町田市長選 2022 立候補予定者アンケート
保守分裂 5人の争いか(1月31日起稿)
任期満了に伴う町田市長選挙は2月13日告示、20日に投開票される。これまでに現職・新人合わせて5人が立候補の意向を示しており、小中学校の統廃合や人口減少への対策などが争点になりそうだ。
前回2018年の選挙で自民・公明の推薦を受けて当選し、今回5期目を目指す現職の石阪丈一氏(74)に加え、元都議で都議会自民の幹事長を2回務めた吉原修氏(66)が立候補を表明。さらに、元都議の奥澤高広氏(39)が維新の公認を受けて出馬を表明し、保守分裂の様相を呈している。そこに、地域コンサル会社代表の清原理氏(63)が立民、共産、社民、れいわ、緑の党、ネットの推薦を受け立候補を表明。野党共闘を全面に打ち出し、保守系3候補に挑む。また、防衛庁共済組合の元職員で前回の市議選に挑戦した宮井宏直氏(48)も出馬を表明している。
石阪氏はモノレールの幹線道路の都市決定を進め、早期の事業認可、用地買収の促進を訴える。
吉原氏は北部丘陵や町田駅周辺のまちづくり、前例や慣例に捉われない新しい市政を目指す。
奥澤氏は「世代交代」を訴え、先頭で改革を推進するため退職金ゼロ、報酬30%カットを掲げる。
清原氏は高度医療や教育環境を整備し、持続可能な再生エネルギーを活用していくと訴える。
宮井氏は「監視犯罪の捜査と防止」を市長として国に訴えていくために出馬を決めたと話す。
黒川氏が出馬表明(2月8日起稿)
NHK受信料を支払わない国民を守る党の幹事長で、つばさの党代表の黒川敦彦氏(43)が出馬することを表明した。2月8日には市内で会見を開いた。NHK党の推薦は受けず、つばさの党公認で出馬する。
黒川氏は「反グローバリズム」を訴え、外国人労働者の受入れ拡張よりも、若者の起業支援や子育て支援に予算を回すべきだと主張。リーマンショックを経験後、日本の経済を変えるには「政治の力が必要」と政治家への道に進んだという。
立候補予定者(50音順)
氏名 | 年齢 | 党派 | 新現別 | |
---|---|---|---|---|
石阪 丈一 いしざか じょういち |
74 | 無所属 | 現 | |
●町田市長
座右の銘:「生きていると思うな、生かされていると思え」
氏名 | 年齢 | 党派 | 新現別 | |
---|---|---|---|---|
奥澤 高広 おくざわ たかひろ |
39 | 日本維新の会 | 新 | |
●前東京都議会議員
座右の銘:「人の足を進めるのは希望でなく意志」
氏名 | 年齢 | 党派 | 新現別 | |
---|---|---|---|---|
清原 理 きよはら おさむ |
63 | 無所属 | 新 | |
●コンサルティング会社代表
座右の銘:「明日のことを思いわずらうな。」
氏名 | 年齢 | 党派 | 新現別 | |
---|---|---|---|---|
黒川 敦彦 くろかわ あつひこ |
43 | つばさの党 | 新 | |
●政治団体の代表
座右の銘:「原点回帰」
氏名 | 年齢 | 党派 | 新現別 | |
---|---|---|---|---|
宮井 宏直 みやい ひろなお |
49 | 無所属 | 新 | |
●元防衛庁共済組合職員
座右の銘:「どんな逆境でも絶対にあきらめない」
氏名 | 年齢 | 党派 | 新現別 | |
---|---|---|---|---|
吉原 修 よしわら おさむ |
66 | 無所属 | 新 | |
●前東京都議会議員
座右の銘:「一念通天」
アンケート結果
石阪 |
多摩都市モノレール延伸事業の推進。モノレールは、導入空間としての道路上に軌道を敷設する方式であり、その幹線道路の整備事業は、基本的に東京都の事業だが、町田市も主体的に参画する。すなわち、道路整備のための事業推進チームを新設し、都と共同で地元説明から用地買収まで担当し、事業を加速させる。 |
奥澤 |
人口減少や超高齢化、施設老朽化や産業の伸び悩みによる財源不足。これらに加えて、住民不在ともいえる市政運営が重なり、「小中学校統廃合計画」に集約されている。 |
清原 |
少子高齢化とテクノロジーの進化で激変している現代社会において、一部の利益ではなく、市民の声を聞き、43万人の市民の一人ひとりの思いに向き合えるために、持続可能で、市民の思いが実現できる体制に市役所を進化させることです。 |
黒川 |
多摩モノレール延長の見直しと、BRT(バス高速輸送システム)の導入。 |
宮井 |
盗聴盗撮といった監視犯罪が、町田市のもっとも重要な課題です。それに対する施策は監視犯罪の捜査と防止です。町田市での盗聴は、1985年共産党盗聴事件まで遡ります。町田市長として警察と検察を監査します。去年制定された一般人も監視できる土地規制法の撤廃を国に求めます。監視に罰則付きの条例を制定します。 |
吉原 |
子育て世帯や高齢者世帯に対する施策が他市に比べ圧倒的に遅れている。妊娠から出産まで全額無償化、安心できる子どもの居場所作り、いじめや不登校に対する親の不安を取り除く相談・対応体制強化、高齢者世帯への手厚い支援、また高齢者を支える家族に対する支援を拡充し、すべての世帯で安心して住み続けられる環境を充実させる。 |
石阪 |
(評価できる施策) (その理由) |
奥澤 |
(評価できる施策) (その理由) |
清原 |
(評価できる施策) (その理由) |
黒川 |
(評価できる施策) (その理由) |
宮井 |
(評価できる施策) (その理由) |
吉原 |
(評価できる施策) (その理由) |
石阪 |
(評価できない施策) (その理由) |
奥澤 |
(評価できない施策) (その理由) |
清原 |
(評価できない施策) (その理由) |
黒川 |
(評価できない施策) (その理由) |
宮井 |
(評価できない施策) (その理由) |
吉原 |
(評価できない施策) (その理由) |
石阪 |
1)町田児童相談所の設置。現在、町田市を担当している都立八王子市児童相談所の管内人口は、100万人を超えています。町田市民からは、身近な場所に児相を、との声が寄せられています。 |
奥澤 |
✔徹底した情報公開!生活者目線の新型コロナ対策! |
清原 |
今日の市民の課題、将来への市民の課題の両輪をしっかりできる持続可能な市役所への再構築。 |
黒川 |
反グローバリズム・保守の町田に。安い外国人労働力の導入に反対し、外国人犯罪の減少に努める。 |
宮井 |
1)監視事件を徹底的に捜査 監視犯罪を防止 |
吉原 |
人口減少社会の中で、現在の行政対応では衰退の一途。常に若い人が集えるエネルギー溢れる町田に変えます。規制緩和等の制度面での工夫を行い、市財政への負担を限りなく抑えた中で、民間による街づくり事業を協働で推進。各駅に市外から働きに来られるビジネス拠点を整備し、昼間人口を増やすことにより、地元事業者の発展、そして町田市の活力を取り戻す。 |