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IRカジノ横浜誘致市民説明会―港南区ひまわりの郷

1月28日(火)は、朝から冷たい雨の降る寒い一日だった。


『「IR(統合型リゾート)の実現に向けて」横浜市』と銘打った横浜市主催のカジノIR誘致についての市民説明会が始まったのは、午後7時。


会場は、港南区民文化センター「ひまわりの郷」。


 


 


説明会が始まる前に、私は、横浜へのカジノ誘致の是非は市民が決めようと呼びかける宣伝に参加。


カンパネルラ(宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」の主人公のひとり)をイメージする着ぐるみが現れて、ツーショット。


 宣伝参加者は、一人ひとり思い思いに、静かに「市長はカジノ誘致を勝手に決めないで」「市長は市民の声を聞いてください」


「人の不幸で金儲けするカジノはやめさせましょう」「市民が決めよう」など、参加者に語りかけた。


説明会へのこの日の参加者は255人とのこと。


参加予定者分の席は365用意されていたので、お天気があまりにも悪かったせいか、欠席者が100名以上いたことになる。


市長からの説明は、39分。


15分の休憩の後、参加者からの質問が司会者によって読み上げられた。


質問用紙は、173枚出され、読まれたのは9枚。


 


市長が「白紙」と言ってた「カジノ誘致」が、突然決断されたことに対する質問が次々と読み上げられた。


やはり、市民にとっては、勝手に決めたことへの怒り、疑問が大きいと実感する。


市長は、繰り返し、「嘘とは思っていない」「裏切ったつもりは全くない」「絶対やらないとは言っていない」と言い、経済活性化には有効と決断したと回答。


また、「カジノ無しのIRはできないのか」との質問も多くあった。


「カジノあってのIR」との回答は変わらない。


「出されている数字はごまかしは無いか」との問いに、副市長は「公表しない約束で今はやっている。区域整備計画では出していく」との回答に


その段階で後戻りできるのか!との会場からの声があった。


国会議員の賄賂はどうした!とも。


また、市長が「これからも何回も一生懸命説明していく」と言った時には、


みんな反対しているんだ!との声がかかり、拍手が。


「健全なカジノはあるのか」の問いに、副市長は、「法律でカジノ設置は義務付けられている、その位置づけで観光立国として成長していこうというものだ」と、健全かどうかに応えることなく、国の法律のせいにした。


また、「税収が減るというのは全国の問題で横浜だけの問題ではない」のに、なぜカジノかとの質問に、市長は、全国問題はスルーで、またもや「東京都との税収比較」を持ち出した。


また、自治体は健全なる税収で賄うべきで、子どもの未来にカジノはいらないとの問いかけには、「健全に育てる費用に使います」と、カジノ収益の使い方など問われていないのに、「健全」を持ち出して回答。


また、市長は「反省」の弁も何度も出した。それは、税収について市民に話していなかったとか、記者会見でたびたび話していたことが、伝えられていなかったなどだった。また、議会での先生方とも議論しているが、お伝えの仕方が行き届いていなかったと。


まるで、2年間の記者会見では誘致に含みを持った発言をしていたが、また、どんなに横浜が税収不足で困っているのかをカジノ誘致と絡めて記者会見では話してきたかのような弁だった。


記者さんたち、そうですの?


あの8月22日の記者会見が市長の口を通しての、突然の誘致宣言だったのではないか。


そして、議会では、誘致については白紙であって決めていないというのが、2019年8月22日まで林文子市長が繰り返してきた答弁ではなかったか。


しかも、2018年12月日本共産党の「白紙から態度を決める前に、どのように民意を問うのか」との問いに、「市民の皆様からご意見を伺う機会や具体的な方法について検討している」と明確に回答している。


これをしていないから、勝手に決めたといわれているのだ。


 


 


 

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横浜市会議員〈港南区〉

三輪 智恵美

みわ ちえみ

三輪智恵美

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