北鎌倉「明月荘」の火災(全焼)について
本日、神奈川県政策局長より、古都緑地の一環として保存し、平成25年度より民間団体との協働事業により建物修繕等を行っていた北鎌倉明月荘が「全焼」した旨の報告がありました。
(明月荘説明): 明月荘は、戦後すぐに、北鎌倉に個人の住宅として建築された戦後初期を代表する住宅遺構であり、広大な和風庭園と茶室を伴う、歴史的に価値のある貴重な建造物です。この土地にマンション建設計画が持ち上がったことを機に、昭和50年代に神奈川県が周囲の山林を含めて緑地として保全することを目的に購入しました。昭和54年から鎌倉市が県の許可を得て、社会教育施設として市民に開放していましたが、老朽化により平成22年7月末で施設を閉鎖しました。その後、関係機関の間で、その取扱いについて検討してきましたが、従前から庭園や周囲の山林の維持管理にご協力をいただいていたボランティア団体である「神奈川まちづかい塾」から、自らが中心となって明月荘の建物を修繕し、庭園や周囲の山林を含めて一体的に保全し、利活用していきたいとのお話があり、県はこれを受けて、平成25年4月に協定を締結し、協働で保全していくこととなりました。
本日、記者発表された内容については、以下の通りです。
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北鎌倉「明月荘」の火災について
平成27年3月22日未明、古都緑地の一環として保存してきた北鎌倉明月荘において火災が発生しましたので、お知らせします。
1 火災の内容
(1) 施設名 北鎌倉明月荘
(2) 場 所 鎌倉市山ノ内明月谷230番2他
(3) 発生日 平成27年3月22日(日)午前3時33分に異常通報があり、その6分後火災警報に変わった。
(4) 火災の状況 母屋246㎡、茶室16㎡が全焼、人的被害なし。周囲の民家、山林への延焼はなし。
(5) 原 因 警察及び消防が調査中
2 明月荘の概要等
(1) 所在地等 鎌倉市山ノ内明月谷230番2他総面積 14,468㎡(建物3棟、庭園、山林を含む周辺一帯)
(2) 位置付け
○歴史的風土保存区域(一部は特別保存地区)
○県有施設(緑地として昭和53年に取得)
○邸宅・庭園を生かしたまちづくりを推進する取組である「邸園文化圏再生構想」に位置付けられた邸園の一つ
カテゴリー:インフォメーション
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2015年03月22日 11:01