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神奈川県 新型コロナウイルス感染症対策特別委員会/私も質問に立ちました

本日は、神奈川県 新型コロナウイルス感染症対策特別委員会が開催されました。

私も質問に立ちました。以下は、大まかな質問メモですが、議事録への掲載をもって正式な発言となります。


=====

県政会 厚木市選出のさとう知一です。皆さまの日々の働きに感謝しつつ、質問に入ります。


1-1、

過日の質問で触れました 厚木市のマスク業者である XINSシンズとの覚書締結については、どのようになりましたか、その後の経緯を教えて下さい。


1-2、

株式会社シンズさんは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、経済産業省が、マスク増産のための設備投資を補助する第1弾の事業者3社を発表しましたが、その中の一業者であります。

3月8日午後5時過ぎ、マスクの供給について、神奈川県に何か協力をしたい。という連絡を頂きました。

週末ではありましたが、そのまま県の所管に連絡し、可及的速やかに協定等を結び、県にマスクの供給をして頂くこととしました。「派手なことはしたくない」という社長さんの希望に沿って、本県では、特に派手な式典などは行っていません。

この動きと前後していますが、3月27日、厚木市では小林市長と式典を行い同社がマスク一万枚を厚木市に寄贈する様子などは、写真入りで新聞等に大きく報じられました。現在、厚木市に寄贈されたマスク等は、病院や小学校、中学校、障害者施設や消防署などで活用されています。


また、4月5日午前0時12分、藤沢市の医師から連絡を頂き、県内の公立病院でマスクが足りず、支障をきたしているという情報を頂きました。

翌日、地元の議員に確認をとって頂き、週明けとなる月曜日、当該病院より希望枚数などを確認しました。

並行して、厚木のこの会社に連絡をとり、サージカルマスクを2万枚、当初の希望納品分を確保しました。サージカルマスク2万枚とは言っても、大きな総合病院ですから、2週間分とのことでした。

命にかかわることなので、納品は、当日となる月曜夕方でも可能とのことでしたが、行政ですから、手続きを経ての納品となりましたが、関係者から感謝の言葉が、当該の会社に届きました。

本県では、とりあえず96万枚を同社から確保したと聞きましたが、現状、どのように配布されたのか、お伺いします。


1-3、

先行会派の質問においては、「県内施設においては「一定程度ニーズを充足している」との答弁もありました。マスクの供給が充足しているというのは、非常に良いことです。

また、備蓄しているマスクについては「マスクの放出を依頼している」との御答弁もありました。放課後児童クラブなどでは、消毒用エタノールやマスクについては、現状も入手が困難といった御答弁もありました。

当該の会社と神奈川県では、96万枚の納品を約束し、ほどなく、50万枚を納品したそうです。その後、今週に11万枚が納品され、3週間が経過した現在、35万枚が倉庫に眠っていると聞きました。通常であれば、許されることでも、現在は、戦争にも例えられるほどの非常事態です。

同社は、県のためにとそのまま保管していますが、現在は、全国各地から、同社に少量でもいいから、マスクを販売してほしいという連絡がひっきりなしに届いている状況です。トイレットペーパーや、食材の買いだめ、不必要な買いすぎが問題となり、知事も県民に対して、メッセージを出しています。

厳しい言い方となって恐縮ですが、現在、マスク35万枚を3週間にわたり、県が確保して何もしていない状況というのは、見方によっては、県による買い占めにあたり、好ましくないと考えますが、県としてはいかがですか


(意見)

私は計画的な協力体制の構築が必要と考えています。


1-4、

ものの確保ですが、当該の会社は、防護服についても、1万着から2万着、1~2週間で納品可能と聞いております。マスクと同じく、これから不足が言われているものでありますが、協力要請などの体制は、取れていますか?


