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本会議一般質問・松長泰幸議員(県政会)の質問では、私も質問補助者として登壇/予算委員会理事会

本日は、午前中から本会議一般質問が行われました。登壇者一人目終了後には、団長会、予算委員会理事会が開催され、私も予算委員会理事として理事会に出席しました。今回提出された補正予算案においての予算委員会の開催について議論しています

午後は、4人目の登壇者となる松長泰幸議員(県政会)の質問では、私も質問補助者として対面演壇補助者席に着席しました。(松長議員の質問は)非常に前向きな答弁が多く、得るものが多かったと認識しています。


※ 以下に松長泰幸議員の意見要望を示します。=さとうのメモですので、議事録をもって正確な発言とします。


「意見・要望」松長泰幸議員(県政会)


1、「令和2年度の財源不足に向けた県債の活用について」

答弁では、おもに減収補塡債などの県債を発行していて何とかしのいでいくとのこと。来年度以降もこれまでになく厳しい財政運営となる。これまでの健全財政を維持していくという姿勢も理解できる。豊かな県民経済を維持し、発展させていくためには、県内GDP35兆円というレベルは、何とかキープしたい。それには国の経済政策や経済全体の動向が大きく影響しますが、県の役割もしっかりと果たして頂きたい。神奈川県の公共投資額は、およそ700~800億円規模で推移しているが、乗数効果を考えれば決して小さい数字である。来年度以降も県債をフルに活用し、厳しい県民生活の経済レベルを最低限維持できるよう強く要望する。


2、「DMATとの連携について」

今回のダイヤモンド・プリンセス号の件のような「想定外」の感染症対応のために出動させるのは、適切なのかといった賛否の議論があったように聞く。しかし、結果として神奈川DMATが迅速かつ適切に行動されたことによって、日本DMATの考え方も変わった。今後は、あらゆる医療危機に対応できるように、汎用性の高い組織になることが重要である。そのためには、これまでにない法的根拠も明確にする必要性があると考える。県では、8月に医療危機対策本部室を立ち上げ、総合的に新型コロナ対策に取り組んでいることは、これまでにないことと評価しているが、国に対しても必要なことはしっかりと働きかけ、持続可能なDMATの構築に向け、一層の取組を強く要望する。


3、「県立スポーツセンターの活用について」

この施設の特徴の一つは、障がい者のスポーツの拠点、ということ。スポーツする側もそれを観戦する側、双方に配慮したインクルーシブな施設運営を強く要望する。また、善行地区を始めとする地元の方々の細かな要望をできるだけ取り上げて頂くよう併せて要望する。


4、「農業生産力を維持するための農地利用の促進について」

答弁では、しっかりと担い手へ農地を集積していくとのことでありました。やはり根本的には農業収入で十分な生活ができるようにならないとなかなか農業の発展は難しいのかなと思う。現状県内の耕作放棄地は、約2,500ha、これは25㎢でありますが、まずは、この耕作放棄地をなくしていくことが喫緊の課題である。県内の耕作放棄地全てにコメを栽培しても、県内の食料自給率は1%も上がらないことと思いますが、それでも数日分の県民の食料に充てることができると考える。今後、耕作放棄地対策は一つの公共事業として考え、補助金を出してでも耕作地になるように工夫が求められる。この数年、農業関連費は年間40億円前後であるが、食は生きる基本であるので、約2兆円の一般財源から考えれば、いささか少ないように感じる。もっと予算をかけるべき。有事の際を考えれば、今の日本の農業事情は、やはり大きな不安を抱えている。今後は、今ある農業公社などを生かしながら、これまで以上に都市農業が成り立ちやすい環境を作れるように知恵を絞り、もっと予算を割いていただくように強く要望する。


5、「電力システム改革への県営電気事業の今後の対応について」

現在の電力システム改革は、市場の整備に向けた制度設計が現在も続いており、先行きが不透明な状況である。今月中には、容量市場の入札に登録・参加している結果が全体の一部分といえども落札結果が分かるので、今後の影響についての判断材料になるかと考える。今後もし県営電気事業の経営がうまくいかなくなれば、それは結果としてその皺寄せを受けることになるのは、県民であるので、県営電気事業が持つ特色である「環境価値」、「調整価値」を生かすことができるよう、経営改善に取組みながら、しっかりと検討を進めて頂きたいと強く要望する。


6、「編纂1300年を迎えた日本書紀の意義について」

今年は100年単位の記念年です。この節目の年を契機として、もう一度日本の悠久の歴史に目を向けて頂きたい。本来であれば、東京オリンピック開催年であるので、オリンピックの開会式では、日本書紀編纂1300年記念年を祝して、神話の時代からの日本の歴史を国の内外に発信できたのではないかと想定できる。延期になったのは残念に思います。だからこそ、国ができなかったことを神奈川県から発信できるよう要望する。

歴史学者のアーノルド・トインビーは、民族が滅びる3つの原則を挙げています。「第1の法則は、理想を失った民族は滅びる。」「第2の法則は、すべてを物の価値に置き換えて判断する民族は滅びる。」「第3の法則は、自国の歴史を失った民族は滅びる。」とこれは、12、13歳までに民族の神話を学ばなかった民族は例外なく100年以内に滅んでいると言う。

この観点からも、記紀神話についても小中学校の児童生徒に学校現場では、一定の時間を割いてきちんと教えて頂くよう要望する。



・松長泰幸 議員(県政会)<一括質問> (質問補助者:さとう知一)


































発言の要旨答弁を求める者
1 令和2年度の財源不足に向けた県債の活用について 知事
2 DMATとの連携について 知事
3 県立スポーツセンターの活用について スポーツ局長
4 農業生産力を維持するための農地利用の促進について 環境農政局長
5 電力システム改革への県営電気事業の今後の対応について 企業庁長
6 編纂1300年を迎えた「日本書紀」の意義について 教育長

 


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県議会議員〈厚木市・愛川町・清川村〉

佐藤 知一

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