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子どもとの関わり方~読み聞かせ~

今回は、子どもとの関わり方でおススメの方法を紹介しよう。

私が圧倒的にオススメする方法は

「読み聞かせ」

である。
元々私が文学好きであり、仕事柄本が常に必要となる我が家。
そのため、自宅には大人の本が数多く存在していた。
そんな我が家には現在子どもの本だけでも1万冊、大人の本も含めると自宅に数万冊の本があり、我が家を訪れる方々を驚かせている。
長女を妊娠してすぐに行ったことは、絵本を1000冊以上そろえること。
そこから約15年。
年々冊数が増えていき、今では図書館のように様々なジャンルの本が至る所に我が家に並ぶ。

幼き頃から読み聞かせを続けてきた我が家では、デジタルではなく紙で読むことを重視していた。
昨今は事情があり、私自身ほぼ読む時間は取れていない状況だが、本人たちは我が家にある好きな本を常に読んでいる。

子どもたちがまだお腹にいる頃から一日30冊の本を読み続けていたのだが、それらを行うことで私自身の脳も成長したと感じる。

読み聞かせは「心の脳」に届く。

この考えが常に私の中にあった。
絵本を読んでいる子どもの目の輝き、それを受けて同時に読み手である私にも前頭前野が活性化するという正の循環をいただける。
読み手にとって、前頭連合野の中でも特にコミュニケーションに関わる部位が活性化するため、人とのコミュニケーションやそのタイミングなどは読み聞かせから学ぶことが多くなる。

一方、子どもにとっては前頭前野の活性化ではなく、実は大脳辺縁系が活性化する。
これは、感情・情動に関わる働きをする部位であり、まさに「心の脳」が活性化し、喜怒哀楽を学ぶことができる。

難し話はさておき、読み聞かせがブームになっている現代だが、細かい話抜きでもそれらが双方にとって良い循環を生むというのは誰であろうと感じるのではないだろうか。
まずは子どもたちとの関りの入り口として入りやすい「読み聞かせ」だからこそ、一番に私はオススメをしたい。

日本は言霊という言葉があるように、古来より言葉にはすごい力があることを知っていた。
特に日本語は特殊な言語であり、それらを浴びせるように育った日本人はある種の「調和」を実行しやすい民族である。

万葉集巻5より抜粋
言霊の幸はふ国と語り継ぎ 言い継がひけり
山上憶良 「好去好来の歌」

天平5年に唐へ出発した遣唐使を送った歌の一部ではあるが、この文章からも日本が言霊の働きによって幸せがもたらされる国と認識していたことが伺える。

言霊とは、現代で言う着飾ったキレイな言葉のことではない。
言葉をどのような意識で使っているかが重要になる。
胎児や赤ちゃん、そして幼児期は、言葉ではなくその意識を聞いている。
つまり、先日記事に書いた「キレイな言葉で誤魔化す」ことが言霊ではなく、そこに乗る本音こそ言霊である。

だから、たとえ逆に表面上の言葉が汚いと思うときでも、そこにお互いの本音があればそれはしっかり美しい言霊となる。

本を通じて親子でコミュニケーションをとる方法としてオススメしたい理由は、他の言葉を借りて自身の思いを子どもに伝えることができるからである。
言葉の分からない赤ちゃんですら、「聞いて」いる。
それは親の意識であり、子どもへの目線を彼らはしっかりと観ている。
大脳辺縁系が発達することで、それら理性以前の豊かな感情を育むことが可能になる。
感性が非常に大事というのは何度も語っているが、それらを育むことで豊かな人生が得られる。

ただし、この話を読んで、あなたがそれを「義務」とするならばしない方がよい。
そういう感情ですら子どもは感じ取り、何より大切なのは親が心の底から楽しむことができるか否かであるからである。
その時に生まれる「親の見栄」が最悪なのだ。
脳を育て、鍛えるためになどを目的としてはならない。

読み聞かせは私自身の経験から、大人もワクワクする。
私は彼らとのこうした交流のおかげで、より様々な知識をいただくことができた。

私がテレビやゲームの時間がもったいないとお伝えをするのはこのような貴重な経験は、我々大人こそ感性や知惠を育てていただくことができるからである。
大いに楽しんで、毎日を豊かにしてほしい。

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