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視察先2- 北海道ハイテクACアカデミー(恵庭市)/総合型地域スポーツクラブ

視察先の2か所目は、「北海道ハイテクACアカデミー」を視察しました。

恵庭市から学校法人北海道メディカル・ハイテクノロジー専門学校に依頼があり、トップアスリートから地域スポーツに関わる全ての人のために、地域・学校・行政とともに、スポーツを通じた地域貢献を目的に2012年4月設立されたスポーツクラブです。同アカデミーでは最新の運動施設、多種目を教えられる指導者を多数有しており、アスリートの支援、学校の授業や部活動のサポート、地域イベントを主催し、子どもから高齢者まで多世代にわたって体力の向上等に貢献しています。


民間活力による新たな取り組みの必要性については、神奈川県においても、大きな課題ですが、「総合型地域スポーツクラブ」の仕組みは、実はうまく機能していないのが実情です。


スポーツ庁が発行している『平成 27 年度総合型地域スポーツクラブに関する実態調査結果概要』によれば、総合型地域スポーツクラブの育成数は増加しており、一定の推進啓発成果が出ている(平成27 年7 月現在の実数を見れば、全国で 1,407 の市区町村においてクラブが創設)とされていますが、創設されているクラブのうち、法人格を有するクラブは728、指定管理者として公共施設の管理を行っている団体は 181。廃止・統合等となったクラブが187 クラブあり「廃止」が86 クラブ、「他の総合型クラブと統合」が78 クラブ、「総合型クラブ以外のスポーツ団体に移行」が23 クラブあります。

その理由としては、会員数の減少や運営スタッフの確保が困難という点が挙げられています。会員確保、財源確保、指導者確保が、総合型地域スポーツクラブの展開に大きなハードルであるなか、北海道ハイテクACアカデミーは、北海道で唯一、自主財源運営をしている総合型地域スポーツクラブです。


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・視察先2- 北海道ハイテクACアカデミー:

北海道ハイテクACアカデミーは、トップアスリートから地域までスポーツに 関わる 全ての人のために、地域・学校・行 政と共に、スポーツを通して社会、 地域貢献を目的として活動している 北海道唯一の総合型地域スポーツクラブである。近年、地域でのス ポーツ環境が減り続ける中、 同 アカデミー では 多種目を教え られる 指導者を多数有しており、 地域・学校・行 政 と情報を共有しながら 指導者を 派遣 することで 、 学校の授業、部活動のサポートや地域のイベントなどに参加し、 子供 から高齢者まで多世代の 体力、 筋力の底上げを目指して活動している。本県においても、都市化や少子化により、子供 の 体を動かす機会が減少し、多 くの 世代で運動を積極的に行う人とそうでない人の二極化が問題になって いることから、 身近な場所で体を動かすことのできる環境づくりや、健康への意識を高めることに取り組んでおり、 同 団体の取組を調査することにより、今後の委員会審査の参考に資する。

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総合型地域スポーツクラブは、人々が、身近な地域でスポ-ツに親しむことのできる新しいタイプのスポーツクラブで、子供から高齢者まで(多世代)、様々なスポーツを愛好する人々が(多種目)、初心者からトップレベルまで、それぞれの志向・レベルに合わせて参加できる(多志向)、という特徴を持ち、地域住民により自主的・主体的に運営されるスポーツクラブです。 我が国における総合型地域スポーツクラブは、平成7年度から育成が開始され、平成29年7月には、創設準備中を含め3,580クラブが育成され、それぞれの地域において、スポーツの振興やスポーツを通じた地域づくりなどに向けた多様な活動を展開し、地域スポーツの担い手としての役割や地域コミュニティの核としての役割を果たしています。


【写真】: 北海道ハイテクACアカデミー(恵庭市)/総合型地域スポーツクラブ/北風沙織選手、福島千里選手、アリソン・フェリックス選手の靴も展示してありました。

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県議会議員〈厚木市・愛川町・清川村〉

佐藤 知一

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