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ハマ弁が始まりました。青葉区の中学校で、試食。薄味で、身体にいい感じですが。市民の願いは中学校給食。

横浜市の中学生の昼食を考えていくということで、7月1日からハマ弁が始まった。横浜市北部の12校から。


横浜市青葉区の谷本中学校に、議会のこども青少年・教育委員会常任委員会で視察。


 


 


共産党の市議団でハマ弁の試食をしたいということを教育委員会には申し込んでいたのだが、委員会での視察になり、しかも開始当日。


この学校では地域の業者が取り扱うお弁当があり、ハマ弁の受け渡しテーブルと並んで、地域のボランティアの方が、生徒等に手渡していた。


 


 


 


この地域業者の弁当は、朝注文で、できたての温かいものが届く。生徒に人気なのは、唐揚げカレー弁当。パワーモリモリで、唐揚げ・カレー好きの私としては、目を奪われた。


 


 


 


 


 


写真は、カツ弁当。値段は460円。30円代のお弁当も。バーガー弁当も。


 


 


 


 


さて、ハマ弁は、本日の注文は谷本中では10食(内職員は1食)。


725人の生徒の1.2%。上の地域の業者弁当注文者は当日30人だった。普段は、20人程度とのこと。


急に気温が上がって、家庭弁当の衛生状態に懸念が出たのかも。(想像でしかないが)


ハマ弁は、3つのお弁当業者が組織されているが、現在は横浜市北部の中学校を対象にした川崎の業者のみが稼働。


お弁当業者では、11時に学校に届くように、おかずは朝3時から作り始めて6時に完成。


出来上がったおかずは「真空冷却装置」で食中毒の危険が高まる20度から50度の間にならないように、19度に冷却して、弁当ケースに詰め合わせる。


8時に出発しいったん配送センターに運び、ここから中学校12校に配食。


ご飯と汁物は60度以下に冷めないようにして別の容器に入れて運ぶ。


学校では、業者が雇用した方が2名、手渡しのために配置されている。


教室で生徒さんたちが昼食をとる様子も見せていただいた。


机を向かい合わせにし大きなテーブルにしての昼食風景ではない。


ひとりぼっちじゃないけどお話ししながらの食事ではない。静かだ。


大阪市の中学校給食の視察で、生徒さんたちが楽しそうに会話しながら給食の弁当を食べていたのを思い出した。


私たちも、いよいよ試食。視聴覚室に席を作っていただいた。


メニューは、主菜がハンバーグ又は魚のムニエルで、私は魚を選んだ。他に、マッシュポテト、ウインナーとキャベツの酢の物、ほうれん草のおひたし、ニンジンのソテー。


汁はコーンスープ。少しだけ温かい。ぬるくなったのは、届いてから時間が経過したからか。ご飯は温かい。


おかずは、家で作った弁当が冷めている感じと同じようだ。薄味で、ヘルシーだ。私には、中盛りのご飯は多かった。小盛りも、中盛りも大盛りも値段が変わらない!


献立について、教育委員会の関わりを質問したところ、この視察に教育委員会の栄養士が参加しており、説明があった。


業者の献立を見て相談をし、小学校給食の考え方で、ご飯などの主食と肉又は魚の主菜そしてできるだけ野菜を入れること、カルシウム摂取に小魚を取り入れるよう提案し、塩分は1人3gまでとの指示を出しているということだ。


谷本中学校の栄養指導を担当している小学校の栄養士も同席し、一緒に試食する中で「彩りもよく、今後の栄養指導に活用したい」と話していた。


当初の計画では、衛生状態を保つために、コンビニの弁当に実施されている10度C以下におかずを冷却するとしていたが、美味しさを損ねるということで、19度Cにしたとのこと。


特別にあつらえたお弁当容器のセットは、写真のように重ねると、ぐらつかない。中容器があり、こちらは使い捨て。業者から衛生管理上の要請でそうなったそうだ。


牛乳も付けたフルセットで470円。


 


ハマ弁価格はこうなっている


本日初日は、12校で100食程度の注文ということだ。これから注文が増えていくことが予想されているが、来年1月からの全市の145校で取り組んで、1000食か2000食くらいになるのだろうか。


落札業者が、事業が成り立つとした15,000食が見込めるのだろうか。


この学校のように前からの弁当業者がはいっており、できたてで温かいものが提供されている。


学校側も、今回頼んでいるのは、以前から弁当購入などであった生徒が、試しに食べてみようというところではないかと話している。ハマ弁導入は、お弁当を持ってこられない生徒のためにということであるが、経済的な貧困対策ではないと教育委員会は、述べている。


この点を改めて確認するなかで、家庭からの弁当、地域の業者弁当そしてハマ弁と、生徒にとっての選択肢を広げたと伊東裕子健康教育・人権担当部長。


ハマ弁の無償提供については、まだまだ模索中ということだ。


私の周りでも、夏場のお弁当の衛生状況の心配や、仕事で朝弁当を作っていられないなど、港南区でも早くハマ弁をしてほしいという声はある。


しかし、


これを作る業者は午前3時から働いていること。


使い捨て容器を使うしか無いこと。


税金が投入されている業者と、そうでない業者が相入れていること。


食材の地産地消はこの価格では臨めないこと。


中学生に摂取させたいカルシウムを摂るために牛乳を購入すると、小学校の給食代を大きく超える470円になること。


拡がる子どもの貧困への対応や、食の貧困への対応にも教育として行う立場になっていないこと等など、課題が多すぎるのではないだろうか。


 


 


 

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横浜市会議員〈港南区〉

三輪 智恵美

みわ ちえみ

三輪智恵美

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