本日より4日間、神奈川県議会総務政策常任委員会・県外調査（海外視察）

本日より4日間、神奈川県議会総務政策常任委員会県外調査（台湾 台北市及び台南市／主な視察先：台湾行政機関（台湾衛生福利部健康保険署）、国際空港（桃園国際空港）、台湾現地企業、大学（台北医学大学）等）を予定しています。

本日、朝６時に家を出て羽田空港へ向かいました。

出発前は、台風襲来で出発が心配されましたが、飛行機も無事に出航し、台湾・松山空港に到着しました。

その後、「（厚木では）午前１１時ごろから午後２時ごろまでが台風の影響がピークで、現在はほぼ雨はやんでいます。」とのご報告を日本から頂きました。台湾は晴天ですが、日本での台風の被害を非常に心配しています。

台湾行政機関（台湾衛生福利部健康保険署）の視察調査は、既に終了しましたが、時間を超過するほど、丁寧な御対応と内容の濃い質疑応答が行われました。

今回の県議会総務政策常任委員会県外調査・視察の概要は以下の通りです。

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調査機関： 平成２８年８月２２日（月）～８月２５日（木） （４日間）

調査先（国・機関名等）： 台湾

・台湾行政機関（台湾衛生福利部健康保険署）

・台湾の空港（桃園国際空港）

・台湾の現地企業（株式会社 ジャイアント、南部科学工業園区工業団地）

・台湾の大学（台北医学大学）

調査目的：

①　本県では、健康・医療情報を目的に応じて適切に利活用することが可能となる仕組みの構築に向けた調査、実証を行う「ヘルスケアＩＣＴシステムの推進」を行っている。また、マイナンバー制度の稼動に向け、情報セキュリティを抜本的に強化するため、県及び市町村のインターネット接続口を集約する自治体情報セキュリティークラウドを新たに構築している。

一方で、台湾では2003年からマイナンバー制度を導入しており、政府主導でＩＴ化施策を推進している。特に、ヘルスケア分野の電子化政策に力を入れており、医療施設で使用する薬品・医療材料等もここで管理されており、医薬品等の取違え事故の防止をしている。

そこで、台湾におけるヘルスケアＩＣＴ事業の取組を調査し、本県における今後の「ヘルスケアＩＣＴ事業」の可能性を検証するとともに、今後の取組に対し必要な提言等を行うためにＩＣＴ化施策事業を調査する。

②　本県は、羽田空港に隣接しており、世界の各地域と様々な分野で交流を進めてきた国際色豊かな地域である。また「経済のエンジンを神奈川から回す」として、羽田空港の機能強化の促進、羽田空港の国際化を生かしたまちづくりの推進、空港周辺のアクセスの整備促進等、羽田空港を核とした魅力あるまちづくりの推進に取り組んでいる。

一方、台湾では桃園航空都市プロジェクトを平成25年に策定し、アジア太平洋ネットワークの中心的位置にある桃園空港の国際競争力を高めることにより、桃園全体の発展を促進し国際化推進を図っている。また、同プロジェクトの中心となる航空都市計画を推進することにより、多大な雇用機会の創出と経済効果が期待されているなど、空港を核とした経済活動に取り組んでいる。また、先日、報道された台湾企業による日本の大手電機メーカーの買収に象徴されるように、活力ある台湾企業のボーダレスな活動も目立ってきている。

そこで、桃園航空都市プロジェクトや台湾における経済状況を調査することにより「経済のエンジンを神奈川から回す」取組の参考に資する。

③　神奈川科学技術アカデミー（ＫＡＳＴ）は、県の科学技術政策に基づく産業政策を推進する産学官連携機関として神奈川県が設立した公益企業であり、未来へ向けた先端的な研究や人材育成の推進等、科学技術への理解を深める普及啓発活動などを行なっている。

一方、台湾では、1999年に科学技術基本法が施行され産学官連携に向けた体制づくりが進められており、また、昨年には、台湾の大学と日本の公共団体及び日本企業の３者で国際的産学官連携覚書が締結されるなど大学連携が活発化している。

そこで、本県における産学官連携による取組の参考に資するため台湾での大学連携の現状と課題を調査する。

調査項目：

・台湾におけるヘルスケアＩＣＴ事業の取組について

・台湾における経済活性化の取組について

・台湾の民間企業の事業展開の現状と課題について

・台湾における空港施策の取組について

・台湾における地域活性化の取組について

・台湾における産学官連携の現状と課題について

以上