2-1、

4月2日、神奈川県教育委員会が、各市町村教育委員会に対し、市町村立校の休校延長を通知しました。この通知の中には、次のようにあります。

~~~

7 その他

○ 学校生活の再開に向け、学校における消毒剤やマスク等の配備について準備が必要。

➤ 県立学校では、当面の対応として学校間で消毒剤やマスクの融通を行うとともに、今後に向けての備蓄や、国への要望を検討中。これを参考として、各教育委員会においても、対応や準備、検討を行うこと。

なお、県立学校に対しては、小・中学校からの要請により対応可能であれば、消毒剤等を融通するよう依頼している。

~~

とありますが、高校や養護学校といった県立学校も、他に融通できるほど、アルコールなど消毒薬やマスクが余っているとは思えませんが、この点いかがですか。


3、

次に、コロナ対策としてのリモートワークについて、お伺いします。

3-1、

私は、本県の自然環境保全審議会に指名され委員となっておりますが、開催が延期となり、新型コロナ感染症に伴う緊急事態宣言を受け、中止となりました。事務局や正副会長を含め、慎重に対応を検討した結果、今回は中止としたと推察しておりますので、中止の決定に特に異論はないという前提で、お伺いします。今回のコロナウイルス感染症対策をとられる中、オンラインを活用しての研修会や会議などが普及しています。

「新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた県の基本方針」にも会議・研修等の取扱いについての記載がありますが、今後、県の審議会などで、オンラインを活用する考えはあるか、お伺いします。


3-2、

今回のコロナ対策で、リモートワーク、テレワークが注目されています。昨年、4月11日から、「WeWorkオーシャンゲートみなとみらい」に県専用デスクを設置しています。

設置からちょうど一年が経ちました。テレワーク推進が注目される中、どのように活用されているのか、お伺いします。


4-1、

新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、感染者を集中的に受け入れる臨時の仮設医療施設を建設すると発表しています。「湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)」(神奈川県藤沢市)のグラウンドに整備するとのことで、病床数は180床確保。

来週から建設に着手し、5月上旬から稼働開始する予定とのことです。中国湖北省武漢市で、感染者を受け入れる仮設病院2棟を10日間で建設から受入れ開始をしたことが印象深いですが、イメージとしてはこれに近いのかお伺いします。


4-2、

本県では、これまで軽症・無症状者を受け入れる宿泊施設に「湘南国際村センター」と「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー」を指定しており、合計で約2400床確保しています。

また、宿泊施設や自宅で療養する軽症・無症状者について、無料通信アプリ「LINE」を活用して健康観察などを実施する方針を示しています。国に先んじた素早い対応と認識しています。新型コロナウイルス無症状・軽症の方を受け入れる宿泊療養施設「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー(約2,300室)」の設置に伴い、体温計の寄付を広く呼び掛けています。

私のFacebookブック上でも、「神奈川県って、どんだけお金がないのでしょうか。横浜市に少しお金を出させたら?」、ほぼ原文のまま読ませて頂きましたが、こういったご提案を頂いたりしています。

これは、体温計自体が購入できないことによるものと推察しておりますが、呼びかけをするにあたっては、その旨を一言、説明として加えたほうが、理解されやすいと思いますが、いかがでしょうか。


4-3、

急遽、整備した県立武道館で、ネットカフェ生活者を受け入れるとのことです。紙管と布を使った間仕切りシステムで飛沫感染予防も意識したものです。世界的建築家の坂茂さんとの共同作業です。

とのことです。現在、4月13日8時30分現在、受け入れ人数は、28名とのことですが、本日の受け入れ人数と男女比は、どのようになっていますか。


4-3-2、

発熱されている方は、どうされますか?


(意見)

ネットカフェ生活者の県立武道館での受け入れについて、知事のフェイスブックの記事をシェアしたところ、ネット事業に関わる女性の方やビジネスホテルにお勤めの若い男性等から、たくさんのご意見を頂戴しました。ネットカフェは、一定の金額を支払えば、ネット環境やDVD、ジュースや珈琲も飲み放題で、シャワーも完備している。

なぜ物件を借りないかというと、敷金礼金がいらないし、予約も要らなければ、利用しやすい、リーズナブルだからと。もちろん解約金、違約金も要らないから利用しているにすぎないとのことでした。

報道では、仕事をきちんと持ちつつ、居住空間として、ネットカフェを選んでいる方も居られるようです。ネットカフェ難民という言葉が、話題になった時、当時議員仲間でも、一度みんなで一晩泊ってみようか。と提案したことがありました。結局、実現はせずに、私も一度も利用したことがありませんが、きちんと現場を把握したうえで、ご対応頂ければと思います。


5-1、

本県のコロナ対策本部は、くらし安全防災局 総務危機管理室が中心に取りまとめを行っていると認識して宜しいのか。お伺いします。感染拡大の防止で経済活動を自粛すれば景気が冷え込み、大型の経済対策で景気を刺激すれば人々の往来が増え感染が拡大します。

「医療崩壊の防止」と「産業振興」は、相反する二律背反の関係にあります。水道の蛇口を開けるのか、閉めるのか。船の舵を右に切るのか左に切るのか。双方の意見をそのまま聞いていると結局、足して二で割った中途半端な対策しか打ち出せないことになります。この辺りのご認識をお聞きしたいのですが、現状、黒岩知事の持ち味である「メッセージ力」は、十分発揮されていないようにも思います。ご認識は、いかがですか。


(意見)

リーダーの本質は、危機管理から始まり、危機対処に現れます。危機に対して、断固たる姿勢で臨み、明快な発言を発し続けることです。

私の実家も飲食業を営み、影響は大きなものがありますが、経済への影響を考えて、業界を守ろうとした結果、対応が鈍くなり、コロナの蔓延を防ぐことができなければ、本末転倒です。結果として、経済にとっても悪い影響となります。危機にあたっては、断固たる姿勢を示し、明快なメッセージが求められます。本県のコロナ対策にあたる皆様の働きに強く期待することを申し上げて、私の質問を終わります。

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県議会議員〈厚木市・愛川町・清川村〉

佐藤 知一

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