【若者インタビュー】小田原市長 守屋てるひこ氏②

2020年10月23日早稲田大学文学部4年 / ノンブランド小田原 小林瑞歩

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 引き続き市長インタビューです。4つに分けてお届けしています。1つ目の記事をまだ読んでいない方はこちらから。

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Q. 小田原の課題は?

市長:色々ありますが、今回は2つだけお話します。1つ目は、小田原にあった企業が撤退してしまったことで、働く環境が失われていることです。そのご家族を含めると転出者は相当な数になっています。2つ目は、転入希望者が居住地を見つけることが難しい現状にあることです。実際、事業者から「小田原に住む場所がない」と聞いたことがあります。これに対しては、空き家を活用することで解決できると考えています。

小林:1つ目の課題に対しては、どのように取り組みますか?

市長:デジタル化を推進することで生活の質を高め、住みやすいまちにしたいです。特に教育と医療現場でのデジタル化が不可欠だと思っています。教育現場へのデジタル技術の導入は、教育機会を確保して一人一人の探求する力をつけるチャンスです。医療現場では、安定的な医療の供給により安心して暮らせる社会になると思います。

Q. 小田原はSDGs未来都市に選ばれているが、これからやっていきたいことはあるか。

市長:SDGsを推進するには多額のお金がかかるため、いかに多様なプレーヤーを巻き込むかが大切です。国、地域、企業、団体が同じ方向に向かうことが必要で、その中でも金融の力を取り入れたいと考えています。環境に配慮した企業でないと資金が集まらない時代ですが、小田原にはそれを実行できるプレーヤーが様々なセクターにいます。

小林:でも全員が同じ方向を見るって難しいですし、誰が方向を決めるんだろうっていつも疑問に思います。

市長:確かに、同じ目標を持っていたとしても全てが一致することはありません。道路で言うと、同じ目的地に向かう道がいくつもあるのと同じです。「どの方向に向かっていくか」の語り合いの場が必要なので、まちの人がどこに集っているのかということに注目しています。具体的な政策を考える上で、私自身もまちのプレーヤーの1人として考え話し合っていきたいです。

参加した高校生の感想

多様なプレーヤーがルートは違えど同じ目的地を目指す。そしてそれぞれが当事者として話し合える場に着目してくださっていることに非常に嬉しく思いました。


小林の感想

 私が「ノンブランド小田原」という地域課題に取り組む学生コミュニティで活動する中で、「私たちはこう思うけど、市はどうなんだろう?」と疑問に思ったことがこの市長インタビューのきっかけでした。だから「語り合いの場が必要」という市長の話から、私たちが直接訪れたことには意味があると肯定された気がしました。

 教育現場におけるデジタル化に関しては、ただ教科書の内容をデジタル化するだけなく、効果的な活用を期待します。例えば長期休みの宿題では、デジタルだからこそ進捗状況を把握できるかもしれません。そこから宿題が進まない生徒のフォローにつなげるなど、詳細の運用方法が確立されると教育現場にデジタルを導入することにより意味が見出せると思いました。

 ICTが導入される保育園も増えてきましたが、保護者への連絡にも紙でなくICTを用いるのだとしたら、デジタルデバイスを所有していない家庭への配慮も忘れずに行う必要もあります。また、デジタル導入による効果を見るためにも、導入前の今だからこそ取るべきデータもあるのではないかと思いました。


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