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神奈川県議会臨時議会、543億余万円の補正予算案可決しました

1月8日、神奈川県議会臨時議会が開かれて、543億余万円の補正予算案の審議が行われました。緊急事態宣言を受けて開かれた県議会でしたが、(夜通し行われ)日を跨いでの議会となりました。1月8日の午前10時30分に議会運営委員会が開催され、その後、本会議ののち、商工労働常任委員会、総務政策常任委員会での審査が行われました。各委員会審議は日を跨ぎ、本会議再開は、1月9日午前2時40分。各県議団討論を経て、採決が行われました。臨時議会終了は午前3時14分となりました。
国の緊急事態宣言を受け、丸2日間にわたって開催された臨時議会でありましたが、何とか予算を通すことができました。
県議団としての意見は、以下、討論要旨の通りです。


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臨県第3号議案 令和2年度神奈川県一般会計補正予算(第9号)
(県政会県議団 池田東一郎議員 討論要旨)
県政会神奈川県議会議員団を代表し、本臨時会に提案された議案に関する所管常任委員会審査結果に対して、賛成の立場から討論を行います。
1 はじめに、本臨時会の議案であります令和2年度一般会計補正予算第9号に関して申し上げます。
今回の補正予算は、新型コロナウイルス感染症の厳しい感染状況に鑑み、政府の緊急事態宣言及び本県「特措法に基づく緊急事態措置に係る神奈川県実施方針」等を踏まえて、県内全ての飲食店等に営業時間の短縮の短縮を要請し、これに応じた事業者に対して協力金を交付するための予算として編成されたものです。
新型コロナウイルス感染症の拡大は依然として収まらず、医療提供体制がひっ迫する中、この状況を何としても食い止めるため、先般の本県実施方針取りまとめに続き、その内容を事業実施する本補正予算を迅速に編成して頂いた県当局各位の、昼夜を問わないご尽力には厚く御礼申し上げます。本補正予算の内容については、もとより大いに評価するところですが、補正予算の約543億円の財源は全て国庫支出金であります。
営業時間短縮要請と協力金の趣旨について事業者の皆様にご理解を頂いたうえで、この予算をいかに速やかに県内事業者の皆様にあまねく行き渡らせるか、それが県当局各位の今後の腕の見せ所です。
過去の同種の協力金や補助金の支給における課題については丁寧に検討・改善して頂き、この補正予算が所期の目的を十二分に達成するよう更なるご尽力をお願い致します。
また、今回の緊急事態宣言及び神奈川県実施方針には、飲食店等に対する営業時間短縮の要請の他にも、県民の外出自粛、イベントの開催制限、テレワークの徹底等、様々な対策が盛り込まれており、これらの対策は飲食店等への営業時間要請と一体となって重畳的に実施されることが感染症対策として重要です。
チラシ、ポスター、ホームページ、SNSなどあらゆる広報媒体を活用し、これらの対策全般に関する県民の皆様への周知を更に徹底して頂くことを要望致します。加えて、今回補正予算に盛り込まれた協力金の対象とはならない事業者の皆様に対しても、支援の手が差し伸べられるよう国とも協議して対策を立案して頂くことも要望致します。


2 次に、今後の新型コロナウイルス感染症対策に関して申し上げます。
今後の新型コロナウイルス感染症対策についてはワクチン接種に大きな期待が寄せられています。
新型コロナワクチンは医療従事者向けの優先接種は県が行い、その他県民の皆様への接種は市町村が行うという役割分担で、2月末からの接種に向け県当局及び市町村で急ピッチの準備が進んでいるところです。特に、医療従事者向けの優先接種は、ここに齟齬が生じると県民全体のワクチン接種に波及しますので、くれぐれも間違いの無い対応が求められます。ワクチンの接種対象となる医療従事者の把握をはじめ迅速かつ細心に準備を進めて頂くよう要望致します。
また、市町村による県民の皆様への接種については、去る12月17日の本会議討論でも申し上げました通り、人的な余裕がない市役所や町村役場にとっては大きな負担です。情報の共有は当然のこととして、様々な形の充分な支援を市町村には行って頂くことを要望致します。


3 さて、今年こそは、何としても新型コロナウイルス感染症の拡大を食い止め、医療崩壊を食い止め、県民の皆様の普段の生活を取り戻さなくてはなりません。そのためには、緊急事態宣言や県の実施方針、そして補正予算などの感染症対策の趣旨を県民の皆様お1人お1人にご理解頂くとともに、県民の皆様お1人お1人の行動を変えて頂く、行動変容をお願いして行くことが何より大切です。
政治の覚悟、行政の覚悟が求められています。黒岩知事におかれましては、引き続き、強力なリーダーシップを発揮し、県行政各位の士気を高めて頂きながら、920万県民の皆様が、新型コロナウイルス感染症という暗闇を、迷わず乗り越える明るい道しるべとなって頂くことを最後にお願いし、賛成討論と致します。
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県議会議員〈厚木市・愛川町・清川村〉

佐藤 知一

さとう ともかず

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