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日向地区の文化財価値向上に関する議会報告

伊勢原市議会において、日向地区の文化財の価値をどのように高めるかについて一般質問を行いました。この地域には歴史が育んだ貴重な文化財が多数存在しますが、その価値をさらに引き出し、地域の発展につなげるための具体策を議論しました。


1. 文化財の価値評価の基準


文化財のブランド化を進める上で、その価値は何で測られるのかという点について質問しました。これに対する答弁では、文化財の価値は以下の基準で評価されると示されました:




  • 歴史的背景: 制作年代や文化財が持つ歴史的なストーリー。




  • 学術的価値: 美術的・技術的な完成度や、研究対象としての重要性。




  • 地域的意義: 地域の歴史や文化において果たしてきた役割。




これらの要素を活用し、情報発信を強化することで文化財のブランド化が可能になると説明されました。


2. デジタル技術の活用


文化財の価値を高めるためには、デジタル技術の活用が重要です。議論の中で以下の提案をいたしました。




  • 3Dデータの作成: 文化財のデジタル化は広域公開が可能であり、鑑賞の幅を広げるだけでなく、災害時の復元や研究の促進にも寄与します。




  • 3Dプリンターによるレプリカ製作: レプリカを作成することで、オリジナルの保存に配慮しつつ、その価値を広く共有できると考えます。具体的には、資料館での展示や観光土産、ふるさと納税の返礼品として活用する提案をいたしました。




デジタル化には費用の課題があるものの、これを乗り越えることで文化財の保存と活用を両立できるとの考えを述べました。


3. 情報発信の強化


文化財の価値を広く認知してもらうためには、効果的な情報発信が欠かせません。




  • ユーチューブを活用したプロモーション: 現在の取り組みでは視聴数が伸び悩んでいるため、視聴者数の多い他の成功例を参考にしたコンテンツ制作を提案しました。




  • 市民公募やコンペ形式での制作: 市民の協力を得て、動画制作の過程そのものをプロモーションに活用するアイデアを挙げました。




これにより、文化財の魅力を国内外に広く伝えることが可能になると考えます。


4. レプリカ活用による新たな収益源


3Dプリンター技術を用いたレプリカ製作についても提案しました。




  • 観光土産や返礼品への活用: レプリカを販売することで新たな収益源を確保し、文化財の維持管理に役立てる。




  • 展示による価値の共有: 市役所や資料館でレプリカを展示し、より多くの人々に文化財の魅力を知ってもらう。




ただし、所有者の意向を尊重しながら進める必要があることも指摘されました。


最後に


伊勢原市の文化財は、その歴史的深さと芸術的価値から、国内外で高い評価を受けるべき存在です。文化財のデジタル化、情報発信の強化、レプリカ活用を通じて、地域の魅力を高める施策を提案しました。


今後も関係者との連携を深めながら、文化財の価値を最大限に引き出し、伊勢原市の発展に寄与する取り組みを進めてまいります。

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伊勢原市議会議員

安藤 玄一

あんどう げんいち

安藤玄一

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