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厚木市の県立知的障害者施設「愛名やまゆり園」で、入所者に暴行して大腿(だいたい)骨を亀裂骨折させる大けがを負わせたとして容疑者逮捕

これまでも、県内障害者施設においての虐待事案については、議会で非常に多く取り上げてきました。黒岩知事も指定管理者(今回は共同会)も事件が発覚するたびに「二度と繰り返されないよう、再発防止に全力で取り組む」とのコメントを出しています。この事件発生の2日前の神奈川県議会決算特別委員会総括質疑においても私は、県内重度障害者施設において多発している虐待事案について取上げておりました。

「県立中井やまゆり園当事者目線の支援改革プロジェクトチーム」の中核となって虐待のない施設をつくるお手伝いを頂いている横浜市の社会福祉法人「同愛会」で、昨年秋以降、職員による利用者への虐待が複数回発覚したことを今回私は取り上げました。
同施設においては「以前から他にも暴行や暴言があった」との証言もあり「馬乗り状態で頭や背中を複数回ひざ蹴り」「ヘッドロックをして足をかけて押し倒す」というのは、とっさに手が出たというレベルではなくて、日常的に行っていたのではないか。と考えたからです。

「日本の法律では、暴行の被害を受けた際には、怪我をした場合には傷害罪、していない場合には暴行罪で加害者を刑事告訴できます。また、暴行を受けた際には、加害者に対する民事上の慰謝料請求権が発生します。暴行の加害者に対しては、慰謝料だけでなく治療費も請求できます。」
事件のあと病院に行って医師の診断を仰いだとありますが、第三者行為による保険診療は受けられません。「同愛会」の虐待事案で当事者は、みんなの前で謝罪した後、部署移動をしてそのまま働いています。事件のあと病院に行って医師の診断を仰いだとありますが、第三者行為による保険診療は受けられません。この受診費用は事件のあと病院に行って医師の診断を仰いだとありますが、第三者行為による保険診療は受けられません。この受診費用は「同愛会」が負担したとのことでした。

私は、虐待は、障害罪・暴行罪にあたると考えますし、虐待当事者に対しては、警察が書類送検しなかったから謝罪をした後、不問に付す現在のやり方は改めるべきだと考えています。つまり、虐待を受けた障害者の「加害者に対する民事上の慰謝料請求権」を行使できるのだときちんと説明し、本人が希望すれば、それを行使できるよう県がサポートをするべきだと考えています。なぜなら、「同愛会」の事案においては、報告書(黒塗り多めですが)を見る限り、加害者のみならず、同愛会も慰謝料や治療費を請求する対象となる可能性も多くあるからです。
障害のある利用者さんに対し、暴力をふるっても軽度であれば不問に付されると思われる状況は、(加害者)本人の為にもよくありません。引き続き、議会で取り上げて参ります。

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県議会議員〈厚木市・愛川町・清川村〉

佐藤 知一

さとう ともかず

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