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ごみ屋敷条例、中学校給食に関して京都市・大阪市を視察

京都市:当事者に寄りそってごみ屋敷解決に尽力

先日、報告した京都大阪への調査のニュースができましたので、改めて報告します。


自宅の敷地内に大量の物品(ごみ集積場から持ってくることもあるなどで)をためこみ、悪臭や害虫の発生、通行障害、ごみの崩落による危険性などが問題になっている所謂「ごみ屋敷」問題。


その当事者は、認知症や精神障害、高齢、一人暮らしなどで、ごみとして片付けることが出来ない場合がほとんどです。
横浜市では、今年中にごみ屋敷条例を制定し、解決に当たる予定です。そこで、先行して取り組みを行っている京都市と大阪市を1月21日、22日と視察しました。
京都市では2014年11月にごみ屋敷解決の対策条例を制定。保健福祉局保健福祉総務課に専任の事務職2名と保健師5名を配置し、区役所とともに解決に取り組んでいます。


解決にあたっては、ごみ屋敷状態の解決とともに、再びその状態にならないよう当事者が抱える生活上の諸問題を解決するために、当事者に寄りそった支援に重点を置いていることがよくわかりました。


昨年11月に全国で始めて実施した行政代執行の対象者は50歳代の男性で、担当職員が126回訪問し61回会って片付けるよう働きかけましたが、解決に至りませんでした。自宅前通路にごみがはみ出し、車椅子が通行できない状態で、ベランダの物が落下する危険性がありました。


大阪市では2014年3月にごみ屋敷解決のための条例を制定。ごみ屋敷の苦情などが寄せられると、区の担当職員と環境局と福祉局が連携して対策会議を開き、役割分担や進め方を確認して、解決に向けて取り組みを始めます。2015年度は1085万円の予算を確保し、審議会の開催や現地の臭気測定、ごみ撤去時の消耗品代、精神科医の派遣などの費用にあてているということでした。


大阪市:みんなで食べると美味しい中学校給食

大阪市では、2012年度から業者弁当による選択制の中学校給食をはじめ、2014年度から年次進行で全員喫食に移行し、今年4月からは全校で全員喫食になる予定です。
私たちは、1月21日に大淀中学校を訪問し給食を試食し、配食や教室での給食の状況を見学しました。
1食300円です。学校給食法に基づいた給食なので、生活保護世帯の生徒は無料ですが、子ども施策全体のバランスを取るためにとして就学援助の生徒は半額負担です。
業者が作ったお弁当のおかずは10度以下の冷蔵で、米飯と汁物は65度以上で配送車で運ばれます。子どもには「(おかずが)冷たい」「まずい」と評判が悪く、残菜も3割となっていて全国平均の4倍もあります。


ご飯と汁物が温かいのが救いです。


日本共産党大阪市議団は学校調理方式を求めてきましたが、吉村大阪市長は、4年以内に学校調理方式に変更すると、所信表明演説で述べたということですので、今後の進展が注目されます。


京都・大阪市視察についてはこちら「ごみ屋敷条例、中学校給食に関して京都市・大阪市視察」をご覧ください。


◇週刊ニュース「こんにちはみわ智恵美です」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。

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横浜市会議員〈港南区〉

三輪 智恵美

みわ ちえみ

三輪智恵美

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