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放射能汚染汚泥は早く学校から移動を 週刊みわニュース16.5.11

2011年3月の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故で放出された放射性物質を含む汚泥が、事故から5年経った今も横浜市立学校に保管されています。
横浜市立の43校の学校では、雨水をトイレの水洗などに利用する雨水利用施設があります。問題の汚泥は、雨水利用施設の貯留タンクにたまったもの。2013年度の調査で、17校では国に指定申請できると規定されている1キログラムあたり8,000ベクレルを超えており、指定廃棄物としてドラム缶に入れて保管されています。


保管場所では高い線量
みわ智恵美市会議員は、2013年度調査で一番放射線量が高い汚泥を保管している港南台ひの特別支援学校(港南区)を訪れ、汚染汚泥の保管状況を視察しました。
汚染汚泥は、3本のドラム缶に入れられ、鉛シートで覆われて、消火ポンプ室内に保管されていました。ドラム缶表面での放射線量は毎時0.28~0.31マイクロシーベルト(昨年は0.48~0.50マイクロシーベルト)でした。


ポンプ室は、コンクリートに覆われ、部屋には鍵がかけられていて、子どもが立ち入る場所ではありません。しかし、通常放射線量測定を環境省と共に教育委員会が実施している部屋の外の線量0.04~0.07マイクロシーベルトの何倍もの値です。
古谷やすひこ市会議員は、2013年度調査で最も多量の汚泥を保管している末吉小学校(鶴見区)を調査。汚染汚泥が5本のドラム缶に入れられて消火ポンプ室に保管されていました。
古谷議員が持参した線量計の値は、ポンプ室内で毎時0.10~0.15マイクロシーベルトを示しました。(市教委の調査では、ドラム缶表面は高いもので昨年1.41~1.42マイクロシーベルトで、今年の調査では、1.13~1.17マイクロシーベルト)


「環境省の責任で、おわび」
みわ、古谷両市議は4月、畑野君枝、斉藤和子両衆院議員らとともに環境省を訪れ、一刻もはやく市と協議し、国の責任で学校から放射能汚泥を移動するよう、求めました。
日本共産党議員らは「教育現場に指定廃棄物が置かれたままというのは速やかに改善する必要がある」との要請書を環境相あてに提出しました。
対応した同省の廃棄物・リサイクル対策部指定廃棄物対策チームの熊倉基之計画官は、学校での保管が続いているのは「環境省の責任であり、おわび申し上げる」と陳謝。市と相談する場を設けたいと述べました。


◇「みわ智恵美週刊ニュース」は、原則として毎週水曜日発行です。PDF版は下記からダウンロードして、ご自由にお使いいただけます。なお、ご使用の場合には市議団までご一報いただけると幸いです。


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横浜市会議員〈港南区〉

三輪 智恵美

みわ ちえみ

三輪智恵美

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