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昨日の神奈川県議会 厚生常任委員会:「旧優生保護法下における優生手術の被害者に対する補償及び救済等の実施による早期解決を求める意見書(案)」

昨日の神奈川県議会 厚生常任委員会においては、議案の他、18本の陳情が審議されました。

その後、いくつかの意見書案提出があり、協議されました。私の所属する かながわ国民民主党・無所属クラブからは「旧優生保護法下における優生手術の被害者に対する補償及び救済等の実施による早期解決を求める意見書(案)」が提出され、公明党からも同趣旨の「旧優生保護法による不妊手術の被害者救済を求める意見書(案)」が提出されました。

内容確認ののち、協議され、一つの意見書(案)に取り纏めること及び、意見書案提出について全会一致で決まりました。私及び、公明党・高橋議員が提案した意見書案の趣旨を斟酌し、件名及び、案文を取り纏め、委員全員に提示の上、意見の一致をもって委員全員により提案し、本会議に諮られることとなります。


今回の「旧優生保護法下における優生手術の被害者に対する補償及び救済等の実施による早期解決を求める意見書(案)」については、政調会が中心となって取り纏め、他会派に対してもしっかりとした調整・要望を行ったことで、一定の成果を見ました。正式には、本会議採決をもって意見書の国への提出となりますが、全会一致での委員会提案となりますので、来週の本会議採決までしっかりと取り組んで参ります。


県議会議員をしていて、やりがいを感じることは、沢山ありますが、今回の委員会(質疑・採決)を通じても、そうしたことを感じました。

知的障害を抱える家族と共に育ち、障害者福祉をライフワークとしている議員としても、悲しく感じることを質疑において、取り上げました。

今回の質問においては、「神奈川県総合リハビリテーションセンター/七沢リハビリテーション病院(開院予定) 」「神奈川県立がんセンターの手術支援ロボット『ダビンチ(ダ・ヴィンチ・サージカルシステム=ダ・ヴィンチ外科手術システム)』導入/重粒子線治療」等のほか、厚木市においても、デパート内店舗においておきた、盲導犬の入店拒否についても取り上げさせて頂きました。 盲導犬・聴導犬・介助犬といった、いわゆるほじょ犬の同伴については、「身体障害者補助犬法」で人が立ち入ることのできる様々な場所で受け入れるよう義務づけられていますが、県として、周知の徹底に努めるよう強く要望したところです。

「障害者差別解消法」(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)では、「不当な差別的取扱い」として、例えば、障害を理由として、正当な理由なく、サービスの提供を拒否したり、制限したり、条件を付けたりするような行為を禁止しています 。


また、委員会最終日には、前述の「旧優生保護法下における優生手術の被害者に対する補償及び救済等の実施による早期解決を求める意見書(案)」を会派提案し、私から、提案説明をさせて頂きました。

昭和23年に施行された旧優生保護法は、知的障がいや精神疾患を理由に本人の同意がなくても不妊手術を認めていたものです。旧法のもとで不妊手術を受けた障がい者らは約25,000人、このうち、本人の同意なしに不妊手術を施されたのは16,475人と報告されています。本人の意思に反して手術が施されたとすれば、人権上問題があります。また、同様の不妊手術を行っていたドイツやスウェーデンにおいては、既に当事者に対する補償等の措置が講じられています。旧法のもとで不妊手術を受けた障がい者らの高齢化が進んでいることを考慮し、救済措置を講じるべきであると考えています。


昨日の厚生常任委員会は、午前10時半に開会し、各県議団 団会議などがある為、休憩をはさんで、再開し、委員会が終了したのは午後8時近くとなりました。

常に弱者に目を向けて、寄り添っていける議員を目指して参ります。

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県議会議員〈厚木市・愛川町・清川村〉

佐藤 知一

さとう ともかず

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