私が県議会でずっと追っている東庁舎レストランの問題が神奈川新聞に大きく取り上げられています
私が県議会でずっと追っている東庁舎レストランの問題が神奈川新聞に大きく取り上げられています。記事に出ている、県議会関係者のコメントは、おそらく私です。
昨年6月の代表質問(テレビ入り)で取上げ、今年2月の代表質問でも準備をしていましたが、3度目の事業者募集と時期が重複したので、以下のコメントに留めた経緯があります。
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私は、昨年6月の代表質問において、運営事業者が3年間決まらず空いている、この県庁東庁舎レストランについて取り上げ、極めて具体的な提案を致しました。このレストランは、キッチンのスペースを広く取っており、クオリティーの高い料理を提供することができます。私は質問の中で「黒岩知事の肝いりで、本県一番の見晴らしを誇るレストランの場所が、3年間放置されて、バナナのたたき売りのように値下げで対応する、こんなやり方でいいわけがない」と指摘しました。私の質問から半年が経ち、ようやく先月、東庁舎レストラン事業者の再募集がされましたので、強く期待しています。
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以下、神奈川新聞記事引用
=神奈川県庁東庁舎のレストラン、3度目の事業者募集も不調に 難しい集客(政治・行政 | 神奈川新聞 | 2024年4月14日(日) 05:40)=
庁舎が完成した2020年から空き状態が続いている県庁東庁舎(横浜市中区日本大通)12階のレストランスペースを巡り、店舗設置・運営事業者の選定がまたも不調に終わった。新型コロナウイルス禍や資金繰りを理由に選定事業者による辞退が相次ぎ、「三度目の正直」を試みた今年1月の再募集では年間賃料を下げるなど条件を見直したが、手は挙がらなかった。県議会関係者からは「このままでは空間の価値を毀損(きそん)しているだけ。心配した通りの結果になった」との声が漏れる。
県庁本庁舎などの「横浜三塔」や横浜港が見渡せる地上47メートルの展望レストランスペース。黒岩祐治知事はこれまで「素晴らしいロケーション。レストランとして活用できれば、海外からの客を招くパーティー会場などにもなるのではないか」と募集に熱を入れていた。
県庁舎管理課によると、1回目(20年3月)の募集は新型コロナ感染拡大の影響で、2回目(22年3月)は資金調達のめどが立たないことを理由に、それぞれ事業者が辞退した。スペースは内装設備がない“スケルトン”状態で、初期投資費用が高額になる懸念から、3回目(24年1月下旬)では新たに換気設備を取り付け、年間賃料の下限を約2120万円から約930万円引き下げるなど「精いっぱいの金額」(同課)で臨んでいた。結果は、入札参加の申請はあったものの、実際の入札は0件。今後の募集はまだ決まっていないという。
選定難航する背景は (ネット無料公開部分はここまで)
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(ちなみに)今年2月の代表質問の際に準備していた登壇原稿です。
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(稼ぐ公共と新しい神奈川県の構築について)(未定稿)
1 県庁東庁舎レストラン設置と運営事業者が3年間決まらない件について(未定稿)
昨年6月の代表質問において、県庁「東庁舎レストランを戦略的なプロモーションに活用するための見直しについて」質問を行いました。
知事答弁では、「私が提案した、初期投資の全額を県で負担することや、運営委託方式とするなどの見直しは、事業者の運営リスク低減や、県施策と連携したレストラン運営など、有用な点も挙げられる。しかし、こうした見直しを行うためには、レストランのコンセプトの策定や内装の設計工事、事業者の選定など、実際に開業するまでに、さらに数年を要することが見込まれる。」とのことでありました。
「コロナ禍の影響もあり、募集が2度も不調になったが、再募集に向け、賃料の引下げとともに、店舗に必要な換気設備をあらかじめ県で設置するなど、事業者の負担を軽減し、出店意欲が湧くように工夫を行う」と一部、私の提案も取り入れて頂きましたが、コロナ禍の影響も限定的となった今も事業者は決まらず、空室のままとなっています。
当初は、黒岩知事の肝いりで、本県一番の見晴らしを誇るレストランの場所が、3年間放置されて、バナナのたたき売りのように値下げで対応する、こんなやり方でいいわけがありません。
また、今年10月をめどに、県庁の庁舎にセキュリティーゲートが設置されます。これは、今も決まらないレストラン事業者の選定にとっては、もう一つハードルがあがることにもなります。
私の考えは、一年前とまったく変わっていません。
昨年11月に本県の友好都市であるスウェーデン王国・ヴェストラジョータランド県を議長公式訪問団に加えて頂き訪問した際にもその思いをより強くしました。ヴェストラジョータランド県知事、県議会議長それぞれに昼食会にお招きを頂き、胸襟(きょうきん)を開いて語り合いました。知事の昼食会は、本県本庁舎を思わせる歴史ある建物の室内、議長昼食会は、まさに県庁11階の東庁舎レストランを思わせる港を望める見晴らしの良い部屋でありました。
共通していたのは、食材自体は質の良いものであっても決して高価ではなくシンプルな料理でありました。ヨーロッパにおいても公費支出については、極めて厳しい状況であってもお客様を持てなすことの価値をしっかりと認識されているのだと強く感じました。
県庁東庁舎レストランにおいては、海外からのお客様をおもてなしできるクオリティーの料理を提供することも可能なほど、キッチンのスペースも広く取ってあります。運営委託として柔軟な運営を可能とすることにより、2027年、横浜市にて開催される国際園芸博覧会GREEN×EXPO 2027等に向けた機運醸成にも活用することができます。ベトナムやウクライナ、その他、本県の友好都市を中心とした国からの御来賓のおもてなしや、浮世絵カフェのような期間限定の企画、本県独自の子ども食堂などにも使うことができます。
今回は「県内事業者の海外進出支援について」「寄付受け入れ体制の構築について」も質問しておりますが、本県の魅力をより深く知って頂くには、まず海外にも通用するおもてなしです。ずっと空き室になっているレストランは、まさに県民の財産であり、フル活用することで他の事務事業も飛躍的な成果をあげることにもつながります。
せっかくの好立地にある区画を、単に賃貸借で貸し出すというフレームは昭和の発想であり、民間活力を活用した県政運営を精力的に行ってきた黒岩知事らしくないと考えます。
公平性を確保した上で、公募の条件を変更し、力のある業者による業態提案をプレゼンしていただき、現状、全く活用できていない県民の財産を活用することはできないのでしょうか。
そこで、知事に伺います。県庁東庁舎12階の展望レストランを県の戦略的なプロモーションにも活用できる座組とするために、現行の運営手法等を見直す考えはあるか、所見を伺います。
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2024年04月14日 11:21