鉄欠乏性貧血
さて、早速ですが以下の項目のうちにいくつチェックがつくかぜひやってみてください。
□堅いものを噛みたくなる
□爪が割れやすい、もしくは柔らかかったり丸みがない
□髪の毛が抜けやすい
□冷え性
□イライラしやすい
□喉に不快感が起こりやすい
□あざができやすい
□歯茎の出血が起きやすい
□頭痛・頭重感・立ち眩み・動悸・息切れいづれかが起こりやすい
□風邪をひきやすい
□氷を無性に食べたくなる
これらの項目に多く当てはまるほど、
体内の鉄不足
が考えられます。
現代人は特に女性に多いのですが、圧倒的に
ミネラルやビタミンなどの不足
が目立ちます。
表面上は鉄が足りているように見えている人でも、体内での回路の酷使により消費量が多かったり、食事の偏りなどから現代型の栄養不足により、結果的に当人にとって鉄不足となることが多いです。
セロトニンなどの脳内ホルモンの作成、ミトコンドリアでエネルギーを作るためにも必須となるミネラルが
鉄。
精神面から肉体面などへの影響は、鉄の不足により起こる方が多く見られます。
ここでいう鉄欠乏の多くは血液データだけでは直接的に見られないケースが多々あり、多くは潜在的な鉄欠乏となっています。
東洋医学の概念ですと未病の段階での不調となります。
特に女性は生理や妊娠・出産・授乳などがあり、男性よりも鉄を多く必要とします。
そのため、現代の食事や炎症傾向になる生活様式から、鉄の不足が起こり、それらが生理痛・冷え・精神の落ち込み、頭痛などの要因となります。
薬に頼る前にまずは生活の見直しが必須であるということは、このことからも非常に重要な観点です。
薬は起きている諸症状のみ
「改善したように見せる」
もの。
ですので、根本から考えないと、その症状に長期間悩まされ続け、結局クスリだろうとサプリメントだろうとなかなか手放せない現状を生みます。
また、鉄欠乏性貧血は、徐々に進行し、なかなか自覚症状として現れず気づかないことが多くなります。
ゆるやかな進行故に逆に身体が慣れてしまい、かなり進行していても病気だと感じない人、もしくは別の病気と勘違いをして対処法を誤ってしまうことも多く見受けられます。
そもそもヘモグロビンは肺で酸素を受け取ると、血液の流れによって全身をめぐり、体の隅々の組織や細胞に酸素を運びます。
そして、戻ってくる頃には二酸化炭素や水分など老廃物となったものを持ち帰り、排出する役目を果たしています。
そのため、ヘモグロビンの不足は、細胞への酸素供給が減り、新陳代謝がうまく行われなくなります。
人間の体は脳やせき髄をはじめ、重要な器官に優先的に酸素を供給するようにできています。
体内をめぐる酸素量が減ると、手足の先や筋肉などの抹消部分は当然酸素不足に陥ります。
結果、疲れやすい・手足のしびれ・肩こりなどが初期の症状としてあらわれてきます。
また、身体つきも東洋医学の視点とも連動しますが、怒り肩をはじめとして特徴的なものとなっていきます。
その姿勢をすることで臓器を守ろうとしているのです。
鉄は体温を調整する酵素の働きにも関与していますので、鉄不足は体温調整機能の低下・血流の減少を起こし、その結果冷えを生みます。
この症状が続くと、肺が酸素不足を解消しようと呼吸を速め、同時に心臓も全身に酸素を送ろうとして、いつも以上に鼓動を速めます。
その結果、動悸・息切れを招き、労働能力の低下、それだけではなく、血管などへの負荷の原因となるのです。
さて、鉄不足の原因として食事などで補うなども確かに重要ですが、今回はその中でも盲点となることを紹介します。
いくら鉄材を服用しても症状が変化しない人は多くいます。
鉄材が逆効果になるケースもあります。
この場合、体内で何が起こっているか。
それは「炎症」です。
微細な「炎症」が起こりやすい現代人だからこそ、腸管からの鉄の吸収がしにくくなり、鉄の運搬がうまくいかず、必要箇所に鉄が欠乏している状態を招きます。
この炎症体質を改善し、中でも腸管の炎症を改善することで、それらの症状が劇的に変化するケースは多くなります。
その際血液データは鉄の項目のみを見るのではなく、他の項目からそれらが起こる理由を考え、読み解くことも必要となります。
食事に関しては、何よりも糖質過多の傾向がある人が、それらの「炎症」を助長してます。
鉄を補う食事指導のみならず、それらも総合的に判断して、その方にぴったりな食事方法を提案することが必須となります。
また、亜鉛やビタミンD、ビタミンB群などの栄養素も鉄の吸収に連動するため非常に大切です。
しかし、まずは腸の炎症を改善することが重要です。
方法はいつも一人一人異なりますが、現代の糖質過多の生活、そして、交感神経優位な生活をまずは見直してみましょう。
結局サプリなどで単体で補うより、食事からの吸収率を上げた方が理にかなっている方法であり、本来の日本の和食文化はそれらのバランスが取れている食事となっております。
海藻類や魚介類を古来から食していた日本人に合った食事法を実践していける体づくりを基本として考えて、日々の生活を大切に過ごしてみてください。
基本的に相談に来てくださった方々には、より詳しく個々に合わせてお話をさせていただきますが、
糖質過多の生活
交感神経優位な生活
この2点は共通している患者さんが多いため、まずは自分の生活を見直してみましょう。
きっと何かヒントがあるはずです。
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2024年01月16日 16:30