中学生から職業インタビュー(夏休みの宿題)を受けました
〜中学生から職業インタビュー(夏休みの宿題)を受けました〜
いよいよ夏休みも終わりが見えています。小学校は今日から始まったところもあるようです。本日は中学生がお母様に付き添われて、私のところにお越し頂き、夏休みの宿題「職業インタビュー」をお受けしました。基本的には、私に対してでありますが、維新控え室の受付職員さんにお世話になりながら、議会図書室の司書さん、県政記者クラブの新聞記者さんなどにも、様々ご案内頂きました。
会派控室では、9月議会に向けて既にバタバタと動いていて、そうした様子を見てもらい『仕事場の空気感』も多少感じてもらえたと思います。
本日、中学生から職業インタビュー(夏休みの宿題)を受けました。定期的に中学生や高校生の宿題関係で受け入れることがありますが、そのたびに思い出す忘れられない経験があります。
実は、私が厚木市議会議員だったころ(2005年9月14日)、中学生本人からの希望もあり、学校の授業(職場体験?)受入れに協力させて頂きました。
(当時のブログから抜粋)「中学生(厚木中学)が、「総合的学習」の一環として、私のところに「一日インターン」としてやってきました。朝九時からの「総務企画常任委員会の傍聴」から始まって、妻田北地区住民との陳情対応、障害者作業所(白根工房)や地元のお店屋さん(床屋さん等)への訪問。教育長(厚木市三役)との面会、タウンニュースへ訪問し、支社長や編集長との面談などなど、内容も盛り沢山で、本人も非常に疲れた様子でした。最後は、御自宅まで送り、お母さんとお話(御報告など)をさせて頂いての終了となりました。」
もちろん、学校の先生からの「依頼状」も正式に頂き、正副議長・議会事務局、教育委員会(教育長)等にも許可を頂いてのものでありましたが、議場周辺を歩いていると当時の厚木市議会の重鎮議員に「子供を連れて議会を歩き回るんじゃない!遊びじゃないんだ。」と強い口調で注意され、その中学生が「驚いて泣いてしまった」ことがありました。
今でこそ、議場を使った「中学生議会(厚木市議会)」や「ハイスクール議会(神奈川県議会)」がありますが、当時は「仕事場に子どもを連れてくるのは非常識」と考える人も多かったのかもしれません。(そんな彼女も今では、立派な働くお母さんになりました。) その後も厚木高校(インターン)や法政二高(学校の宿題)の高校生を受け入れたことがあります。大学生インターンも要望があれば随時受け入れています。私へのヒアリングも含めて、お気軽にお問合せ下さい。
※本日ご協力頂いた皆様方は、非常にフレンドリーなご対応を頂きました。ありがとうございました。
=追記=
以下中学生からの職業インタビューの内容です。その他にも沢山お話ししました。
①仕事の内容 (どのような事をするのか。出勤、退勤時間、休憩など)
議会が開催されるときは、その時間にあわせて登庁します。おわりの時間は決まっていますが、議会が揉めると朝まで終わらなかったりもします。私が県議会に来たばかりの時は、朝4時に帰宅して、シャワーを浴びて、朝9時半から会議に出席と言うこともありました。厚木市議会の8年間で、それはありませんでしたが、小金井市議会などでも朝まで議会はあるようですので、市議会、県議会での違いではなく、それぞれの議会によってまた、抱えている案件によっても異なります。
地方議会は、通常6月、9月、12月、2月の定例会にあわせて議会が開かれます。今は、各議会の判断で1年間通じて議会を開会する、いわゆる通年議会をとっている議会もあります。
神奈川県議会は、2月を第1回定例会、6月を第2回定例会、9月と12月をあわせて第3回定例会としています。第3回定例会は、通常の9月と12月の間に決算特別委員会をひと月ほどかけて開催します。第3回定例会は、100日ほど、他の定例会は、40日から50日ほどの開会となります。
定例会以外の日も陳情を受けたり、質疑の準備をしたりします。国会では、質疑に備えて職員から話を聞くことをレクといいますが、神奈川県議会では、これを勉強会といいます。20年前の厚木市議会では、質問調整と呼んでいた記憶があります。(ほぼ同じことです) 陳情は、随時受けますが、6月定例会が終わった8月頃からのいわゆる夏休み期間中は、各主要会派は、自治体・団体要望ヒアリングを行います。
これは、自治体や各種団体に伺ったり、期間を決めて議会に来て頂いたりして、要望をヒアリングするものです。私たち会派では、実際にお会いしてお話を聞くのは、40団体くらい。その他に日程が合わないなどの団体からは、要望書の提出がありますので、あわせて、60から80団体から要望を受けます。
