自律と自立の違い
昨日は、石田小学校と成瀬中学校の入学式に参加しました。両校ともに桜が満開で、素晴らしい式典日和でした。小学生はニコニコと満面の笑顔で、中学生は緊張感に満ちた表情でしたが、それぞれが印象的でしたね。
特に心に残っているのは、私の母校、成瀬中学校の校長先生が掲げた「活動してこそ自律あり」というメッセージです。この言葉で、失敗を恐れず、積極的に挑戦することの重要性を強調されていました。
ここで、「自律」と「自立」、この二つの概念について考えてみたい。これら二つの言葉はそれぞれ独自の意味を持ちます。
「自律」は内面的で、自分の考えに基づいて行動する能力。
「自立」は外面的で、他人の力を借りずに生きる能力。
内面的な自律があってこそ、外面的な自立が実現されると私は考えます。
つまり、「自律」するまで、自我が形成するまでは、親や先生、会社や組織など、人や環境に頼って良い。むしろ思う存分「環境を利用」すべきだと思います。「利用」とは「失敗する経験」であり、「自律」するには、「失敗から学ぶ」が早いと思います。
失敗を恐れると自律が遅れます。自転車もスピードに乗らなければ安定しませんし、ブレーキを使った止まり方も学べません。
自分自身を理解し、自我をコントロールする力が身につけば、自信を持って社会で「自立」して生きることができるでしょう。
これまでの教育は、「知識を記憶して吐き出す能力」に重点を置いてきました。その能力の高い人が希望通りの就職を果たしてきましたが、学校教育も変化しています。
地域によって差はありますが、「自ら考え、自分の判断で行動する力を養う教育」に重点が置かれ始めています。子どもたちが自律し、その上で自立することを心から願っています。校長先生の挨拶から、この学校の教育方針が伝わりましたね。
新しいスタートを切る後輩たち、内面から湧き上がる力を信じ、積極的に行動してください。それが最終的に外面的な自立へと繋がり、豊かな人生を築く礎となるでしょう。fight!
2024年04月08日 20:00