議場にパパ―!の声ひびく
もう20年も前のことになります。初当選を果たし、同期4人の中で一番若手だった私の質問の順番が、12月議会になってようやく回ってきました。当時から私のウリであった、電子自治体の話や長年の懸案であった厚木基地の航空機騒音をテーマに取り上げました。
当時、まだ娘は生まれておらず、議場には、妻と2歳になった息子が傍聴に来ていました。
○○番、阿部善博議員!なつかしい由比昭男議長に名前を呼ばれ、登壇しました。登壇するまで、議員は前を向いて座っているため、傍聴席からは顔が見えません。私が議場全体を見渡して、演壇から質問を始めると、しばらくしてから息子が私に気付いたのか、突然「パパ―!パパー!」と言い始めました。
私も反応する訳にもいかず、淡々と質問を続け、傍聴席では妻があわてて息子を静かにさせていました。
*** *** 過去の記事 *** ***
「阿部よしひろ」に悪い人はいない!?(2023.3.4)
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無事、質問が終わってから、休憩中に大ベテランの溝渕誠之先生が私の所に来られ「いやぁ驚いた。議場で何か変わったことがあるとね、たいてい怒られたものだけど、今日はお子さんの声を聞いて、みんな穏やかな気持ちで見ていた。時代が変わった。」 とおっしゃられました。
今では若手議員もごく普通になりました。時代の変わり目に、とても良いタイミングで議員になることができて、私は皆さんにとても感謝しています。
2023年03月05日 20:43