各自治体・団体から頂きました要望は、夏休み明けをめどに精査します。ちょうど今の時期、政調会を中心に「日本維新の会県議団 要望書」に取りまとめ、黒岩知事に直接提出し、来年度予算に反映させていくことを目指します。知事への提出は、10月くらいです。
SNSのコメントでは、以下のようなご意見を頂きました。「団体側からすれば自民、維新どっち応援しようってなりますし、選挙にもつながりますね。競争が生まれることは県民にとって大歓迎です」といったものです。私の返答は、「これまでの経験から、ヒアリングをしたからと言って通常自民党の支持団体が、手のひらを返したように私たちを応援することは、あったら嬉しいですが、まずないでしょう。今回のヒアリングは、選挙に応援してもらうからというよりも県政課題のあぶり出しです。そのうえで、来年度予算に対しての私たち独自の要望を政調会長が中心となって作り上げていくものです。」というものです。
②この職業で良かった事、大変だと思う事。
良かったことは、困った方の声なき声を公にできること。弱者救済と障害者支援は、私のライフワークの一つです。大変なことは、どの仕事も大変だと思いますが、やはり時として、精神的にきつい時があります。県議会3期目の4年間は、無所属で、最後の1年間は、一人会派でした。それなりに大変でしたが、今は、主要会派、しかも一番注目されている政党の会派代表を務めていますので、責任感は常に感じています。今は、神奈川県議会では、日本維新の会神奈川県議会議員団の団長、つまり会派代表をつとめ、日本維新の会の神奈川県支部である神奈川維新の会では、副代表を務めています。
③この職業を選んだ理由や社会に対する貢献など
この仕事を選んだ理由は、様々な職業を経験してたどり着いたと言うことですが、もともと調理師をしながら、スリランカに職業訓練学校をつくり運営するNPO活動をしていました。その活動の中で、フィンランド出身の元参議院議員のツルネン・マルテイさんの選挙を手伝ったことも、大きなきっかけの一つです。社会に対する貢献とは、何を指すのか、よく理解できていませんが、地方議員の仕事、それ自体が、社会貢献の側面もあるように思います。ただ、私の口から、私の仕事は社会貢献だとはなかなかいいにくいものがあります。
④この職業はどのような人に向いているか(適性、能力、体力等)
重度障害者の国会議員もいますし、私の市議会議員時代は、車椅子を利用している同僚議員もいました。私は、29歳で初めて挑戦した市議会議員選挙に落選して、30歳で大学に進学しました。大学三年生の時に厚木市議会議員に初当選しました。学歴がいいから、いい議員になれるとは限りません。議員の中には、中卒でも立派な仕事をされる方もいらっしゃいます。基本的に適正や能力、体力などの縛りはありません。ただ、有権者から選ばれた責任は、当然あります。
⑤この職業に必要な資格や免許と、それを習得する方法
必要な資格や免許は、ありません。ただ、議員と言うことで言えば、選挙に当選することが必要です。選挙に当選するには、正しいやり方で正しく訴えることが必要です。
昨晩は、秦野市議会議員選挙の開票が行われました。能力があって頑張った方の中でも、当選に至らなかった候補者もいます。
決めたことは、毎日少しずつでも行っていく姿勢は必要かもしれません。私も20年以上、この仕事をしていますが、いわゆる『時の風』で当選できた人でも、次に備えて頑張ることができれば、再選できますが、そうでない人は、次の選挙では、厳しい結果となることが多いです。
⑥仕事の様子(写真、イラスト)
⑦中学生へのアドバイス
『親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない』とは、親が子どもにする意見は一つとして無駄がなく、すべて役に立つことばかりだから、心して聞くべきだということです。
親の言葉は、きちんと聞いて下さい。ただ、親も先生も人間ですから、全て正しいわけではありません。理不尽な思いをすることもあると思います。その時は、きちんと冷静になって、自分の意見を述べて下さい。
社会にでたら、理不尽なことだらけです。親に優しく、友達に優しく、強く育って下さい。全て正しい人がいないように、どんなに強い人も心を病んでしまうこともあります。困ったことがあれば、遠慮なく、近くの大人に相談して下さい。
と、こういった感じでインタビューをお受けしました。
2023年08月28日 23:56