ほとんどの社会問題の根底に存在しているからです。
2021年3月15日、Fridays For Future YOKOSUKAの松本ひかりが、横須賀市議会で気候非常事態宣言を求める請願の意見陳述をしました(実際の動画はこちらをご覧ください)。
以下、その一部の抜粋です。
この請願を出すにあたり、様々な会派の議員さんとの懇談の機会を頂きました。 賛同していただける期待のほうが大きかったのが正直な気持ちです。しかし残念ながら、いくつかの会派や議員さんは、反対や検討するという態度で、なかなか厳しい状況だと感じました。
懇談の中で、このような意見を言われました。「行政として、様々な政策とのバランスを考えていかなければならない。経済や医療や福祉なども、気候変動と同様に危機的な問題である。気候非常事態を宣言するのは今ではない」と。(以下省略)
だからこそ、私はこう思います。ほかの政策とのバランスを保つためにも、環境全般を考えるべきだと。災害や熱中症、経済政策、エネルギー問題。根本にあるのは、地球環境や自然、生態系の破壊だと思います。その環境全般の土台がしっかりしなければ、その上のもの、つまり経済や福祉なとどの問題は、いつまでも安定せず修復を繰り返しても、根本的な解決にはなりません。それはただの問題が起こってしまってからの適応策であって、原因を未然に防ぐ緩和策ではありません。優先順位として、この環境問題を後回しにするのはかえって愚かです。今こそ、環境問題、気候変動と真剣に向き合うときなのです。
市の政策において、環境問題対策を十分に行わなずにほかを優先させることは、賢明ではありません。いま、地球が、世界が、いったいどういう状況なのか考えてみてください。新型コロナウイルス、森林火災、世界各地の異常気象、生物種の絶滅。多くの問題は気候変動が関係しており、残念なことに、世界中で次々と起きているこのような問題は、元をたどると日本のわたしたちにも繋がります。それだけでなく、日本国内において毎年のように起こる大洪水、また日本の熱帯化なども、もちろん気候変動の影響です。そう、わたしたちも被害者なのです。今の日本社会には、十分な環境問題、気候変動対策が求められています。当然、横須賀市も率先して対策すべきです。
今回、引き続き市長に就任された上地克明氏のかかげる「横須賀復活」という政策は、どれも横須賀の環境が守られていないと実現することはできません。だからこそ、
1.いまの気候危機を真剣に捉え、
2.気候変動の被害を特に受けやすい第一次産業者の方々や、これからの地球を生きていかなければならない若者の意見をしっかり聞きながら、
3.横須賀市として明確な気候変動対策を定め、任期中に実行に移してほしい
と思います。
さいごに
今回、記事を書くにあたって、候補者の岸牧子氏にビデオ電話でのインタビューをさせてもらいました(上地克明氏にはアンケート形式でお答えいただきました!)。実は筆者は、それまで選挙というものについてほとんど関心がありませんでした。ですから、学校で習うような知識、たとえば若者の投票率が下がっているという課題や、選挙における国民の関心が薄くなってきているという課題などを知っておきながら、どこか対岸の火事としてみているような、そんな状態で候補者さんとのインタビューに望んだのです。
しかし今回、初めて政治家の方と話をして、横須賀の現在の課題や政策、思いを聞くうちに、それまでの政治への印象がガラッと変わりました。「わたしたち市民の政治参加がほんとうに大切であること」に気が付いたのです。
私が政治参加について思ったことは2つありました。
●ひとつめ。選挙に行かない。つまり、政治に参加しない。そんな人たちはみんな、「自分が選挙に行っても結果は変わらない」と思っています。しかし今回の横須賀市長選挙は、たった3割の人の意見しか反映されていません。選挙に行かなかった市民が選挙に行ったら、結果を大きく変える力を持つのです。選挙は、忙しい人でも行けるように期日前投票があったり、家からなるべく近い場所で投票できるよう、市内のいたる所に投票所があったりと、多くの人が選挙に参加できるようさまざまな工夫がされています。
●ふたつめ。今回はじめて政策の説明をお聞きしたとき、それまでは難しいと思っていた「政治」のはなしが、意外と単純明快なことにも気が付きました。それまでは、候補者の違いがよく分からなかったり、市の課題の背景を知らないためになぜその政策が必要なのか理解に及ばず、政治を敬遠していたのです。きっと同じように感じている人もいらっしゃるのではないかと思います。しかし、インタビューでの会話は、「こういう課題があって」「だから解決策として私はこの政策をあげる」という流れが大変つかみやすく、納得しながら、時には、横須賀市にはそんな課題があったのかと思いながらお話を聞けたのでとても面白かったです。政治の難しいイメージをなくし、実際はもっと単純なんだと、特に若者を含めた多くの人に知っていただく機会を作ることが、投票率の増加につながると思いました。
わたしたちのまちは、わたしたちの投票で変えられることを心に留めておきましょう。この記事で、政策に環境問題対策を入れる必要性、投票にいく必要性を感じていただけたら嬉しいです。
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