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国会リポート vol.367(2018年10月30日)

 私が自民党選挙対策委員長に就任して、党本部が直接関わる初めての選挙となったのが新潟市長選です。三人の有力候補が9万票台という大激戦の中、自民党が支持をした中原八一候補が激戦を制することができました。自民党が真っ二つに割れ、分裂選挙となったにもかかわらず、野党統一候補を破ることができた意義は、極めて大きいと思います。当初、新潟県連からは地元が真っ二つに分かれていてあらゆる努力をしたが万策尽きた。自主投票と決定したので党本部もそれに従ってほしい、との強い要請でした。どちらが勝っても野党連合に勝利できるなら、それも致し方ないことですが、選挙情勢では野党連合が漁夫の利を得る可能性がかなり高い状態でした。自民党の推す知事が出来たにも関わらず県都新潟市でねじれ現象を起こすのでは県知事を奪還した意味がありません。両陣営の状況を考慮し、私の裁断で中原候補を支持と決定しました。両陣営に分かれている同志に対してペナルティがかかるようなことだけは避けてほしい、という県連の要請に配慮しペナルティのかからない支持という形にしましたが、その実、総力を上げて戦いました。結果からみれば自主投票にしていれば野党連合に漁夫の利を与えたことは明白です。自民党、そして自主投票ながらご協力を頂いた公明党並びに各種団体、企業関係者、中原八一選対のすべての方々に感謝をいたします。合わせて、自民党系でありながら対立候補として戦うことになってしまった吉田候補の善戦に敬意を表します。この選挙を通じて与党保守陣営の底力を見た気がします。「候補者自身が死に物狂いになれば、まわりも死に物狂いになってくれる。」昔も今も変わらぬ選挙勝利の方程式を参議院候補予定者全員と共有したいと思います。


 さて、10月26日、27日と富士山会合が行われました。日本経済新聞社が主催し2014年からスタートした国際会議です。日米の政界・経済界・学会の識者が集い各般にわたる議論を展開します。私は26日夜の歓迎レセプションの乾杯の挨拶と、メインイベントとなる27日夜の講演を行いました。同時通訳で30分講演し、その後20分は前政策大学院大学学長・現熊本県立大学理事長の白石隆氏を交えての質疑応答を行いました。アメリカ側からはアーミテージ元国務副長官、ハムレ元国防副長官(現CSIS所長)、ジョセフ・ナイ ハーバード大学特別教授等そうそうたるメンバーです。日本側も経済界の重鎮が勢揃いです。光栄なことに日本側・アメリカ側双方から「今まで聞いた政治家の講演の中で一番良かった。」と大絶賛をして頂きました。

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衆議院議員〈比例代表 南関東ブロック〉

甘利 明

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