自治体トップのコロナワクチン先行接種について「さとう知一の意見」
厚木市長も含めて、自治体トップによるコロナワクチンの先行接種が明るみとなり、避難・批判が殺到しています。
この件について、私の所にも意見を求めるメールやメッセージが多く届いていますので、(逃げることなく)私の考えを明らかにします。私・さとう知一は「市長も、知事も自治体トップは、優先してコロナワクチンを受けるべき」と考えています。
ただ、「接種を受けてすぐに堂々と説明しなかったのは、首長や政治家としての倫理を逸脱しているとの後ろめたさや『役得』批判を恐れたからではないか」と一部有識者からの指摘がある通り、隠れて、接種を受け(しかも、2回。その後、発覚)するのは、危機管理上大問題だと思います。
行政に対する市民からの信用が、これまでにないほど求められる時に、自分から信用を落とすような行為をしたことが、危機管理上の大問題だと考えています。(ワクチンを打った行為そのものではなくて)
つまり、前もってアナウンスなくしてのワクチン接種は、「抜け駆け」的な印象を市民や県民に与え、ひいては、行政に対しての信用の失墜につながります。「隠れてこそこそ摂取する首長に命を任せられるのか」という疑義を感じさせることは、危機管理上、問題があり、このツケは、実際に現場で働く行政職員や医療関係者に対しての信用失墜につながります。先行接種された首長は、宣言して、堂々とワクチン接種を受けるべきでした。
そもそも、医療従事者やエッセンシャルワーカーの中にも未接種が多くいる中で「破棄を避けるための接種」というのは、苦しい言い訳のようにも見えます。ワクチンは戦略物資です。有事の時のリーダーシップが問われます。
私は、黒岩知事も宣言の上、堂々と先行接種を受けるべきだと考えています。
2021年05月17日 00:11