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「空き家バンク実現への提言!」昨年の一般質問を振り返って

「空き家バンク実現への提言!」昨年の一般質問を振り返って


昨年、私は伊勢原市議会において空き家問題について一般質問を行いました。その中で特に「空き家バンク」について議論を深め、市の新たな取り組みの必要性を訴えました。そして、本年10月から伊勢原市で「空き家バンク」の運用がスタートしました。今回は、この一般質問のやり取りを振り返りながら、空き家バンクの実現に向けた私の思いをお伝えします。




空き家問題への危機感


質問ではまず、空き家の老朽化が進むことで流通が難しくなり、さらなる社会的課題を引き起こす可能性について懸念を示しました。そして、令和5年度の空き家対策として、「空き家バンク」や「空き家条例」について市の考えを尋ねました。


これに対して、担当部局からの答弁は次のようなものでした。


「平成30年度の調査では、空き家バンクを利用したいという意向は少ないと考えられます。所有者の空き家への愛着や思い入れがあることから、それぞれ個別の事情で判断されているものと認識しています。」




売却意思が少ないのではなく、仕組みがない


この答弁を受け、私は以下のように反論しました。


「空き家売却の意思を持っている人が少ないことが理由とされていますが、私はそうは思いません。売却の意思を引き出すために空き家バンクという制度があるのです。この制度は、所有者に『ああ、こうやって売り出せるんだ』と気づいてもらう仕組みだと考えます。」


その例として、メルカリやヤフーオークションを挙げました。


「例えば、メルカリやヤフーオークションも最初は半信半疑で利用した人が多かったと思います。しかし、今では多くの人が『家にある不要なものを売れるんだ』『こういう風に使えばいいんだ』と認識し、個人売買が当たり前になっています。空き家バンクも同じです。売る意思が少ないのではなく、売るためのシステムがなかっただけです。」


私は、この仕組みを市が整備することの重要性を強調しました。




他市の先進事例を活用した市の答弁


これに対し、担当部局も空き家バンクの可能性に前向きな姿勢を見せ、次のように答弁しました。


「空き家バンクの制度を知ることで、所有者の意識が変化することも考えられます。他市の先進事例について調査・研究し、本市に適した対策を検討していきます。」


この答弁を受け、私は引き続き具体的な制度設計を進めるよう求め、議論を終えました。




「空き家バンク」のスタートと今後


その結果、今年10月に伊勢原市で空き家バンクの運用が開始されました。この制度は、市内の空き家問題を解決するだけでなく、新たな住まいや地域活性化の機会を提供する可能性が高まると考えます。


今後は、この制度を広く普及させるための啓発活動や、利用者の声を反映した運用改善が課題となります。また、空き家条例の整備など、包括的な対策を進めることが重要です。




空き家対策は続く


「空き家バンク」はスタートしましたが、これだけで空き家問題が解決するわけではありません。次の課題は「空き家条例」の制定です。空き家の適切な管理を促進し、地域の安全と美観を守るために、条例の制定が必要不可欠です。引き続き、市民の皆様とともに課題解決に取り組んでいきます。伊勢原市の新たな可能性を切り開いていきましょう!

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伊勢原市議会議員

安藤 玄一

あんどう げんいち

安藤玄一

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