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平成23年決算審査特別委員会(9月27日)

等々力プールが検証されることとなり、今までの私がした質問要望、そして答弁を振り返ってみようと思います。

 

質問:(1)平成23年3月に策定された等々力緑地再編整備実施計画では、等々力プールは、じゃぶじゃぶ池などの親水施設への変更等や、大規模施設への複合化の検討を進めるとあるが、どういう考えからその方向性を示されたのか伺う。(2)じゃぶじゃぶ池とはどういうもので、何歳ぐらいが利用できる施設なのか、通年して利用できるのか、市内でいうとどこにあるのか伺う。(3)じゃぶじゃぶ池は、水遊びはできるが、泳ぐことはできない。利用できる年齢も小学校1・2年生程度なのかと思う。平成22年度等々力プールと市内にあるその他のプールの利用状況と比較について伺う。(4)市内公園内の7箇所の利用者数は合計で17万5千人、その内、6万2千人、つまり市内公園内のプールの3分の1を超える利用率が等々力プールにはあるというのが現状。等々力プールは市内公園内のプールで群を抜いて利用者が多い。日頃、行政の方とやりとりする中で、大人と子供の区分でしか把握していなかった。等々力プールを利用している子供たちの年代調査をしていないのに、小学校1・2年生程度までしか利用しないじゃぶじゃぶ池にするのか。詳細な利用実態を把握していなかったことに対し疑問に感じる。等々力緑地再編整備基本構想案についてパブリックコメントを実施している。プールに対してどのような市民意見が寄せられていたのか伺う。(5)スポーツ振興基本計画策定のために平成22年に市で市民アンケートを行った。その中に利用したいと思うスポーツ施設という質問項目で、1位に温水プールで53.7パーセントだった。富士見公園についての計画でのプールの方向性及びその考え方について伺う。(6)富士見公園の児童プールは利用者数が市内7カ所の公園内プールのうち一番少ない。こちらは屋外施設として再編していくいうが、なぜ、等々力プールをなくすのか明確に説明いただきたいと思う。富士見公園のプールは残し、市内で飛び抜けて利用者が多い等々力プールをじゃぶじゃぶ池等に変更するのか、この方向性の違いが出た理由について伺う。(7)公園内プールは廃止していく、等々力プール以外にも廃止していくのか伺う。(8)施設の持つ機能、役割に着目して、市内プール全施設を横並びにそのあり方を検討することもあるべきと思う。1施設に1つの機能、役割ではなく、複数の機能、役割を持たせるという視点から検討を進めていくことも必要なのではないか。多摩スポーツセンターの温水プールの利用状況について伺う。(9)南菅中学校をはじめ、4校の小中学校が多摩スポーツセンター内プールを授業として利用しているが、利用状況について伺う。また、等々力緑地に温水プールができた場合、緑地周辺の学校、西丸子小学校、中原小学校、また(仮称)小杉小学校等の5校は、多摩区の4校と同様に授業で利用することの可能性について伺う。(10)等々力のプールの大規模施設への複合化の可能性も検討していくとの答弁が冒頭にあった。私は、陸上競技場との複合化の可能性が高いと認識しているが、陸上競技場にプールを複合化する場合の課題について伺う。

 

答弁:(1)等々力プールの考え方について、等々力緑地再編整備実施計画では、各施設の再配置を検討する中、プールについては施設利用期間が2ヶ月弱と短いこと、利用していない期間は敷地の有効活用が図られていないこと、施設が老朽化していることなどから、児童の利用を主として、じゃぶじゃぶ池など親水施設への変更等の検討を進めることとしている。プールの機能の一つである、健康維持、健康づくりという視点から、施設の必要性の検討を進める中で大規模施設への複合化や公園区域拡大に合わせた整備の可能性などについても検討していく。(2)一般的には主に幼児から小学生程度までを対象とした、浅瀬で水遊びができる施設であると考えている。本市における、じゃぶじゃぶ池に類する施設は、中原平和公園のはだしの広場があり、利用できる期間は例年4月下旬から9月下旬までとしている。それ以外の期間については、広場として利用している。(3)公園内プールは7カ所ある。平成22年度の利用者の合計は17万5134人、内訳としては、大師プールが2万4063人、富士見児童プールが1万3119人、小田児童プールが2万3676人、小倉西児童プールが1万7628人、平間児童プールが約1万8073人、等々力プールが6万2022人、稲田児童プールが約1万6553人。(4)平成21年11月にパブリックコメントを実施し、243件の意見をいただいた。その中で、プールについては4件の意見をいただき、通年利用や温水プールを整備してほしいなどの意見をいただいた。(5)児童プールについては、平成20年3月に策定した、富士見周辺地区整備基本計画に基づき検討を進め、平成23年3月に策定した富士見周辺地区整備実施計画において、屋外施設として公園北側に再編する計画とした。(6)富士見公園との違いついて、等々力緑地の実施計画の検討においては、陸上競技場と硬式野球場の充実や拡大を目指す上で施設の再配置等が必要で、等々力プールについては、じゃぶじゃぶ池への変更などを検討していくことにした。富士見公園では、現在の児童プールを移設し、屋外の相撲場と隣接整備することにより、更衣室や管理棟を共用するなど効率的な再編を進めることとしたところ。等々力プールについては、公園再整備の検討を進める中で引き続き検討していきたいと思う。(7)公園内にあるぷーるについては、リフレッシュパーク整備事業など公園の再整備をする際に、その必要性や配置などについて、地域住民の皆様に意見を聞きながら、総合的に判断してい行きたいと考える。(8)温水プールの一般利用者について、個人利用と団体利用を合わせ、4月が4461人、5月が5790人、6月が5726人、7月が8987人、8月が8061人。一般利用以外に、近隣の小学校3校と中学校1校の水泳授業の場所として、施設を提供している。(9)今年度、南菅中学校、南菅小学校、東菅小学校、西菅小学校の4校が体育の授業において利用している。利用可能な日をあらかじめ4校で調整し、多摩スポーツセンターの温水プールを利用。温水プールの授業での利用について、基本的に各学校が移動にかかる時間や利用できる回数、時間帯などをかんがみながら、総合的に判断するものと考えている。季節や天候によらず利用が可能である点や、部活やクラブ活動でも活用できるなどの効果が期待できると考えているが、学校からプールまでの往復にかかる時間や、移動中の交通安全や熱中症予防など、児童生徒の安全確保上の課題について、あわせて認識しているところ。(10)プールの必要性の検討を進める中で、大規模施設への複合化や公園区域の拡大に合わせた整備の可能性などについても検討していくとしているところ。他都市の事例を見てみますと、競技場等のバックスタンドやサイドスタンドの下に複合化されている事例がある。メーンスタンドの下は、様々な部屋等を整備する必要があるため、プールを複合化するスペースを確保していくのは難しいものと考える。バックスタンド等にプールを複合化する上では、プールの整備費が屋外プールに比べ大幅に増加する一方、競技場の柱やはりなど構造体の強度を増す必要があることや、市民からコンコースの十分な幅員確保を要望されている中、その影響などを考慮すると難しい課題があると考える。

 

最後に要望として、

プールの利用実態を正確に把握していただき、安易にプールをなくすという結論ありきの検討ではなく、1施設に複数の機能、役割を持たせるという視点からも、そして子供の教育の場、憩いの場、健康増進としての場、はたまた川崎フロンターレの選手を含めプロサッカー選手のクールダウンの場としてもぜひ検討を進めていただきたいと要望いたします。

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川崎市議会議員〈中原区〉

原 典之

はら のりゆき

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